子どもの進歩がわかる絶対評価の通知表所見文例集 小学3〜4年編

子どもの進歩がわかる絶対評価の通知表所見文例集 小学3〜4年編

好評8刷

絶対評価では、子どもの具体的な成長がわかる記述が必要になる。そのために一人一人の具体的な実態把握が必要となり、絶対評価による到達度目標の具体的な設定が必要と提案


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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-264937-0
ジャンル:
評価・指導要録
刊行:
8刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 100頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年9月18日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

はしがき
T 子どもの進歩がわかる絶対評価の通知表所見を書くために
1 絶対評価の通知表所見を書くために
(1) こんな言葉を添えたい!/ (2) 成長やよさを具体的に/ (3) 絶対評価だからこそ所見が重要/ (4) 小さな成長を書くためには
2 目標が明確な授業をしなければ,絶対評価は不可能
(1) 小難しい定義じゃだめ/ (2) 有田式授業のすすめ/ (3) 学習日記のシステム/ (4) 自己評価と製本で意識させる
3 到達目標の設定を
4 子どもの実態把握がスタート
(1) 子どもをよりよく変えることが目的/ (2) 具体的に実態把握すべし/ (3) 人を変える原則/ (4) 方法も具体的に
5 記憶より記録を
(1) 忘れないうちに付箋に
U 教科の学力の進歩がわかる通知表所見文例
1 国語の進歩がわかる
(1) 3年《話すこと・聞くこと》/ (2) 《書くこと》/ (3) 《読むこと》/ (4) 《言語事項》/ (5) 国語の所見文例(3年生)/ (6) 4年《話すこと・聞くこと》/ (7) 《書くこと》/ (8) 《読むこと》/ (9) 《言語事項》/ (10) 国語の所見文例(4年生)
2 社会の進歩がわかる
(1) 通知表所見に社会科に関する記述がない?……/ (2) 3・4年生の社会科 到達目標はこれだ!/ (3) 社会科もミニテストの実施を/ (4) 地図に関する所見文例/ (5) 資料の読み取りに関する所見文例/ (6) 表現調査に関する所見文例/ (7) 関心・意欲・態度に関する所見文例
3 算数の進歩がわかる
(1) 算数の到達目標/ (2) 算数の所見文例
4 理科の進歩がわかる
(1) 理科の到達目標とは/ (2) 理科の所見文例
5 図工の進歩がわかる
(1) 図工の到達目標/ (2) 図工の所見文例(3年生)/ (3) 図工の所見文例(4年生)
6 音楽の進歩がわかる
(1) たった一言が/ (2) たった一言で/ (3) 到達目標/ (4) 音楽の所見文例
7 体育の進歩がわかる
(1) 第3学年・第4学年の到達目標/ (2) 体育の所見文例
V 総合的な学習における進歩がわかる所見文例
1 英語活動における
(1) 英語活動への積極性/ (2) 英語を聞く力/ (3) 英語を話す力/ (4) 言語(英語)や文化に対する興味・関心/ (5) 英語活動の所見文例
2 コンピュータの技術
(1) 3年生の到達目標/ (2) 4年生の到達目標/ (3) コンピュータの技術の所見文例
3 福祉の学習
(1) 福祉の学習の到達目標/ (2) 福祉の学習の所見文例
4 健康の学習
(1) 健康の学習の到達目標/ (2) 健康の学習の所見文例
5 環境の学習
(1) 環境の学習の到達目標/ (2) 環境の学習の所見文例
6 問題解決力
(1) 問題解決力の到達目標/ (2) 問題解決力の所見文例
W 特別活動における進歩がわかる所見文例
1 係の活動の成長が見える
(1) 係の活動の到達目標/ (2) 係の活動の所見文例
2 当番活動の成長が見える
(1) 当番活動の到達目標/ (2) 当番活動の所見文例
X 学ぶ器における進歩がわかる所見文例
1 丁寧さの進歩
(1) 丁寧とは/ (2) 到達目標/ (3) 丁寧さの所見文例
2 継続の力の進歩
(1) 継続の力を評価する前に/ (2) 継続の力を絶対評価するには/ (3) 「向山の仮説」/ (4) 継続の進歩が見られないときは/ (5) 継続の力の進歩を見る到達目標/ (6) 所見文例/ (7) 進歩が見られなかった子どもに対する所見文例
3 最後までやり抜く力の進歩
(1) 最後までやり抜く力の到達目標/ (2) 最後までやり抜く力の所見文例
Y 学習態度,生活態度,人間関係の進歩がわかる所見文例
1 学習態度(学習技能全般)
(1) 学習態度に関する到達目標/ (2) 学習態度に関する所見文例
2 生活態度
(1) 生活態度に関する到達目標/ (2) 生活態度に関する所見文例
3 人間関係
(1) 人間関係に関する到達目標/ (2) 人間関係に関する所見文例
おわりにかえて

はしがき

1 力量の低い教師は大変だ!


 指導要録が絶対評価で記載される。

 指導要録は情報開示の対象である。

となると必然的に通知表も絶対評価によって記載される。

 大変なことが起きる。

 次のような学年があるとしよう。


 A先生は,授業が下手で指導力がない。

 だから,担任している子どもに力が付かない。

 B先生は,授業が上手く指導力がある。

 だから,担任している子どもに力が付く。


 このような学年があるとしよう。現実にもあるだろう。現状では,通知表の評価はどうなっているか。


 A,B両先生のクラスとも,ほぼ同じだけ◎の評価がつく。

 A先生のクラスでは,テストの平均点が70点だが◎という子がいる。

 B先生のクラスでは,テストの平均点が90点だが○という子がいる。


 少し極端な話だが,これに近い状況が現実にある。

 相対評価,個人内評価を加味した絶対評価などと言っているが,実際には相対評価なのだ。

 なぜか。

 学級間で差が出ないように評価しようという共通理解(上からの指導も)があるからである。

 どんなに指導目標に到達していても,一人の子どもの一つの教科の観点別に◎が三つ,四つつくのはだめというような指導をする学校が現実にある。

 こうした歪みがこれからはなくなる。

 絶対評価でつけると,A先生のクラスでは◎がつかないという状況もあり得る。

 B先生のクラスでは◎が多数つくということもあり得る。

 つまり,これは何を意味するのか。

 子どもの評価が,そのまま教師の評価になるのである。

 教師の指導力,力量が問われることになるのだ。

 力量の低い教師,勉強不足の教師にとっては大変な時代がやってくるということである。


2 小さな成長を所見文に


 絶対評価によって,次のことが起きる。


 成長しても到達目標に達していなければ,観点別や評定に反映されない。


 前の学期には平均点が20点だった子どもが,今学期は平均点が50点になった。

 このような子どもがいたとしよう。

 これまでならば,個人内評価を重視し,観点別の評価なり評定を上げていた。

 ところが,絶対評価となると,その成長は観点別や評定には反映されない。

 やはり,到達目標に達していないわけだから,評価は変わらない。

 これでは,子どもの努力は報われない。

 そこで,重要になってくるのが,個別懇談と通知表の所見文である。

 通知表所見文に,頑張り成長した事実を記す必要がある。


 観点別や評定で表れない子どもの小さな成長を書き,ほめ励ます。


 これが,これからの所見文において重要になってくる。

 これが,改善のポイントの中心である。

 本著には,こうした改善のポイントを踏まえた所見文例を載せたつもりである。


3 具体的な成長を書く


 これまでの所見文では,基本的に次のことを配慮して書かれている。


 子どものよい面をほめ励ます。


 「……がよくできます。」

 「……を頑張りました。」

 つまり,マイナス面,欠点を指摘するのではなくプラス面を多く書くようにしている。

 このこと自体に変わりはない。

 方向性としては同じである。

 しかし,絶対評価による通知表の所見となると,単にほめればよいということではすまされない。

 曖昧なほめ言葉ではだめなのだ。


 具体的な成長が分かるような記述が必要。


 「地図帳を使って地名を素早く調べることができるようになりました。」

 「パソコンでキーワードを複数重ねて検索できるようになりました。」

 このように具体的に何がどのように伸びたのかを書くことが必要になる。

 これも,大きな改善点である。

 ということは,以下の四点が担任教師に求められるということである。


 @ 一人一人の具体的な実態把握

 A 一人一人の具体的な評価

 B 絶対評価による目標(到達度目標)の具体的な設定

 C 全ての子どもに力を付ける指導


 こうしたことを実施した上で,一人一人の具体的な成長が記述できる力量が必要になってくるのである。

 そのためにも,担任したら子どもたちの実態把握を具体的にしなくてはならない。

 そして,そこからどう成長したか進歩したかを記録し続ける必要がある。

 何より,授業を変えねばならない。

 自分の力量の低さを自覚しなくてはならない。

 子どもに力を付けるため,勉強し続ける教師のみが生き残れる時代がきたのだ。


   いなば教育サークル代表 /長谷 博文

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