実物ノートで早わかり!河田式国語授業の基本スキル

実物ノートで早わかり!河田式国語授業の基本スキル

好評2刷

実物ノートから発見!子どもが熱中する国語の指導法

圧倒的な人気を誇る河田氏の授業。そのなかで国語授業の指導法を実際の子どもたちのノートを使って具体的に紹介。ノートを見れば子どもたちの思考過程がわかる。知的な河田式国語授業の基本スキルを沢山の実物入りで解説。


紙版価格: 2,000円+税

送料・代引手数料無料

当日発送

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
978-4-18-315911-3
ジャンル:
国語
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 168頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年10月23日
キャッシュレス・ポイント還元事業
テキスト採用品見本お申込みはこちらから

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 実物ノートから発見! 国語授業の基本スキル
1 学習課題の書かせ方
[  ]で囲ませる背景にあるもの /内藤 恵子
2 キーワードの定義を写させる
文章を検討させるためのコードは何回もノートに書かせる /大貝 浩蔵
3 国語スキルの過程を箇条書きさせる
手順の明文化が子どもの事実を生み出す /大貝 優希
4 赤 鉛筆はこう使う
課題を枠囲みさせる /山田 恵子
5 意見の書き方は型を教える
変化のある繰り返しで型を教える /吉谷 亮
6 漢字ノートの練習システム
漢字の勉強の仕方を教える /桑原 佑樹
U 実物ノートから発見! 物語教材授業化の基本スキル
[1] 読み解くための基本スキル
(1) 「作者と話者」はこう指導する
型を与える /大貝 優希
(2) 「要約の仕方」はこう指導する
だれでもできる桃太郎の要約指導! /大貝 浩蔵
(3) 「視点の検討」はこう指導する
場面を限定して指導する /奥田 嚴文
[2] 実物ノート資料であばく!
(1) 低学年「かさこじぞう」指導の流れ
立場を決め,理由を書かせることを繰り返す /山田 恵子
(2) 中学年「ごんぎつね」指導の流れ
登場人物〜主題の検討までのステップアップ /江口 儀彦
(3) 高学年「海のいのち」指導の流れ
ノートにびっしりと意見を書かせる3つのポイント /林 健広
V 実物ノートから発見! 説明文教材授業化の基本スキル
[1] 読み解くための基本スキル
「問いの文・答えの文」はこう書かせる /江口 儀彦
[2] 実物ノート資料であばく!
(1) 低学年「たんぽぽ」指導の流れ
シンプルな構造で説明文を読み解く /奥田 嚴文
(2) 中学年「自然のかくし絵」指導の流れ
要約をこう教える /桑原 佑樹
(3) 高学年「イースター島にはなぜ森林がないのか」指導の流れ
習得・活用から,さらに進化をとげる河田実践 /新川 荘六
W 実物ノートから発見! 言語事項教材授業化の基本スキル
1 読書感想文はこう指導する
型をトレースさせる /大貝 優希
2 俳句「荒海や佐渡によこたふ天の川」はこう指導する
「定石」で指導する /林 健広
3 意味調べはこう書かせる
意味調べは討論の授業への第一歩 /岸 義文
4 主語と述語はこう書かせる
教科書を使って「教えて」「考えさせる」 /平松 英史
あとがき

まえがき

 「国語をどのように教えたらいいのかわからない」という教師は多い。

 私も,新卒数年間は,「これだ」という国語の指導法を求めて這い回った。

 本を読み,研修会に足を運び,先輩教師に教えを乞うなど,あらゆるところに触手を伸ばす。

 しかし,明確な答えは,見つからない。

 どの本を読んでも,「このように指導すべし」というカチッとした指導法はない。

 誰に聞いても,「国語は難しい」という返信ばかり。

 たまに教えてもらえても,その指導がどう学力に結びつくのか,頭の中は疑問符だらけだった(もちろん表面には出さないが)。

 「物語文は,気持ちを問う」や「説明文は,段落の内容を読み取る」など,一見定石のように見えるが,自分の中でストンと落ちなかった。

 国語の研究授業もたくさん見た。

 これまた疑問符だらけだ。

 子どもたちは,確かに活動している(停滞している授業が多かったが)。

 しかし,子どもが書いたことが,正しいのか間違っているのか,それを指摘し,正す授業は見たことがない。全部「そうだね」で終っている。

 子どもに「勉強した」「賢くなった」という実感はないだろうなぁと思いながら参観していた。

 日本全国で,国語の授業が停滞していた。

 原因はわかる。

 算数は,教えないと,絶対にできるようにならない。

 しかし,国語は母語である。

 教師の中に「国語なんて教えなくても成長と共に自然に力はついていく」という侮りがあったからではないか?

 しかし,当時の私は,子どもが知的に興奮する国語授業がしたかった。

 迷走の末に出合った光が向山型国語だった。

 向山氏の知的でエキサイティングな授業は,「国語授業なんてしなくてもいい」という教師の中にある分厚い壁を突き破った。

 向山氏の国語の授業には,明確な答えがある。

 どのように考えさせ,答えを書かせればいいのかという指導の筋道もはっきりしている。

 国語の授業について,これほどカッチリした指導法はなかった。

 もちろん20年たった今も見当たらない。

 「国語の指導で一つだけあげよ」と言われたら,何を推すだろうか。

 私は,迷わず「要約」をあげる。

 要約力は,物語文でも説明文でも必要となる学力である。

 いや,そんな狭い範囲に収まらない。

 国語,算数,理科,社会を始めとしたあらゆる教科で必要となる。

 全国学力調査B問題は,要約力があるからこそ乗り越えられる。

 それだけじゃない,社会のあらゆるメディアは,要約力を要求されている。

 要約力をつける指導は,向山型が最高峰である。

 いや,唯一である。

 こんな効果的な指導法を他に知らない。

 向山型要約指導法は,その場限りの要約ではない。

 教師が解を示したら,子どもはみんな納得する。

 そして,子どもたちが自分で要約できるようになる。

 何度かすると,ほとんどの子の要約が同じになる。

 向山型要約指導には,明確な答えがあるということである。

 向山型のすごさは,それだけじゃない。

 一度教えたら,子ども自身が活用し始めるところである。

 教師があれこれ指示や助言をしなくても自分たちで要約できるようになる。

 そして,要約力を向上させていく。

 こんなシステマティックな指導法は,他にはない。

 要約指導に関して,誰に聞いても,どの本を読んでも,あいまいなものしかない。

 これは,要約に限らない。

 実は,日本中の多くの教師(附属小教官も含めて)は,国語の指導法を知らないんじゃないかと若いころ思っていた。

 近頃は,確信に変わっている。

 国語に関して,明確な指導法を提案しているのは,向山氏だけである。

 向山型には,要約だけでなく,分析批評,漢字指導他,たくさんの指導法がある。どれも,明確な答えと指導の筋道が示されている。


 向山型国語の峰は,高く険しい。

 向山氏の実践を前に立ちすくんでいる教師は多い。

 どこからどう登ればいいのかわからないのだろう。

 また,登ってはみたものの,道筋を見つけられずけもの道に迷い込んでしまう教師もいるはずだ。

 私もそうだった。

 向山氏の実践を片っ端から追試しては,挫折することを繰り返してきた。

 挑戦と挫折の繰り返しの中から,手ごたえを感じ,高い峰を登っていると実感できた実践が少しずつ確実に増えていった。

 それらが,本書に収められた内容である。

 本書は,向山型の膨大な指導法の極々一部を,私の追試という形で紹介している。

 私の追試であるから,我流も多分に含まれているに違いない。

 しかし,教室で子どもたちに力をつけたという事実はある。

 多くの子が国語の授業に熱中したという事実もある。

 子どもたちの実物ノートを基盤に紹介しているので,具体的なはずだ。

 向山実践を,実践に取り込む際の段取りとステップがわかるはずだ。

 ぜひ,ご自分の教室でその成果を確かめていただきたい。


 本書は,国語の授業に悩み挑戦し続ける先生方への連帯の証である。


  2010/05/05   /河田 孝文

著者紹介

TOSS/Advance著書を検索»

代表 河田孝文

教育技術法則化運動の解散に伴い発足したTOSS(Teachers Organization of Skill Sharing)の考えに基づき向山型授業のスキルや技能を学びあう場として長州教育サークルの子サークルとして,2002年より山口県下関市周辺の教師を中心にサークル活動を始めている。週に1回,下関市の小月公民館で例会を行い,常時20名ほどの参加者が模擬授業や実践紹介を通じて授業の腕を磨いている。代表の河田氏から一つひとつの模擬授業に代案・コメントがあり,そのことを励みに県外から参加する教師も多い。

T大貝 優希(おおがい ゆき)著書を検索»

1978年山口県生まれ 現在,山口県光市立浅江小学校教諭

TOSS長州教育サークル所属

TOSS/Advance所属

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • ノートの実物が、もう少し多いと尚良かった。
      2017/8/930代・小学校教員
    • 発売前から予約注文した。
      それほど待望していた一冊である。
      その期待は,十分に満たされた。
      子どもの実物ノートがあるからこその,納得感。
      本著は,

       1 国語授業の基本スキル
       2 物語教材授業化の基本スキル
       3 説明文教材授業化の基本スキル
       4 言語事項教材授業化の基本スキル

      の4つの内容からなる。
      実に分かりやすい。

      合わせて
      『子どもの意欲を刺激する 河田流国語の真髄』
      (TOSS/Advance・信藤明秀 編著)
      を読むことをお勧めする。
      2010/7/24ユッキー
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

ページトップへ