新規採用者向け 演習方式による教職の基礎トレーニング7
集団をまとめる・統率するチェックポイント

新規採用者向け 演習方式による教職の基礎トレーニング7集団をまとめる・統率するチェックポイント

投票受付中

集団を動かすには「子どもを動かす法則」に則った指示が必要だ!

遠足で弁当を食べたあとの集合。あなたはどういう指示をしますか?@終ったら声をかける、A集合場所で食べさせる、B集合場所を指示してから弁当にする。3つのうちどれを選びますか?というようなQとAで場面ごとに望ましい方法が選べるような演習方式の練習問題集。


復刊時予価: 2,140円+税

送料・代引手数料無料

電子書籍版: なし

ISBN:
978-4-18-268711-2
ジャンル:
学級経営
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 132頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第
特集 行事指導の本
テキスト採用品見本お申込みはこちらから

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 子どもを動かす法則
1 最後の行動まで示す
2 良いところを探す
3 子ども集団を動かす三原則
4 やることを示す
5 やり方を決めろ
6 最後までやり通せ
7 教師の判断は全員に示せ
8 子どもを統率する
9 教師の統率力をつける
U 授業で集団をまとめる
1 変化のある繰り返し
2 上達の方法を示す
3 アドバルーンをたたく
4 励まし続ける
5 授業の導入を工夫する
6 明確に指示をする
7 グループづくりをさせる
8 自ら動きたくなる指示
9 子どもを動かすシステムをつくる
10 存在感が実感できれば動く
11 授業ですべての子を巻き込む
12 教師が毅然として対応する
13 すべてを一回でやろうと思わない
14 男女の仲をよくする
15 長縄を跳べるようにし,集団力を高める
16 動けばみんなついてくる
17 まねることが学ぶこと
18 授業開始は定刻を守る
19 ワンパターンを打破する
20 必要のない慣習は廃止する
21 生の情報を蓄積する
22 最初の1分で授業に引き込む
23 とにかくほめる
24 子どもの力を借りる
25 空白禁止の原則
V 日常生活の中で集団をまとめる
1 差別を見逃さない
2 いじめに対処せよ
3 けんかの処理は短く
4 グループ分けで1人の大切さを教える
5 グループの対立に対処する
6 朝の会・帰りの会
7 盗難事件への対処法
W 行事で集団をまとめる
1 方向を明示し,ほめる
2 楽しく,自然に声が出るよう指導する
3 子どもの工夫を評定する
4 運動会・応援団指導
5 子どもにまかせる
6 指示は全員に出す
7 子どもの実態を見抜く
8 個別評定を行い,ほめる
X 係活動・当番活動で集団をまとめる
1 子どもの中へ入る
2 給食のおかわり
3 日直の仕事
4 学級組織を機能させる
5 学級のしくみづくり
Y 遊びの中で集団をまとめる
1 教師が率先して子どもたちと遊ぶ
2 教師の毅然とした態度が必要である
3 子どもをみんな熱中させるには
4 五色百人一首で子どもたちをまとめる
5 みんなでやると楽しいことを教える
6 雨の日の過ごし方をどう指導するか
7 指導を細分化し,つまずきに配慮する
あとがき

まえがき

 実際の話である。新卒教師が始業式に,受け持つ子どもたちと初めて対面した。初対面なので,教師も子どもたちも緊張していた。

 始業式が終わり,それぞれのクラスで集まり,担任から諸連絡を聞いて帰るということになった。各担任は,受け持った子どもたちを校庭の隅に連れて行き,輪を作り,子どもたちに話し始めた。

 新卒教師も先輩教師に見習い,「では,ついてきてください」と子どもたちに声をかけ,校庭の隅に歩いていった。その距離はおよそ7mくらいであった。新卒教師が振り向くとだれも子どもはいなかった。新卒教師のクラスの子どもたちだけ,始業式と同じ所でぽつんと立って,じっと新卒教師のほうを見ていた。


 わずか7mくらいの距離であるが,子どもたちを連れていくことができなかったのだ。言っておくが,このクラスの子どもたちは荒れていない。新卒教師だからそのようなクラスは持たさないでおこうという配慮があった。だから,ごくごく普通の子どもたちなのだ。それなのに,子どもたちは動かなかった。それはなぜか。次のことに尽きる。


 子どもを動かす法則を知らなかった。


 集団を動かすには「子どもを動かす法則」に則って指示を出さなければいけない。この法則に反した指示を出すと,上記のようなことになる。子どもたちはついてこない。

 さて,上記の原因は何だろうか。どうして,子どもたちは新卒教師についてこなかったのだろうか。

 実は,列の前に並んでいた数名だけはついていこうと歩き出したのだ。ところが,大半の子どもたちが動かないので,それに気づいた子どもは元の場所に戻ってしまった。

 それはなぜか。簡単である。

 「ついてきなさい」という指示が全員に徹底していなかったのだ。列の後ろの子どもまで聞こえていなかった。聞こえたのは前の数名の子どもだけだった。

 そして,もう一つの原因は,ついてきているのか確認しなかったことだ。新卒教師は全く後ろを振り向かず,自分一人で歩いていった。そうではなく,数歩歩いたら後ろを振り返り,子どもたちがついてきているのかどうかを確認するべきなのだ。

 ついてきていることを確認して,目的の場所まで子どもたちを誘導する。そうすれば,何も問題がなく,スムーズに事が運んだだろう。


 今は,新卒教師の例を挙げた。新卒教師に限らず,「子どもが思ったように動いてくれない」と嘆く教師が増えてきている。

 本書は,「集団をまとめる」「統率する」ための方法が書かれている。

 「統率」という言葉を教育界に持ち込んだのは向山洋一氏(TOSS代表)である。教師は,子どもたちを統率できなければ,「楽しい学級」「だれでも活躍できる学級」など,教師が思い描く学級に作り上げることができない。

 もし,先生が「このような学級にしたい」という夢があるのなら,その夢を実現させるためにも統率力をつけよう。

 本書は,向山洋一氏の実践を土台にして作られている。したがって,向山氏の著作からの引用と参考がふんだんにある。本書を手にして,「集団をまとめる・統率するイロハ」を知ったのなら,ぜひとも,引用もしくは参考にした向山氏の著作も読まれることをおすすめする。読めば,ますます統率力が増すだろう。

 そのためには,まず,以下の本をおすすめする。


 『子供を動かす法則』

 『授業の腕を上げる法則』

 『学級を組織する法則』

               以上,すべて向山洋一著 (明治図書)


 また,『集団をまとめる・統率するチェックポイント』に手助けになる場合は,インターネットランド(通称「TOSSランド」 http://www.tos-land.net/)のサイトも参考として載せた。これはTOSSランドナンバーを載せ,サイトのURLは記していない。

 サイトを参考にする場合は,まず,上記のインターネットランドを訪れてほしい。ポータルサイトに「TOSSランドナンバー検索」の欄がある。そこに,本書で記されているTOSSランドナンバーを打ち込むと目指すサイトにたどり着ける。


 子どもたちを動かすことは日常,朝から子どもたちが帰るまで実に多くの場面が考えられる。まず,子どもたちが教室に戻ってくるところから始まる。子どもたちは,ランドセルを置くと,1時間目が始まるまでに校庭に遊びに行く。先生の子どもたちは,チャイムが鳴ってから教室に戻るのか,それとも,チャイムが鳴る前に教室に戻るのか。これも子どもたちを動かすことの一つである。

 遊びに行くと,子どもたちはなかなか教室に戻らない。どうすればよいのか。ぜひ本書を読んでいただきたい。


 本書で,先生の目指すクラスが実現するお手伝いができることをTOSS大田の会一同は心から願っています。“世界一のクラス”を作ってください。


   TOSS大田の会事務局 /新牧 賢三郎

著者紹介

向山 洋一(むこうやま よういち)著書を検索»

1943年9月生まれ

1968年3月 東京学芸大学卒業

2000年3月 東京都大田区立多摩川小学校退職

教育技術法則化運動代表,千葉大学非常勤講師,上海師範大学客員教授,日本教育技術学会会長,日本言語技術教育学会副会長。月刊『教室ツーウェイ』『向山型「算数」』『向山型「国語」』編集長。

日本一のインターネット教育情報ポータルサイトTOSSランド主宰。

村田 斎(むらた ひとし)著書を検索»

1954年12月生まれ,1976年3月東京学芸大学数学科卒業目黒区立鷹番小学校勤務。TOSS中央事務局。

新牧 賢三郎(あらまき けんざぶろう)著書を検索»

1953年6月生まれ,1978年3月東京学芸大学大学院修士課程修了,1997年4月東京都大田区立洗足池小学校

月刊『教育トークライン』編集長。

TOSS中央事務局 TOSS大田の会サークル所属。

向山・小森型理科研究会。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ