伴一孝「向山型国語」で力をつける5
どの子も伸びる漢字・音読指導のステップ

伴一孝「向山型国語」で力をつける5どの子も伸びる漢字・音読指導のステップ

好評4刷

教師のプロは「教育の研究」に全身全霊をかけて打ち込む

音読指導の原則を示しどの子も「スラスラ読める」子どもに育てる技を公開。漢字を「書く」力を90%以上マスターさせる指導法の公開。伴一孝の漢字指導完全再現で子どもが燃える技法を描く。さらに漢字指導Q&Aで漢字指導の細かい方法を詳細に解説した。


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ISBN:
978-4-18-303522-6
ジャンル:
国語
刊行:
4刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 216頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年6月20日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
T どの子も「スラスラ読める」子どもに育てる
一 音読指導には「原則」がある
1 「○を一〇個」題名の横に書きなさい
2 「読めない」のは教師の責任である
3 だらだら読みを止めさせよう
4 音読をスピードアップさせる方法
5 音読の指導を徹底する
6 「最初から」子どもに読ませる
7 読ませたら「伏線」を張る
二 伴一孝の音読指導二日間連続公開!&VTR審査 〜日常的指導からポイントをさぐる〜
1 「ありの行列〜教育出版〜(三年生)」授業テープ起こし@
2 「ありの行列〜教育出版〜(三年生)」授業テープ起こしA
3 二学期最初の国語科授業を徹底検証する
三 音読指導Q&A(テープ起こし)
1 音読は毎日やっていますが、なかなか上手になりません
2 三年生の子どもにつけさせる力は何ですか
3 音読のテストのやり方を教えてください
4 音読の評定基準
U 漢字を「書く」力を九〇%以上マスターさせる指導法
一 ユースウェアを身につける
1 漢字練習ノートは犯罪的教材だ
2 できない子ができるようにシステムを組み立てる(テープ起こし)
3 「アバウト」&「突き詰めない」
4 「技術」と「技能」の差異
5 教師は「授業の事実」で語る
6 「漢字」指導の基礎知識
7 我流を正し教師の腕をあげる
8 「漢字スキル指導VTR」を自ら解説する(テープ起こし)
9 平均九五点を超える漢字スキルの指導(テープ起こし)
二 伴一孝の漢字指導完全再現!&VTR審査
1 新出漢字を九割以上マスターさせる指導法(テープ起こし)
2 毎日、毎日、漢字スキルの積み重ねをする(テープ起こし)
3 子どもが燃える! 伴一孝流漢字文化「授業組み立て術」(テープ起こし)
4 教師の確認が明暗を分ける
5 子どもに一〇〇点を取らせる漢字指導のポイント
6 一年生にひらがなをこのように指導した
7 漢字スキルリレー 〜「漢字スキル・ユースウェア」を解決する〜(テープ起こし)
8 あかねこ漢字スキル「左ページ」編
三 漢字指導Q&A(テープ起こし)
1 既習漢字の筆順確認法
2 漢字スキル読みかえの漢字指導のユースウェアを教えてください
3 どうしても学期末にやり残しが生じてしまいます
4 漢字指導に時間がかかってしまいます
5 空書きのテンポがずれる子がいます
6 漢字の練習で本当の「力」がつく指導法を教えてください
7 漢字テスト九〇点以上達成の秘訣は?
8 凸凹や卍の筆順はどのようにして見つけられたのか
9 前学年の漢字の復習はどうすればよいのですか
10 字がなかなか上手に書けない子がいます
11 なかなか漢字が定着しません……
12 三学期の漢字スキル指導について教えてください

まえがき

 教師になって、二万時間(二万回)ほど授業をやってきた。

 人前での授業(研究授業)は、三〇〇回くらいだから、一・五%程度だ。

 だから、授業が上手くなったとは思わない。

 毎日、必死になって、子ども・教材と葛藤している。

 だが、人が「大変だ」と言っている(思っている)事は、私にとってさほど大変ではない。

 駆け出しの頃から、向山洋一氏に学んできたからだ。

 TOSSは、実に楽しくて役に立つ、世界の教育の最先端情報が集まる。

 向山氏の弟子となってからは、特にそれを痛感する。

 向山一門も、現在は一〇〇名になった。

 二〇代から五〇代までの教師が、そこで切磋琢磨している。

 スリリングで、豪快で、なおかつスタイリッシュな世界がそこにある。


 私の仕事術の一つである。

 毎日学校に行く時に、あれこれ持って行かねばならない物がある。

 日常生活に使う物や教材を購入して、教室に持ち込むからだ。

 その他にも、教室に置いておいた方が良いと思う物は、迷わず購入して持って行く。

 だから、滅茶苦茶荷物が多い。

 こういった物を、学校に持って行く時、よく忘れ物をする場合がある。

 工夫が必要だ。

 私は、紙袋を玄関に置く。

 そして、学校に持って行く物を、この中にどんどん入れていく。

 思い付いたらその時に入れてしまう。

 こうすれば、ほとんど抜け落ちが無くなる。

 「後で……」と考えたら、その時点で負け(駄目)だ。

 自分の部屋でまとめようと思っても、無理だ。後回しになる。

 玄関に紙袋を用意して、思ったその時に入れていくのがコツ。

 出発する時は、何も考えずに紙袋を車に積めばよい。

 仕事は、この様に一つ一つ自分で工夫してやっていくものだ。

 工夫の無い者を「素人」と呼び、「玄人(プロ)」と区別する。

 工夫とは、「段取り」の事に他ならない。


 「教育の研究」という「仕事(の一部)」から逃げていては、教師の人生は楽しくない。

 自分のプライドを楯に、八面六臂で捌いていかねばならない。

 どんな教師だって、毎日毎日、学校に出て「仕事」はやっている。

 「教育の研究」も、これと同じ事なのだ。

 「当たり前」だと思ってやっていなければ、そこに逃げる≠ニいう選択肢が生じる。

 だが、学校から逃げる$lは、余程の事情が無い限り、いない。

 「仕事」というのは、何でも「当たり前」にやれば良いのだ。

 これが、プロとアマの最大の違い。

 教師のプロは「教育の研究」に全身全霊をかけて打ち込み、アマはそこから逃げる。

 要は「プライド」の問題なのだ。


 多くの人は、「自分の足で、その場に立っている」と思っている。

 だが、本当は、「誰かがその場に立たせてくれている」のだ。

 この世にある事は、全部因果の帰結なのだから、「自分がやった事(結果)」というのは、全部「因果に依って」という条件付きだ。

 だから次は、また「その場で精一杯やらせていただく」のが、「因果」に対する自分なりの「答礼」なのだ。

 そして、この「答礼」のレベルが、「人格」なのだろう。

 簡単に言うと、「因果」に微笑で応えるのが、上等の「答礼」だ。

 史上、優れた魂≠有した人達は、すべからくこの様だった。

 向山一門として、胸を張れる教育実践をしたい。

 そう思って、教室で力を尽くしてきた、一人の教師のささやかな実践記録である。

 心ある教師の仲間達に、御批正をいただきたい。


  二〇〇六年 初秋

   新潟市立中野山小 大森修校長最後の研究会にて 向山一門事務局長 /伴 一孝

著者紹介

伴 一孝(ばん かずたか)著書を検索»

1962年3月生

1985年3月 長崎大学教育学部卒業

2003年4月 西海市立瀬戸小学校

向山一門事務局長

『教育・向山一門』編集人

『向山型国語教え方教室』誌(明治図書)副編集長

TOSS長崎代表

エネルギー教育全国協議会九州支部長

TOSSネット・サークル「Digital気分」代表

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 本書の中で私が一番勉強になったことは、伴先生の音読指導・漢字指導のテープ起こしがされているところです。ライブで学ぶのには遠く及びませんが、どのような言葉で指導されているのかがわかる本書は、自分にとってとても貴重な資料となりました。伴先生の言葉と自分の言葉を比べると、いかに自分に余計な言葉が多いか気づかされました。
       音読も漢字もすぐに子ども達に力をつけるわけではありません。長い目で見て、少しずつ子ども達に力をつけていけばよい、という方向性も示されていて、安心感も覚えました。すばらしい一冊です。
      2007/6/2千鳥
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