〈集団統率力で学級の崩壊を防ぐ〉問題提起3
子どもをほめる原則

〈集団統率力で学級の崩壊を防ぐ〉問題提起3子どもをほめる原則

子どもはほめられることこそが成長の糧になる!

子どもをほめて育てる教育のあり方を説く。子どもは誰にほめられるか、全国の子ほめ条例に学び、ほめて「天才」を作ることを提案。さらに子どもをほめる教師の技能を「言葉」「タイミング」「表情」「やる気を起こす」など事例で「ほめる効果」学級経営を提案。


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ISBN:
978-4-18-248217-5
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年8月20日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

教師の学級統率力を見直す /明石 要一
前記 /神谷 祐子
T 子どもをほめて育てる教育とは
一 ほめる教育的な効果は何か
1 子どもをほめる原則
2 ほめて育てるとどんな効果が現れるか
二 「ほめて・ほめて・ほめちぎる」子育て
1 子どもは、ほめてもらえることが成長の糧である
2 本気で伝える
3 感動して何度もほめる
4 いくつになってもほめて育てる
三 子どもは誰にほめられたがるか
1 子どもは信頼している人にほめられたい
2 子どもは大好きな人にほめられたい
3 子どもは「偉い人」にほめられたい
4 子どもは「思ってもみない人」からほめられたい
四 全国の子ほめ条例に学ぶ
五 ほめて「天才」を作る
1 天才の定義
2 叱る時には、子どもが納得する形で叱ること
3 どんな子どもにも、光るものがある
4 教師が正しくほめれば、絶対に伸びる
5 天才の作り方
六 先人に学ぶ「ほめる教育」
1 ほめることで子どもはやる気になる〜森信三に学ぶ
2 ほめることで子どもの思いをかなえる〜デール・カーネギーに学ぶ
3 ほめることで子どもを引き立てる〜松下幸之助に学ぶ
4 ほめないで子どもを育てられるか
U 子どもをほめる教師の技能
一 子どもをほめる有効な「言葉」メニュー
1 二種類のほめる状況
2 ほめ言葉メニュー
3 一見マイナスと思えることもほめる
4 ほめることが無いと思ったら
5 ほめる訓練
6 達人のほめ言葉をコピーする
二 子どもをほめる「タイミング」の見つけ方 子どもの様子をじっと見ろ、よく見ろ、見逃すな
1 朝の時間
2 授業時間
3 休み時間
4 給食時間・掃除時間
5 百人一首
6 登下校
7 手 紙
8 学級通信
三 子どもをほめる「表情」の作り方
1 「表情」の大切さ
2 人の表情に学ぶ
3 言葉ではなく「笑顔」だけでほめる
4 自分の「笑顔」をチェックする
5 「笑顔」の練習
6 子どもの長所を見つける目、喜ぶことができる心
四 子どものやる気を起こすほめ方
1 子どものやる気を起こすための三つの心がけ
2 チャレンジするチャンスをたくさん与え、成功体験をほめる
3 子どもが努力したことを心から喜べる感性を持ってほめる
4 お手本を見せてまねさせ、できたことをほめる、参観日でほめる
5 得意なことを取り上げてほめる
6 出会いの日にほめてほめてほめ続ける
7 全員が達成できたことをほめる
8 小さな一歩でも、できた事実を取り上げて保護者と一緒にほめる
V こんなにすごい「ほめる効果」
一 ほめてしつける「低学年の学級経営」
1 できないのは教えていないから
2 ほめることで望ましい行動を教える
3 叱って悪循環に陥ったA君
4 何がなんでもほめる
5 子どもは先生を映す鏡
6 ほめる効果
二 ほめて伸ばす「高学年の学級経営」
ほめて伸ばす原則
三 私はほめられて成長した
1 ほめられた記憶
2 日常の中のほめ言葉
四 ほめて生まれた子どものドラマ
1 ほめて心を通わせる
2 ほめて自信を持たせる
3 保護者と連携してほめる
4 友達が励まし、ほめる
あとがき /神谷 祐子

前記

 ほめて育てられた子は、自分に自信を持つことができます。自分がほめられたように相手にも接することができるので、友達や周りの人にも優しくなれます。

 私が担任したある男児のお話です。

 彼は小さい頃から周りの大人に注意されることの多い子でした。「いつも自分ばかり叱られている」と被害妄想のある子でした。あまりにも小さなことにこだわって、意地を通し続けるところがありました。友達とのトラブルも絶えず、家の中でもいつも家族に食ってかかったり、兄弟げんかをしたりすることも多いと聞いていました。

 私が担任をすることになってから、とにかくいろいろな場面で彼をほめました。クラス全体をほめました。今まで、叱られて終わっていたようなことも、必ず最後にはほめて終わるようにしました。彼のできないことは、ゆっくりと丁寧に教えました。そして、できたことや頑張ろうとしたことをほめました。そのように、「ほめる」対応をしていくうちに、今までの問題点が薄皮をはがすように、どんどんと消えていきました。

 もちろん学習面でも飛躍的に伸びました。そして、何よりも、友達とのトラブルが激減しました。ほとんど毎時間ほどあった友達とのトラブルがなくなったのです。

 学校でのこのような対応が、家庭にも影響を及ぼしたようです。今まで、かなり挑発的なものの言い方を家族にもしていたようですが、家族のみんなにも優しく対応できるようになってきたと、保護者から感謝されました。

 きっと教室でほめられ続けた自信が、彼を成長させたのだと思います。自信を持っていろいろなことに粘り強く対応するだけでなく、自分がされたように友達や家族にも接するようになったのです。

 このように、教師の教室での対応は、その子の行動面を伸ばすだけではなくて、心や友達や家族に対する優しい気持ちも育むことができるのです。

 これは、教室の「空気」になって、現れてきます。

 教師が子どもをほめ続けている教室では、教室全体を覆う空気がたいへん和やかなものです。反対に、叱られたり、怒鳴られ続けたりされている教室では、どこかぎすぎすした空気が流れています。

 この空気は子ども自身が一番敏感に察知します。

 やはり子どもも和やかな空気に憧れます。だから、休み時間にはたくさんの子どもたちが集まってきます。子どもの中で、どこかひかれるものを感じるのでしょう。

 どれだけ教材研究をしっかりしていても、どれだけ授業内容に自信があっても、子どもの心が離れてしまえば、教室全体がどんよりとしてきます。教室の空気を優しくするのは、やはり教師の「ほめる」行為が基盤になるのです。そんな学級経営の基礎・基本の部分に関して、本著がみなさまに少しでもお役に立てればうれしいです。

 本著を執筆するに当たって、「ほめる」ことの原理・原則に正対して考えることができました。

 機会を与えてくださった明治図書出版の江部満様、ありがとうございました。


   TOSS大阪みおつくし /神谷 祐子

著者紹介

明石 要一(あかし よういち)著書を検索»

昭和23年1月17日生まれ

大分県姫島村出身

東京教育大学大学院博士課程満期単位取得退学

専門分野:教育社会学(青少年教育)

文部科学省中央教育審議会生涯学習分科会副会長

文部科学省子どもの居場所づくり推進協議会座長

2010年ゆめ半島千葉国体・大会式典委員会委員長

千葉県青少年問題審議会副議長

専門は教育社会学。1993年に千葉大学教育学部教授に就任。文部科学省中央教育審議会の生涯学習分科会副会長,千葉大学教育学部学部長,2010年ゆめ半島千葉国体の大会式典委員会委員長・大会広報委員長等も務める。

神谷 祐子(かみたに ゆうこ)著書を検索»

1961年6月 大阪市生まれ 大阪教育大学卒

現在,大阪市立島屋小学校勤務

TOSS大阪みおつくしサークル代表

TOSS大阪みおつくし著書を検索»

大阪市西区を拠点に,現在メンバー120名のサークル。

大阪各地に22の子サークルがあり,それぞれの代表を中心に活動している。

地域色を生かしたサークルから,教科や領域を特化したサークルまで,さまざまなテーマで研究している。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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