学級経営の急所 これだけはしてはいけない 小学5−6年編

学級経営の急所 これだけはしてはいけない 小学5−6年編

好評4刷

学級経営で「してはいけない」ことを具体的なエピソードで紹介

教師の行為には「してはいけない」ことがある。学級経営をうまく行うために、「これだけはしてはいけない」「これだけはやろう」というポイントを具体的場面について、エピソードを交え、わかりやすく紹介した。特に高学年女子対応、やんちゃ坊主対応など詳述。


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ISBN:
978-4-18-159013-0
ジャンル:
学級経営
刊行:
4刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年11月21日
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もくじ

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まえがき
T 黄金の三日間
一 子どもの名前を覚えずに始業式を迎える:名前を覚えることが教師の仕事
二 子どものアドバルーンに気づかない:やさしくするのは、あとからいくらでもできる
三 座席を指定せずに勝手気ままに座らせる:決めるべきことは教師が決め、統率する
四 学級のきまりを子どもたちに話し合わせる:学級を統率するためのきまりは教師が決める
五 学級の組織作りをしない:三日間で学級のしくみを作る
六 黄金の三日間、これだけはやろう:一年経っても学級が安定する 三日間の布石
U 高学年女子対応
一 理由を詳しく聞かず、決めつけて叱る:理由をしっかり聞いて相手の心を開いてからアドバイスをする
二 みんなの前で叱る:必要なのは罰を与えることではなく、やめさせることである
三 ルール無視を見逃す ついつい許す:小さなアドバルーンを見逃さない
四 声の大きい女子の言い分を通してしまう:女子のボスとの対決…絶対に勝ち目のあるときにしかしてはいけない
五 女子のグループを把握しない:小さな変化を見逃して対応しない
六 高学年女子対応、これだけはやろう:普段からの対応で信頼関係を築く
V やんちゃ坊主対応
一 すぐに大声で怒鳴る:怒鳴る代わりに確認し、賞賛する
二 やんちゃ坊主対応 ほめるより叱ることのほうが多い:ほめられるから素直に聞ける
三 意図的にほめる場面を作っていない:一時間に何回ほめると心に決め、実施しよう。子どもの動きがよくなっていく
四 やんちゃ坊主に言い負かされる:決して負けないただ一点にしぼって闘うことが鉄則
五 暴言や暴力を放置する:暴言や暴力を放置するなんて、教師ではない
六 やんちゃ坊主対応、これだけはやろう:やんちゃの対応の基本的方向三つ
W 学級経営
一 安易な約束をしては実行しない:必ず予防線を張る
二 おとなしい真面目な子に目を向けず、ほめていない:当たり前と思わず、意識してほめる
三 けんかなどのトラブルをきちんと解決せず、うやむやにする:けんか両成敗プラスαの配慮をする
四 一日の生活の中で、ほめるより叱る回数のほうが多い:「子どもを見る確かな目を創り出す」
五 子どもの努力を学級全体に広げない:子どもどうしの教育力はすごい!
六 学級のルールを教師の都合で簡単に変える:ルールに最も責任を持たなければならないのは担任である
七 楽しい係活動をしない:教師が支援しながら係活動で学級を盛り上げる
八 子どもたちが教室でものを投げるのを放置する:「放置」はいかなる場合でも最低の手段である
九 教室にゴミが落ちていたり机の配置が乱雑になっていたりする:教室環境を整え、荒れと闘う!
一〇 席を子どもたちの自由にする:座席は、四月に教師が主導権を握って決める
一一 趣意説明をしないで子どもを動かしたり、指示したりする:高学年には、高学年なりの趣意説明≠ェ必要である
一二 学級経営これだけはやろう:「安全」と「安心」を保障してこそ学級経営
X 授 業
一 子どもの様子を見ないで一方的に授業を進める:スキを作らない授業を行うことで、子どもたちの様子が見えてくる
二 表情、対応が冷たい:表情を明るくする。子どもにとってうれしい対応ができるようになるには、毎朝の練習が欠かせない
三 発問、指示に言い直しが多く、分かりにくい:短い言葉で確定した発問、指示を出す
四 先生の説明を聞くだけの授業:説明は三〇秒以内。どうしても多くなるときは工夫が必要だ
五 できているかどうかの確認をしない:いくつもの確認の技術をもってチェックするのが教師の仕事
六 指示に従わない子を放置:指示通りでない子を放置 それは、崩壊への最短通路である
七 教科書を使わず、プリントだけで授業を進める:プリント一箇所のミスで授業は大混乱になる
八 間違った答えに冷やかしの発言を放置する:間違った答えに冷やかしの発言を放置すると…
九 不規則発言を放置する:取り合わないことが一番。そして、発言の仕方を教えることも大事
一〇 授業中のルールが確立していない:授業中のルールを確立することは、学級を安定させる第一歩!
一一 楽しい授業、知的な授業が一日に一時間もない…
一二 授業のねらいがシンプルでない:何をしたいのかを一言で言える授業をめざす
Y 給食・掃除
一 おかわりのシステムを作らず、子どもたちの自由にする:おかわりは教師とじゃんけんする
二 給食当番の仕事に時間がかかりすぎる:趣意説明とシステム作りで、当番を加速させる
三 給食の準備・片づけのとき、立ち歩いたり、遊び回ったりする子を放置する:給食は授業の一環である
四 掃除をさぼる子ばかりを注意し、きちんとできている子をほめない:真面目に掃除している子を評価する
五 掃除のやり方を明確に示していない:不公平になり、不満を生む
六 誰がどこを掃除するのか明確になってない:一人ひとりの役割が明確になっていると、責任感が生まれる
Z いじめ対応
一 となりの子と机を離すのを見逃す:早期発見、早期解決がいじめの芽を摘み取る
二 特定の子を避ける言動を見逃す:小さな行為を見つけ即座に対応をする
三 子どもの友達関係を把握していない:高学年にとって何よりも大切な友達関係を、教師は様々な手立てで把握しておく必要がある
四 子どもが怪我をしても気づかない:「目を離したときにトラブルは起きるもの」
五 保護者からいじめの相談があってもその日のうちに対処しない:いじめの相談は二四時間以内の対処が極めて重要である
六 いじめへの指導をするときクラス全体を敵に回し教師が孤立してしまう:いじめは絶対に許さないという気持ちを、クラス全体のものとする
[ 保護者への対応
一 保護者からのクレームを自分だけで対応する:保護者との対応は、「迅速さ」と管理職への「報告・連絡・相談」が重要である
二 子どもが怪我をしても保護者に伝えない…
三 保護者からのクレームに対してまず反論する:クレームは宝。サービス業も、教師も同じである
四 欠席した児童への連絡を怠る…
五 保護者からの要求を安易に承諾する:要求に対して、早急にていねいに対応する しかし、安易に承諾してはいけない
六 保護者からの相談への対応を後回しにする:保護者からの相談には即対応し、連絡をする
あとがき

まえがき

 学生のときからサークルに参加し、一緒に勉強してきたT先生が教壇に立つ日がきた。

 初任で五年生を担任した。「最初の三日間が大切だ! うまくいくかな?」と不安を胸に、でもしっかり準備して、子どもたちとの出逢いの日を迎えた。

 多くの先生から教えてもらったとおりに、学級を組織し、ルールを教え、知的で楽しい授業をした。分からないことや、大変なこともあっただろうけれども、ひとつひとつ乗り越えていった。

 隣の先生は教師二年目の先輩、A先生だ。でもT先生が見てもやってはいけないと思えることをつぎつぎにやっていた。初日、集合写真を撮るときに、逃げだした子一人を追いかけていった。まずは、全体に何をしておくのかを指示しておかなければならなかった。

 二日目、体育の授業開きでドッジボールをしていた。もっとも大事な一時間を遊んで終わりにしてしまったのだ。

 さらにA先生は、最初からずっと子どもを下の名前かあだ名で呼んでいた。授業中も。A先生は、子どものことをいつも一生懸命考えているとってもいい先生だという。しかし、学級はだんだんくずれ、運動会が終わってしばらくしたころ、「子どもが荒れて荒れてしかたない」とつぶやくようになっていた。

 T先生はずっとサークルに参加し、多くの具体的な指導法を教えてもらった。また自分でも模擬授業に挑戦し、それを学級で実践し、たりないところを直していった。一年目の終りに、学級の子どもがお手紙をくれた。

 「5年2組 笑いあふれる 楽しいクラス」

 T先生は子どもからたくさんのお手紙をもらい、「ああ、教師になれてよかったなぁ」と心から思うことができた。

 多くの教師は、心ある真面目な人だ。

 でも、多くの教室で授業がうまくいかずに悩んでいる教師がいる。

 子どもたちが言うことを聞かず、毎日の生活指導に疲れ果てている教師がいる。

 T先生とA先生はどちらも若くやる気いっぱいの教師だった。子どものことを真っ先に考える誠実な教師だった。この二人の教師の何が違ったのか。

 T先生は「やってはいけないこと」を学んでいた。だから、学級を荒らすことなく、子どもたちと楽しい一年を過ごすことができた。

 A先生は「やってはいけないこと」を知らなかった。だから、真面目に一日一日を過ごしていたのに、教室はだんだん荒れていった。

 T先生は言う。「私も、もしTOSSの先生たちに出逢っていなかったら、確実に同じ轍を踏んでいました」

 荒れた教室は本当に本当に苦しい。子どもたちの前に立つことすら、つらくて怖くて、逃げだしたくなる。

 私たちもまた同じ道を歩んできた。その中で向山洋一氏とTOSSの仲間に教えてもらいながら、何をしてはいけないのか、何をこそすべきなのかを少しずつ学び、身につけてきた。

 そのひとつひとつの事実をまとめたのが本書である。私たちの失敗したこともありのまま正直に書いた。今学級経営がうまくいかずに悩んでいる方、これから大きな夢をもって教壇に立つ若い先生たちにぜひ読んでいただきたい。

 二年目の四月を目前にしたある日、T先生は言った。「明日、担任が発表されます。楽しみです」

 どの先生も子どもたちとの新しい出逢いを楽しみにし、教室に忘れられない「ドラマ」を創ってほしいと願う。そのために、本書がほんの少しでもお役に立てたらさいわいである。


  TOSS大阪なみはや代表 /奥 清二郎

著者紹介

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1965年 大阪生まれ 徳島大学教育学部卒業

1987年 私立星美学園小学校勤務

1997年 私立大阪聖母学院小学校勤務

TOSS関西中央事務局

TOSS大阪みおつくし

TOSS大阪なみはや代表

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TOSS大阪みおつくしの子サークルとして2000年10月誕生。

月1回第3金曜日にサークル例会を開く。2003年よりサークル例会で模擬授業対決をはじめる。サークル機関誌「疾風勁草」を発行。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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