向山型国語で子どものつまずきに対応する34の事例

向山型国語で子どものつまずきに対応する34の事例

つまずきを克服させようと努力する教師の実践を紹介

子どもによってはさまざまなつまずきがあり、その指導にもいろいろな方法がある。本書では@学習の準備につまずく子への対応、A話すことや音読につまずく子への対応、B漢字・作文につまずく子への対応、C物語や説明文の読解につまずく子への対応など詳細解説。


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ISBN:
978-4-18-321515-4
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 132頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2017年11月20日
『新学習指導要領の展開』
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目次

もくじの詳細表示

まえがき /千葉 幹雄
T 学習の準備につまずく子への対応
一 どの子も必ず準備できるようになると信じてあきらめずにしつけ続ける
二 指示の組み立てで余裕をつくって対応する
三 前もって準備をさせて、ほめる
U 話すことや音読につまずく子への対応
一 成功体験を繰り返すことで自信をつけさせる
二 人前で声を出す習慣をつけさせ、自信を持たせる
三 耳からの情報を入れ続け、個別評定で成功体験を積ませる
四 音読指導から小さなステップで指導する
V 漢字につまずく子への対応
一 漢字を覚える基本「指書き」学習を繰り返し取り入れる
二 個別評定で指書きの大切さを実感させる
三 『あかねこ漢字スキル』を基本に、あの手この手で漢字は楽しいものという雰囲気をつくる
四 万策尽きるまで、その子に合う指導法を探す
五 筆順を声に出して言わせ、視線の移動を少なくする
六 「赤鉛筆指導」で子どもに自信をつけさせる
七 ひらがな習得のために子どもの実態に合った手立てをとる
W 作文につまずく子への対応
一 作文の楽しさを味わわせ、抵抗を少なくする
二 聴写・直写・視写で定型を覚えさせ、繰り返しほめて好きにする
三 「聴写」を授業に取り入れ、再現する力を鍛える
四 一人で書けるようになるために「具体的」な言葉を使い、作業を細分化し、確認する
五 目からと耳からの情報を補ってあげてから作文を書かせる
X 物語や説明文の読解につまずく子への対応
一 「分析批評」の授業を行う
二 最大のポイントは声に出して読むことである
三 「向山型説明文指導」の段階をふまえる
四 「問い」と「答え」の関係から文章を構造的に読み取らせる
Y 文字を書くことにつまずく子への対応
一 半紙から文字がはみ出ないように、「見るところ」「書くところ」を限定する
二 習字でも「なぞり書き」を重視した指導を行う
三 名前用のお手本を用意して、なぞらせる
四 始筆と終筆は心の中で「いち、に」と数える
五 指先を発達させる作業を行い、根気と明るさで気長に楽しく指導する
六 毎日、毎日続けることで、書く筋力を鍛える
Z 五色百人一首や暗唱につまずく子への対応
一 教師のコントロールで五色百人一首をプロデュースする
二 得意な札を一枚つくる
三 暗唱しやすい教材を選び、スモールステップで取り組ませる
四 黒板に書かれた文を消していく「向山型暗唱指導」を行う
五 学級の中でみんなに認められたりほめられたりする場面を暗唱で設定する
あとがき /田上 大輔

まえがき

 TOSS札幌向山型国語研究会がスタートして八年が経過した。本書は、この研究会の事務局長である田上大輔氏がとりまとめたもので、研究会としては二冊目の著作となる。

 今回はさまざまな事柄につまずく子への対応を一冊にまとめた。自分の担任した子がどんなことにつまずき、それをどういうふうに指導して克服させたかをできるだけ具体的に述べたものである。

 子どもによってはさまざまなつまずきがあり、その指導にもいろいろな方法がある。それゆえ、ここで述べたものが全ての子に当てはまるとは断言できないが、一人一人の子をしっかりと見つめたことによる実践の確かさがここにはある。

 私たちが「つまずく子」に対応するためには、やはりその子を常に見つめ、どこに原因があるかをさぐることが欠かせない。その上で、その子にあった指導の手だてを尽くしていくしかないのである。

 そこにはあらゆる段階で「ほめる」ということや「励ます」という行為がなされる。一つのステップを越えるたびにほめ、次なるめあてを示して励ますという教師ならではのいとなみがなされる。

 ここに述べられているさまざまな事例は、その繰り返しの結果でもあると言える。何とかして乗り越えさせたいという私たち教師の強い願いが子どもたちに変化をもたらし、つまずきを克服することにつながっていったものなのである。

 かつて向山洋一氏が「跳び箱を跳べない子をどうするか。同時に得意そうに跳んでいる子をどうするか」という問題提起をしたことを思い出す。

 そこには、私たちがあらゆる授業で心しなければならないことがたくさん含まれている。そして、本書で示した「つまずく子への対応」につながる多くの示唆がある。

 どの学級にもいろいろなことにつまずく子は確かに存在する。そしてまた、そのことを得意がる子もやはり存在する。だからこそ、私たちはその両方に対する指導をきめ細かくしていかなければならないのである。

 つまり、私たちはその「つまずく子」を何とかするために手を尽くすだけでなく、その子以外の子をも同時に伸ばしていかなければならないという役目を担って、学級づくりにも力を尽くさなければならないのである。

 本書で示したさまざまな実践は、「つまずく子への対応」だけでなく、その子も含めた学級づくりをも成功させている教師の温かいまなざしを感じさせてくれる。

 その意味でも、多くの方々にこの本を読んでもらいたい。子どもたちをいつくしむと同時に、つまずく子に一つのハードルを越えさせようと努力する教師の姿を感じてもらえると思うからである。


  二〇〇九年一〇月

   TOSS札幌向山型国語研究会顧問・TOSS北海道代表 /千葉 幹雄

著者紹介

田上 大輔(たがみ だいすけ)著書を検索»

TOSS札幌向山型国語研究会

北海道白老町立緑丘小学校教諭

1977年1月北海道伊達市生

北海道教育大学札幌校卒業

TOSS北海道青年事務局

TOSSシグナス代表

TOSS札幌向山型国語研究会事務局長

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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