「活用・探究型授業」を支える論証能力

「活用・探究型授業」を支える論証能力

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「活用」を支える論証能力の構造と具体的な指導方法を提示

これからの中心となる「活用・探究型授業」を支える思考力の育成を重点的に取り上げる。特に「活用」を支える「論証能力」の在り方を日常の言語レベルで取り上げ、新たな構成として「はじめ、なか、まとめ、明示、むすび」の提唱を具体例を示して詳細に論述した。


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ISBN:
978-4-18-321411-9
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小・中
仕様:
A5判 168頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに
T これからの中心となる「活用・探究型授業」
一 教育基本法、学校教育法の改正に伴う学習指導要領の改正
二 クローズアップされた「習得」「活用」「探究」
三 「習得」と「活用」の関係性
四 「活用・探究型授業」における言語活動の重要性
U 「活用・探究型授業」を支える思考力
一 日常言語の二重性
二 必要のなかった「論理の言語」
三 「論理の言語」指導の必要性
V 核となる日常言語レベルの論証
一 曖昧な定義の「論理的思考力」
二 論証能力育成の必要性
三 形式論理学の論証
1 論証の構造
2 要素間の関係性
3 「理由づけ」の成立
四 日常言語レベルの論証の構造
1 「理由づけ」の蓋然性
2 「データ」の蓋然性
3 日常言語レベルの論証の構造
W 日常言語レベルの論証の発達段階
一 日常言語レベルの論証の三段階
1 具体的操作期の段階
2 形式的操作期(後期)の段階
3 形式的操作期(前期)の段階
二 日常言語レベルの論証の三構造
三 三構造と文種との関係性
X 日常言語レベルの論証と一般的な構成
一 基本となる三構成「序論・本論・結論」
二 抽象的な構成要素の意味
三 三構成の限界
1 学校教育における一貫した三構成の指導
2 具体的な難しさ―構成要素の曖昧さ
四 新たな構成の必要性―「はじめ・なか・まとめ・むすび」の提唱
五 四構成の限界
六 論証の構造と論理的な構成、言語活動との関係性
七 効果的な構造
Y 日常言語レベルの論証指導のあり方
一 基本的な構成の意味を理解させる
1 「はじめ・なか・まとめ・むすび」のつながりのイメージを把握させる
2 「はじめ・なか・まとめ・むすび」の内面的な関係性を理解させる
二 基本的な構成を使えるものにさせる
1 多様な「まとめ」と一つの「むすび」の関係性を理解させる
2 「まとめ」に適した新たな「なか」を構築させる
3 同じ対象からの多様な「なか」と「まとめ」を構築させる
三 論理的な構造の型を理解させる
Z 「活用・探究型授業」の実際
一 基礎となる「話し合い」の能力の育成
二 総合的な学習の時間の実際
1 典型的な二つの学習タイプ
2 「収束的思考タイプ」の学習
3 「拡散的思考タイプ」の学習
おわりに

はじめに

 学習指導要領の改正以来、「習得・活用・探究」という言葉がクローズアップされるようになってきた。そして、それに伴い、たくさんの理論や実践が発表されるようになってきた。

 本著は、


 ・「習得・活用・探究」は、横並びに示せるような同レベルな概念ではない。

 ・これらは重層的な構造にあり、「活用」が核に、「習得・探究」はその周辺に位置づけられるものである。


という考えに立っている。そして、核となる「活用」を支えるものとして、


  論証能力


を位置づけている。

 この論証能力については、日常言語レベルの構造を明らかにし、発達段階に応じた具体的な指導方法を提示した。指導方法については、これまで系統的な指導を行ってこなかった場合でも、本著に示したものを実態に応じて実践すれば、数時間で児童・生徒の「活用」を支える論証能力が育成できるようなものを厳選して示した。


   /光野 公司郎

著者紹介

光野 公司郎(こうの こうしろう)著書を検索»

1961年栃木県生まれ。

埼玉大学教育学部卒業,宇都宮大学大学院教育学研究科修士課程修了,早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学。

専門は,国語科教育学(特に論理的思考力・表現力の育成)。

栃木県内の公立小中学校教諭,栃木県野木町教育委員会指導主事,栃木県教育委員会指導主事を経て,現在,東京未来大学こども心理学部准教授。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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