小学1年生の指導 準備万全!小事典6
入学式前後10日間をこう組み立てる

小学1年生の指導 準備万全!小事典6入学式前後10日間をこう組み立てる

好評12刷

1年生の学級担任のための完全マニュアル

入学式前の準備、当日の準備、入学後3日間にすることスモ―ルステップ、入学後10日間の詳細プランなど必携書。


紙版価格: 2,046円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-414617-1
ジャンル:
授業全般
刊行:
12刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年4月22日

目次

もくじの詳細表示

まえがき /向山 洋一
本シリーズ発刊に寄せて /森川 敦子
T 入学式準備・入学式当日
1 入学式、保護者への対応は、これでバッチリ!
(1) 準備を総チェック/ (2) 入学式当日
U 入学式準備・入学後三日間(黄金の三日間)
1 入学式前に準備すること――一年生の視点で細かい心配りを――
(1) 学級開き(黄金の三日間)の準備/ (2) 入学式事前準備/ (3) 前日出勤日…入学式準備の指示はてきぱきと
2 第一日目・入学式――挨拶・返事の仕方は教師が手本――
(1) 入学式での返事/ (2) 教室での挨拶
3 第二日目・学校生活の始まり――スモールステップで、一時に一事の原則――
(1) 教師から挨拶をしよう/ (2) 始業前の過ごし方/ (3) トイレの使い方/ (4) 下校の仕方
V 入学式前後十日間詳細プラン
1 入学式までの布石
(1) 児童の名前を覚える/ (2) 机・いすの高さを調節する/ (3) 掲示物を作る/ (4) 一年生に関する本、HPを読む/ (5) 諸先生方に心得をうかがう
2 黄金の三日間――学校生活の基本をたたきこむ――
(1) 一日目プラン「先生の名前は〇〇先生だよ」…担任の名前を覚えさせる/ (2) 二日目プラン「返事がちゃんとできたよ」…健康観察できちんと返事ができるようにする/ (3) 三日目プラン「一人でトイレに行けたよ」…呼びかけに応じて、一人でトイレに行けるようにする
3 ほめよ、称えよ――七日間で軌道に乗せる――
(1) 四日目プラン「休み時間、外で遊んだよ」…約束を守って、楽しく遊ぶ/ (2) 五日目プラン「全校のみなさん、こんにちは」…一年生を迎える会に参加し、挨拶する/ (3) 六日目プラン「学校は、広いな」…簡単な校内巡りをして、出会った人に挨拶をする/ (4) 七日目プラン「給食、おいしいな」…小学校に入って初めての給食、システムを作る/ (5) 八日目プラン「係を決めたよ」…クラスの一員としての自覚を育てる/ (6) 九日目プラン「五時間下校だ」…本格的に学校生活のリズムを整える/ (7) 十日目プラン「お医者さん、緊張するね」…約束を守って検診を受けさせる
W 入学式前後十日間実践例1
――TOSS広島コンマサークル――
1 担任決定から入学式三日前までにすること――見通しをもつ――
(1) 学年団の役割を決める/ (2) 入学式から逆算して仕事内容を洗い出す/ (3) 児童用ノートを決める(含む自由ノート)/ (4) 学級で使う児童名簿作成/ (5) 学年通信の発行準備
2 担任決定から入学式二日前までにすること――入学式当日を見通す――
(1) 入学式掲示用児童名簿の作成/ (2) 入学式 体育館までの行き方・帰り方の想定/ (3) 児童との出会い 第一声を考える/ (4) キャラクター人形の作成/ (5) 保護者へのあいさつを考える
3 担任決定から入学式前日までにすること――見落としのないように詰める――
(1) 入学式のしおり作成/ (2) 地域ごとの児童名簿作成/ (3) 地域児童会名簿づくり/ (4) 下校の仕方/ (5) 机・ロッカー・くつ箱などに貼る名前シール用意/ (6) 教室掲示を準備する
4 第一日目 学校は楽しいところ、先生はお助けマン
(1) 出会い/ (2) 入学式前の指導/ (3) 入学式後の指導/ (4) 記念撮影/ (5) 帰りのあいさつ
5 第二日目 ほめてほめてほめまくる
(1) ロッカーの位置の確認/ (2) トイレの使い方/ (3) ランドセルのしまい方/ (4) 健康観察の仕方/ (5) プリントの配り方、しまい方/ (6) チャイムの意味/ (7) 靴箱の使い方/ (8) 帰り仕度の仕方/ (9) 一年生下校の並び方、下校の仕方
6 第三日目 温かく包み込む
(1) 職員室と保健室の場所を知る/ (2) 傘のしまい方/ (3) 話の聞き方/ (4) 発表の仕方/ (5) 名前の漢字フラッシュカードでみんなの名前を読ませて返事をする/ (6) 自分の顔を描く/ (7) 時間が余ったら
7 第四日目の指導
(1) 体操服の着替え方/ (2) 集合の仕方/ (3) 正しい座り方/ (4) 鉛筆の持ち方/ (5) 発表の仕方/ (6) 給食の準備の仕方
8 第五日目の指導
(1) 身体測定/ (2) 初めての教科書(国語・算数)/ (3) 運筆練習(国語)/ (4) 仲間分け(算数)
9 第六日目の指導
(1) 読む力の把握(国語)/ (2) 読み聞かせ(国語)/ (3) スキップ、ケンパなどの走り方(体育)/ (4) おにごっこ(体育)/ (5) 10までのかず(算数)/ (6) 教室にあるものの名前(生活)
10 第七日目の指導 楽しい学校めぐり
(1) 国語/ (2) 算数/ (3) 学校めぐり
11 第八日目の指導 なりきり変身術で掃除の仕方を教える
(1) 音楽/ (2) 国語/ (3) 算数/ (4) 学級活動
12 第九日目の指導 当たり前のこと十ヶ条でルールを示す
(1) 道徳/ (2) 国語/ (3) 生活/ (4) 算数
13 第十日目の指導 遊具めぐりの旅へ出発
(1) 国語/ (2) 音楽/ (3) 書き方/ (4) 体育
X 入学式前後十日間実践例2
――法則化亭舎場――
1 入学式前日までのチェックリスト
(1) 前日までにやること/ (2) 前日にやること
2 入学式当日のチェックリスト
(1) 入学式前/ (2) 入学式後/ (3) 放課後
3 入学式後、教室でのシナリオ
4 入学式後一週間の過ごし方――ポイントをしぼって、繰り返す――
5 入学二日目―― 一年生が初めて一人になる日――
(1) 笑顔とほめ言葉と配慮のゆきとどいた指導を/ (2) ランドセルのしまい方/ (3) チャイムの意味/ (4) ランドセルのしまい方の確認
6 入学三日目――連絡帳システムの確立と運筆指導――
(1) たかが連絡帳、されど連絡帳/ (2) 指先は第二の脳。鉛筆の指導は、はじめが肝心
7 入学四日目――給食は楽しい――
(1) 事前指導でワクワク、安心/ (2) 給食の準備/ (3) 後片付けのしかたを教える/ (4) 給食は、あわてず、騒がず、楽しむもの
8 入学五日目――体育授業開きの三原則――
原則1 教師の確認 体操服着脱指導/ 原則2 整列指導は変化のある繰り返しで/ 原則3 協力と運動の喜び体感
9 入学六日目――音読入門 音読指導の三原則――
原則1 本読みの構え/ 原則2 姿勢/ 原則3 耳・口・指で音読
10 入学七日目――なかよくしてね、名刺づくり 仲間づくり三原則――
原則1 スキンシップ/ 原則2 名刺交換/ 原則3 名刺交換後の「ありがとう」
11 もう一つの給食指導――我が校のお勧め 一・二年合同による給食指導、清掃指導――

まえがき

 二十一世紀、新しい時代に対応する「向山の一年生指導の事典」が本シリーズです。

 教育の指導は、「不易・流行」の二つの分野から成り立ちます。

 不易、つまり、時代がどのように変わろうとも変化しない原理原則です。

 それまで、幾万、幾十万人の先達によって追究され明らかにされてきた原理原則があります。

 それは「我流の教育」がとうてい手の届かない質の高さを持っています。

 本物は質の高い内容でありながら、シンプルでもあります。ゴテゴテしているのは、二流、三流の方法なのです。

 本書の多くは、不易の原理原則からできており、それは「向山実践」を源流としております。

 「流行」とは、「時代の要請」を意味しています。

 二十一世紀、世界は大きく動き、どの国も「教育」を根本から見直しています。

 コミュニケーション能力としての「コンピュータ」「英語」は、「二十一世紀の基礎学力」として、世界各国が力を入れています。

 また「いわゆる読み・書き・算」の二十世紀型基礎学力も、ひき続き重視されています。

 この方向を明確に示したのが、ドイツ・ケルンで開かれたサミット(先進国首脳会議)でした。

 「ケルン憲章」は、サミットが示した初めての「これからの教育」の指針です。

 そこには、二十世紀型基礎学力と二十一世紀型基礎学力の双方が重視されています。

 この「一年生シリーズ」は、以上の「原理原則」と「基礎学力」をメインにすえてあります。

 新学習指導要領の実施に当たり、


  一年生の学習指導、生活指導のシリーズを発刊します。

  それは、学校教育の始まりとしての小学校一年生が特別の位置を占めるからです。

  小学校一年生は、シングルエイジの最終期の始まりです。

  「学ぶ力」「学習方法」「社会的規範」「社会的ルール」「意欲的に生活する態度」を身につける最終コーナーです。

  幼児期に、さまざまな形で身につけてきた知性を「学校」という教育システムの中で「教科書お手本による学習」を学び、「系統的」に「意欲的」に学び続ける力をつける時期です。

  ですから、小学校一年生の教育は、「科学的」であり、「法則的」であり、その上「あたたかく」「励ます」ことであり、「人類の豊かな体験」に裏打ちされたものであるべきです。


 このようにして作られた本シリーズが、教育にとってとりわけ重要な「一年生」を担任する先生方のお役にたてば幸いです。


  二〇〇二年五月五日、子供の日に   /向山 洋一

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