教師修業10
教師修業十年

教師修業10教師修業十年

ロングセラー

好評41刷

幻の名著とまでいわれた著者の処女出版「斎藤喜博を追って」の完全複刻に加えて,その周辺を50枚新たに加え,教師としての成長過程を示した。


紙版価格: 1,860円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
978-4-18-224419-3
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
41刷
対象:
小・中・他
仕様:
A5判 228頁
状態:
在庫あり
出荷:
2018年10月24日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

改訂版のはしがき
第一部 向山教室の授業実践記(一九七九年)
はしがき
T 教師と技術
一 斎藤喜博氏を追って
二 「日曜だけが好き」だった子
三 「台形の面積を五通りの方法で出しなさい」
U 教師と問題児
一 天井裏から音がかえった――登校拒否――
二 「ぼく死にたいんだ」――情緒障害――
V 教師と修業
一 放課後の孤独な作業
二 新卒時代の日記
三 子どもに自由と平等を!
四 教育実習生の変革
W 教師と仕事
一 王貞治さんへ
二 「しんどい」とは人様が言うことだ
三 悪人じゃないが鈍感すぎる
四 楽しい日は一日もなかった―子どもの日記―
X 教師と交信
一 てふてふが一匹……渡って行った
Y 教師と仲間
一 東京の片隅の小さな研究会
<付録> 六年一組学級経営案
少し長いあとがき
第二部 今その道をさらに(一九八六年)
一 「実践記」の出版企画
二 「実践記」の主張・その発展
改訂版のあとがき

改訂版のはしがき

 本書第一部は私の処女作であり三十五歳の時の作品です。

 本書第一部の原題は『斎藤喜博を追って』向山教室の授業実践記――です。昌平社から一九七九年四月に出版されておりました。この本を世に出して下さったのは、旧昌平社の久木社長なのですが、病気になって同社を退くことになりました。

 それに伴って、この本も久木氏の手を離れることになり、明治図書の教師修業シリーズに加えられることになりました。

 かつて私は本書の書名として、『教師修業十年』を考えました。久木氏はこれに反対で『斎藤喜博を追って』(向山教室の授業実践記)を主張されました。

 書名は約束によって出版社がつけるということになっていたので、久木案通りとなりました。

 私は少し不満でしたが、結果としてはこれは大成功でした。というのは、この書名によって何人かの人と知りあうことになるからです。

 名古屋大学の安彦忠彦氏がそうです。

 明治図書の江部満氏、樋口雅子氏がそうです。

 京浜教育サークルの板倉弘幸氏がそうです。

 現在の私にとって大切なこの方々は、『斎藤喜博を追って』の書名によって本を手にとることになります。


 改訂版を出すにあたり、次の内容をつけ加えることにしました。

 一 処女作『向山教室の授業実践記』の出版企画は、どう準備されたか。

 二 処女作『向山教室の授業実践記』の内容はその後、どう発展させられたか。


 著者の主張は「処女作に帰る」とか言われます。

 著者の処女作はある意味で、著者のすべてです。

 「向山の実践・理論」の原型は、すべてこの本の中に示されています。

 教育の技術とは何なのか、教育の仕事とは何なのかをこの段階で意識しております。


 「向山洋一の教師修業シリーズ」の第十巻にこの本が入るのは、私としてはこの上ない幸運だと思っています。

 きっと運命の神々が私にプレゼントをしてくれたのでしょう。

 「向山洋一の教師修業シリーズ」は、本書をもって全十巻となります。これを機に「第一期教師修業シリーズ」完結ということに致します。

 なお、ひき続き「向山洋一の第二期教師修業シリーズ」を刊行していきます。


 『斎藤喜博を追って』は、なかなか手に入らないので「幻の名著」とか言われていたようです。

 自分の本を「名著」などと言うのは、あつかましいのですが、聞いた話です。お許し下さい。

 この本を読み出すと、とりつかれてしまい「一気に読んでしまう」ということだそうです。

 「寝ないで読んでしまった」というような便りを何百通かいただきました。

 もちろん、これは、反対から言えば「主張が強すぎる」ということですから「鼻もちならない」と思われる方もおられましょう。

 私は、この本を書いた時、三十五歳でした。

 東京の片隅の名もない教師でした。


 お世話になった久木社長に原稿を渡す時、次のように言いました。

 「今後、五十年間はこの本は残ると思います。それだけのことを書いたつもりです」

 昌平社は小さな出版社ですから、広告も出せず、書店への配本もままならない状態でした。

 でも、この本は、口から口に伝わって、広がっていきました。

 本が広がるのは宣伝の力ではありません。

 読者がその本の良さを語ってくれることが第一なのです。

 その後、私は、二〇冊に近い本を出版しました。

 「向山洋一現象」とか「向山洋一シンドローム」が、朝日新聞、毎日新聞でもとりあげられ、NHKテレビ、テレビ朝日などでも放映されています。

 その私の出発点は、この本でした。


 当代きっての教育書の編集者、江部満氏と樋口雅子氏は、常に言ってます。

 「私は久木直海氏に恥ずかしい。何で向山洋一氏を先に見つけられなかったのか。無名の向山洋一氏を一足先にさがし出した久木直海氏に、編集者として敬意を表する」

 この話を久木氏に伝えました。

 「いや、私は、たまたまめぐりあっただけなのです」と久木氏は語っていました。


 さて、この本が「五十年間の歴史に耐えて残るに値する教育書かどうか」ぜひ、読者の皆様のご判断をあおぎたいところです。


  一九八六年五月三日   /向山 洋一

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 大量採用時代を迎えて、増殖する若手教師達。
      初任者研修を終えたら、どうやって仕事と向き合ってゆけばよいのか。
      教育活動が思うように行かないのは、子どもが悪いのか、家庭が悪いのか、それとも教師が悪いのか。
      授業の準備はどの位までやれば、やりきったといえるのか。
      全ての疑問の答えが、この中にあるだろう。

      過去に圧倒的なプロ意識を持って、初任から10年間奮闘した教師がいたこと。
      どこまでも高い理想を求めて、教室の子ども達と向き合った実践があったこと。
      そして、恐るべき実践の数々が子どもを変容させた事実があったこと。

      この全てを特に若い物は、知るべきだ。
      本書は教育界の金字塔として、いつまでも輝き続ける歴史的名著である。

      2015/7/2130代・小学校教諭
    • やっとこの本を手にすることができました。いかに自分が勉強不足だったか。いかにだめな仕事をしていたのか反省しています。これからが、自分の教師としての修行の始まりだと思っています。『医者たるべき者、病者を看ること師の如くせよ』と教えていただいたことがあります。医者を教師に、病者を子どもに置き換えると、まさに、今の自分の進むべき道を教えていただいていると思っています。向山先生の書物にはそのことが書かれてあります。私のような愚鈍なものにわかるように書いてあり、とても勉強になります。学び続け、いつかはプロの教師になれるように努力していきます。
      2005/8/17ムーミン
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