教え方のプロ・向山洋一全集16
子ども社会の差別とどう闘ったか

教え方のプロ・向山洋一全集16子ども社会の差別とどう闘ったか

好評4刷

子ども社会の差別を根絶するためには、黄金の三日間といわれる初めの三日間で学級の土台づくりをしようと呼びかける。そのために教師の判断・指示全員に伝えるなど全記録。


紙版価格: 1,900円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-401636-7
ジャンル:
授業全般
刊行:
4刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 180頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年12月11日
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目次

もくじの詳細表示

第二期全集の発刊に寄せて
T 初めの三日間で学級の土台をつくる
一 最初の言葉
二 担任の自己紹介
三 質問を受ける
四 正確に言うことを教える
五 言葉を限定することを教える
六 人は何のために生きるのかを話す
七 人間の可能性、すばらしさを話す
八 基本ルールを話す
九 具体的ルールを決める
U 教師の判断・指示は全員に伝える
一 このようにしてクラスは荒れていく
二 教師の立法作用で解決する
三 初めの三日間で勝負する
四 最初の三日間は黄金の時間である
五 教師は統率力が必要である
六 うまくいく学級
七 勉強し、力をつけて解決する
V 差別と闘う1
〜向山洋一は差別をしているか〜
一 教育観の遠景
二 どのように考えるか
三 すべてが正しい人はいない
四 子どもの無記名アンケート
五 小さなすれちがいの場合
六 子どもたちの意見
七 差別シリーズへの批判
八 解 決 へ
九 未発表の学級通信
W 差別と闘う2
〜空白の四日間〜
一 事 件
二 ドキュメント
三 ひと口で言って、この四日間は
X 事件 先生が授業をしない
一 子どもたちが集まってこない
二 対決する
Y 卒業式の母娘逃亡
一 向山先生なんか大嫌いだ
二 ないしょだよ
三 悲しいほどの無力感
四 唯一の逃亡のチャンス 卒業式
Z いじめとの闘い
一 「いじめ」との闘いは四月から始まる
二 「いじめ」をなくせる人に
三 荒れたクラスを立ち直らせる
[ 問題を持つ子どもとの闘い
一 天井裏から音がかえった──登校拒否──
二 「ぼく死にたいんだ」──情緒障害──
三 資料 向山ノート
こんなに向山洋一氏は子どもたちと闘っていたのだ /新牧 賢三郎
子ども社会の差別とどう闘ったかの解説 /青坂 信司

T 初めの三日間で学級の土台をつくる(冒頭)

 学級の出立にあたって、まず指導しなければならないことがある。

 「その気」でやらなくてはならない。

 新卒教師の中には甘く考えて、「ナンダ、カルイモンダ」と思ってしまう人がいるが、必ず後でしっぺ返しがある。

 学級の出立の指導は、家を作る時に土台をつくるようなものである。

 紙粘土でキリンをつくる時に、芯になる針金を入れるようなものである。

 「土台」や「芯」がいいかげんでも、最初は大丈夫だ。しかし、時間がすすめばすすむほど歪みが生じてくる。この歪みは、後からでは修正がきかないのである。

 このように「学級づくり」には、その時期、その時期によって大切なことがある。

 また、分野ごとに大切なこともある。

 さて、学級の出立にあたっての「チェック内容」を、かつて『教室ツーウェイ』誌に紹介した、私の学級のドキュメントをもとに述べてみたいと思う。


一 最初の言葉

 担任が最初に口に出す言葉は明確でなければならない。

 ほんの少しのあいまいさを残してはいけない。第一声で、担任の力量が評価されるのである。

 また、ほんの少しのゆるみを見のがさないことである。

 どなっては駄目だ。として言うのである。おだやかだが、毅然とした態度が必要である。


向山 見ている教科書を閉じなさい。

 これから、みんなとの生活がはじまりますから、いくつか言っておきたいことがあります。いすをきちんと入れて下さい。

 (指示を聞かない子を、名前を言って軽く注意する)

向山 星君、カバンを下に置きなさい。

 佐藤君、いすが入っていますか。

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