20場面で“日本の歴史”をこう組み立てる2
封建時代から戦国動乱へ
第5場面から第8場面

20場面で“日本の歴史”をこう組み立てる2封建時代から戦国動乱へ第5場面から第8場面

好評4刷

わくわくする社会科授業を展開する全発問・全指示を掲載。

貴族といったって様々なランクがあった。武士も防衛白書でみると発見が沢山ある。蒙古襲来のとき、若い執権北条時宗がとった防衛策は?鉄砲の伝来で戦争の組み立てはどう変貌したのか、豊臣・徳川への過程で兵農分離はどういう役割を果たしたのかなどエピソードを紹介。


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ISBN:
4-18-417210-5
ジャンル:
社会
刊行:
4刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 180頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年12月9日
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
第5場面 貴族と武士のくらし
/向井 ひとみ
[1] 貴族のくらし―キャリアとノンキャリアの国家公務員、貴族たち
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:上級貴族のくらしと仕事
〈感動の語り〉上級貴族の生活からみえてくるもの
(3) 授業プラン2:ノンキャリア組貴族の生活と仕事
〈感動の語り〉専門技術で生き残りをかける、他
[2] 武士の世―武士の起源と頼朝にみる武士団の組織化
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:武士の起源
〈感動の語り〉律令国家の防衛白書から
(3) 授業プラン2:頼朝にみる武士団の組織化
〈感動の語り〉奥州合戦の経緯
[3] 源平の戦い
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:戦闘方法の変化―「馳組み」から「組打ち」へ
〈感動の語り〉武士にとっての理想の姿とは何か、他
(3) 授業プラン2:武士の常識と天才「義経」
〈感動の語り〉おなじみだけど何度聞いてもやっぱりおもしろい
第6場面 元寇と北条時宗
/吉田 高志 /上木 信弘
[1] 執権と北条氏
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:鎌倉時代を2つに分ける
〈感動の語り〉東国武士団の信頼を集めた頼朝とその悲劇
(3) 授業プラン2:執権政治と北条政子
〈感動の語り〉幕府を守り抜いた政子
[2] 蒙古襲来と北条時宗
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:北条時宗の決断は正しかったか
〈感動の語り〉断固たる態度を貫いた北条時宗
(3) 授業プラン2:蒙古軍を退けることができた理由は何か
〈感動の語り〉時宗を中心とした鎌倉武士の奮戦によって蒙古軍は敗退した
[3] 鎌倉の文化
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:金剛力士像制作の秘密
〈感動の語り〉わずか69日で金剛力士像をつくりあげた運慶たちの工夫
(3) 授業プラン2:悪人こそ極楽へ行けるのです
〈感動の語り〉多くの人のハートをつかんだ宗教家
第7場面 長篠の戦い
/竹中 廣司
[1] 鉄砲伝来
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:ポルトガル人は「漂着」したのか
〈感動の語り〉『鉄砲無頼伝』に描かれた津田監物
(3) 授業プラン2:種子島時堯の商魂と禰寝氏との争い
〈感動の語り〉2挺の鉄砲のその後
[2] 刀と鉄砲のニーズと技術
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:刀の使い方と鉄砲の実際
〈感動の語り〉時堯と八板金兵衛
(3) 授業プラン2:鉄砲使用の問題点をどう克服するか
〈感動の語り〉若狭姫の伝説
[3] 長篠の戦い
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:合戦図を読む
〈感動の語り〉もう一つの鉄砲隊
(3) 授業プラン2:信長は「鉄砲」で武田軍に勝ったのか
〈感動の語り〉信長のリーダーシップ
第8場面 関ヶ原の戦い
/染谷 幸二
[1] 豊臣秀吉と徳川家康
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:豊臣秀吉は人々に支持されていたのか?いなかったのか?
〈感動の語り〉庶民の憧れだった秀吉
(3) 授業プラン2:豊臣氏の滅亡と徳川家康
〈感動の語り〉「忍耐」という人生を歩んだ家康
[2] 兵農分離
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:財力による中央集権体制を可能にした太閤検地
〈感動の語り〉リストラされた鉄砲職人が花火を作った
(3) 授業プラン2:最弱の軍隊が天下統一の道を開いた
〈感動の語り〉兵農分離がもたらした平和な世界
[3] 関ヶ原の戦い
(1) この場面の解説・ポイント
(2) 授業プラン1:陣形から見た関ヶ原の戦い
〈感動の語り〉「厭離穢土 欣求浄土」を理想の社会とする
(3) 授業プラン2:石田三成のプロジェクト関ヶ原
〈感動の語り〉最後まで豊臣家に尽くした石田三成

はじめに

 小学校での歴史の授業は,通史ではありません.暗記ものでもありません.

 大きな歴史の流れをとらえ,エピソードや人物を中心にし,わくわくするような楽しい授業であることが必要です.

 また,教えることの専門職である教師が授業をするのです.子どもたちが自分で書籍を読んだり調べたりするだけでは知ることのできない,一歩も二歩も深い知識や歴史の見方を知らせることも大切です.

 本シリーズでは,日本の歴史から20の場面を選びました.それぞれの場面を子どもたちにイメージさせながら,教室で,楽しく,知的に授業ができるよう作られています.本書は,原則として以下のような編集方針にのっとり構成されています.


 第1に,場面ごとに,発問・指示をはっきりと示した授業プランを載せました.

 小学校の教師は社会科の授業だけをやっているのではありません.毎時間毎時間の教材研究を,すべて満足のいくものにすることは,相当に力量のある教師でも簡単ではありません.全国で授業化された実践を,追試しやすい形で手元においておくことができるなら,同じ労力でより質の高い授業をすることができます.本書は,教室においておけば,いつでも取り出して授業ができるように配慮されています.授業で使用する資料も,可能な限り紹介しました.

 第2に,歴史の大きな流れをつかみやすいように構成しました.

 歴史の大きな流れをとらえた上で,細かい事象へと進むことは歴史学習の基本原則です.細かい部分をいくら覚えさせても,前後の因果関係や全体像がイメージできなければ,歴史を学習する力はつきません.このような原則を知らないために,歴史がきらいになってしまう子どももいるのです.本書では各巻ごとに4つの場面を入れています.

 第3に,各場面ごとに,その場面を代表すると思われるエピソードを3つ取り上げました.

 3つのエピソードは,もちろん全部授業する必要はありません.ご自身のクラスで授業したいものを選択してくださればいいのです.それぞれの場面で,エピソードを自由に選んで授業にかけていただくことができます.さらに,それぞれのエピソードごとに授業プランを2パターン示しています.これも,どちらか取り上げやすい方を選んでいただけるようにしたわけです.結果としてかなり豊富な内容を入れることができたと思っています.こうした授業プランをもとに,それぞれのクラスの実態に合わせて,プランを修正しながら実践をしていただければと思います.

 第4に,それぞれの授業プランには,教室で子どもたちに語ってきかせることができるお話を入れました.

 歴史とは,ある意味でその国民の物語だとも言われます.それぞれの歴史の場面で生きた人物のエピソードや,歴史事象にまつわるお話は,イマジネーションをかりたてます.授業の冒頭や最後に,あるいはちょっとしたすきま時間に,折に触れて子どもたちに紹介し,読んで聞かせてください.歴史って面白いなと感じてくれる子どもが増えてくれることを願って選んだお話です.

 第5に,本シリーズでは,明治以降の内容を全体のおよそ半分,取り入れました.

 歴史の授業を網羅的にしていくと,3学期に扱う内容がおし縮められて,近現代史をほとんど扱わないまま終わってしまったというような話をよく聞きます.本書では,明治以降の内容にもウエイトをおき,全体の約半分のボリュームにしました.オリンピックや日本のものづくりなど,これまでの歴史学習ではあまり扱われていないもの,けれども,ぜひ子どもたちに知ってほしいもの,そんな内容を含めました.

 「日本ってすばらしいな」「日本の国を誇りに思います」歴史を学習した子どもたちの感想の中から,そんな言葉が出てきてほしいと願っています.

 TOSS社会科で実践を交流しあっている中堅からベテランまでの実力派教師が全力で書きました.少しでもお役に立てば幸いです.

 最後になりましたが,本シリーズの発刊にあたってさまざまな角度からご指導をくださいました向山洋一先生と,このような機会を与えてくださり,発刊までの長い間に多くのご示唆をくださいました明治図書の樋口雅子編集長に,心よりお礼申し上げます.

 ありがとうございました.


   /谷 和樹

著者紹介

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TOSS社会研究会の目的は,向山洋一氏の社会科実践の裾野を広げながら,新しい社会科の授業づくりを進めていくこと.400名をこえる会員がMLや会報を通して情報交換をしながら研究を進めている.代表は吉田高志氏.

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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