学級経営の急所 これだけはしてはいけない 小学3−4年編

学級経営の急所 これだけはしてはいけない 小学3−4年編

好評2刷

学級経営で「してはいけない」ことを具体的なエピソードで紹介

これだけはしてはいけないこと、著者たちは@黄金の三日間、A授業、B当番・係活動、C叱り方、D特別支援、E教室環境、Fいじめ・トラブル・子ども対応、G保護者対応など事例で訴える。みおつくしサークル員が行ってきた数々の失敗とそこから学んだ対応が満載。


紙版価格: 1,900円+税

送料・代引手数料無料

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
978-4-18-158916-5
ジャンル:
学級経営
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年10月21日
キャッシュレス・ポイント還元事業
テキスト採用品見本お申込みはこちらから

もくじ

もくじの詳細表示

まえがき
T 黄金の三日間
一 出逢いの日に、教師が学級の目標を語らない:出逢いの日の教師の語りは、学級の統率者としての所信表明演説≠ナある
二 三日以内に学級のルールを確認しない:ルールがあるから安定する
三 三日以内に学級の組織作りができない:出逢いの三日間こそ、教師の思いを子どもたちに伝えられる唯一のチャンスだ
四 授業開きに学習のルールを確立しない:素直に従う授業開きにルールを確立する!
五 学級開きに楽しい授業をしない:楽しい授業で学級をまとめる
六 子どもの名前を覚えない:新学期のスタートは、学級全員の名前を覚えることから始める
七 これだけはしよう!〈黄金の三日間編〉:学級のしくみをつくり、楽しい学級の一歩をふみだそう
U 授業
一 子どもを見ていない:先生に見てもらっていると子どもが感じるようになるには、子どもを見る練習が必要だ
二 楽しい授業が少ない:楽しい授業は学級経営の基本
三 忘れ物をした子を授業に参加させない:それは、教師失格の行為である
四 教科書・ノートを使わない:教科書・ノートを使うから理解が深まり、子どもが安定する
五 発問・指示が不明瞭:「声の大きさ、間、身振り手振り、最後の言葉」を意識すれば、指示・発問の言葉は明瞭になってくる
六 できたかできていないかを確認していない:確認をおろそかにした授業では力がつかない!
七 漢字や計算をほとんど家庭学習にしてしまう:基礎学力は授業の中で身につける!
八 これだけはしよう!〈授業編〉:型を教え、ほめ続けよう
V 当番・係活動編
一 当番のやり方を教えない:できないのは教えない教師のせい
二 できている子をほめない:できている子を明確にする
三 誰が何をするのか明確にしていない:ひとり一役で、終わったことが分かるシステムにしておく
四 おかわりのルールを子どもに任せている:どの子にもチャンスを保証できるのは教師しかいない!
五 一緒に掃除しない:一緒に掃除をすることの効果は大きい掃除時間は子どもをほめるチャンスが満載
六 時間・場所・モノを確保しない:時間・場所・モノがあるから子どもは動く
七 これだけはしよう!〈給食・掃除編〉:誰が何をするのかはっきりさせよう〜当番仕事のシステム化を〜
W 叱り方編
一 頭ごなしに叱る:追い込み過ぎると子どもは殻に閉じこもる
二 以前のことをもちだして叱る:子どものことを叱るのは、そのときの一回だけで十分である
三 大声で怒鳴って叱る:怒らずに叱る
四 子どもの言い分を聞かず、一方的に叱る:叱る前に、一呼吸おいて、「どうしてしたの?」と理由を聞こう
五 これだけはしよう〈叱り方編〉:叱る三原則を徹底できる最大のチャンスは黄金の三日間での語りである
X 特別支援
一 減らしたい行動を叱る:叱らず短く注意 そしてほめて育てる
二 授業にメリハリがない:子どもの人気の授業はこれだ! やっぱり楽しい向山型算数
三 趣意説明しない:何のためにそれをするのか 繰り返し繰り返し語りかける
四 急な変更をする(AS児童に対して):事前に予定変更を知らせ納得させておく
五 座席の位置を考えない(窓際、後ろの席でなく、担任のそばがいい):座席の位置を考えることも特別支援教育の一つである
六 完璧を求める:八割主義が教室の雰囲気をやわらかくする
七 全体像を明らかにしない:「めあてを教え、何ができたらおしまいなのか」を教えておくと子どもはがんばれる
八 こだわり行動を認めない:すべてを受け入れて、行動を分析許せない行動のみ叱り、減らしたい行動は無視をする
九 指導が一貫しない:一貫しない指導は、崩壊への道である
一〇 視覚情報や活動がない:「見せて、短く説明し、言わせる活動」が物事を理解させやすい
一一 成功体験を与えない:熱心に指導しすぎると、孤立させるときがある
一二 これだけはしよう!〈特別支援編〉:コミュニケーションをたくさんとり、保護者、教師間に強い連携をつくる
Y 教室環境
一 教室にゴミがいくつも落ちている:ゴミを落とさない指導、片づける習慣
二 放課後の教室が乱れている:帰りのあいさつと同時に教室の整理整頓が終了するシステムをつくる
三 ロッカーの使い方を指導しない:教えたら整頓できるようなシステムを作っておく
四 教室の掲示物があちらこちら落ちかけている:掲示物は教室の荒れ具合のバロメーターである
五 教室にずっと同じ掲示物が貼られている:貼ったり、取ったりするときは、子どもと一緒にしよう
六 教室前面にたくさんの掲示物が貼られている:前面掲示をスッキリさせると、子どもが授業に集中する!
七 黒板にあれこれたくさんの掲示物が貼られている:黒板に掲示物を貼るのは教師の自己満足に過ぎない
八 これだけはしよう!〈教室環境編〉:清潔で役立つグッズがいっぱいの教室を作ろう
Z いじめ・トラブル・子ども対応
一 友達への悪口を放置する:「悪口は許さない」という強い姿勢で、クラスのみんなを味方につけながら、その場で指導する
二 親からのいじめの相談があってもその日のうちに対応しない:教師の甘い認識によって子どもたちのいじめが三年間も続く
三 子どもが机を離していることに気がつかない:些細な行動のうちにいじめの芽を摘むことがクラスを安定させる
四 子どもの表情が暗いことに気がつかない:子どもの状態をありとあらゆる手段で知っておくことが大切だ
五 子どもが話しかけてきたときも、仕事の手を休めず、子どもの目を見ないで話を聞く:大好きな子どもが話しかけてくれているのだ。恋人と同じように思えばよい
六 子どもとの約束を簡単に破る:教師の言葉は「すべて約束」だという意識を持つ
七 子どもから訴えがあったら、授業そっちのけで聞いてしまう:全体を動かしてから個別に指導をする
八 これだけはしよう!〈いじめ・トラブル・子ども対応編〉中学年:いじめ・トラブル・子ども対応─一〇のこれだけはしよう─
[ 保護者対応
一 保護者の話を真剣に聞かない:保護者の話を聞くのが先、自分の意見を言うのは後
二 些細なことは保護者へ連絡しない:普段から連絡を密にしておくことで、信頼関係を築くことができる
三 保護者からのクレームを自分ひとりで対応しない:些細なことでも、報告、相談を徹底する
四 懇談会などの開始終了時刻を守らない:時間を守ることは、いかなる会においても最重要事項である
五 これだけはしよう!〈保護者対応編〉:クレームが来たとき、あなたならどうしますか?
あとがき

まえがき

 学生のときからサークルに参加し、一緒に勉強してきたT先生が教壇に立つ日がきた。

 初任で五年生を担任した。「最初の三日間が大切だ! うまくいくかな?」と不安を胸に、でもしっかり準備して、子どもたちとの出逢いの日を迎えた。

 多くの先生から教えてもらったとおりに、学級を組織し、ルールを教え、知的で楽しい授業をした。分からないことや、大変なこともあっただろうけれども、ひとつひとつ乗り越えていった。

 隣の先生は教師二年目の先輩、A先生だ。でもT先生が見てもやってはいけないと思えることをつぎつぎにやっていた。初日、集合写真を撮るときに、逃げだした子一人を追いかけていった。まずは、全体に何をしておくのかを指示しておかなければならなかった。

 二日目、体育の授業開きでドッジボールをしていた。もっとも大事な一時間を遊んで終わりにしてしまったのだ。

 さらにA先生は、最初からずっと子どもを下の名前かあだ名で呼んでいた。授業中も。A先生は、子どものことをいつも一生懸命考えているとってもいい先生だという。しかし、学級はだんだんくずれ、運動会が終わってしばらくしたころ、「子どもが荒れて荒れてしかたない」とつぶやくようになっていた。

 T先生はずっとサークルに参加し、多くの具体的な指導法を教えてもらった。また自分でも模擬授業に挑戦し、それを学級で実践し、たりないところを直していった。一年目の終りに、学級の子どもがお手紙をくれた。

 「5年2組 笑いあふれる 楽しいクラス」

 T先生は子どもからたくさんのお手紙をもらい、「ああ、教師になれてよかったなぁ」と心から思うことができた。

 多くの教師は、心ある真面目な人だ。

 でも、多くの教室で授業がうまくいかずに悩んでいる教師がいる。

 子どもたちが言うことを聞かず、毎日の生活指導に疲れ果てている教師がいる。

 T先生とA先生はどちらも若くやる気いっぱいの教師だった。子どものことを真っ先に考える誠実な教師だった。この二人の教師の何が違ったのか。

 T先生は「やってはいけないこと」を学んでいた。だから、学級を荒らすことなく、子どもたちと楽しい一年を過ごすことができた。

 A先生は「やってはいけないこと」を知らなかった。だから、真面目に一日一日を過ごしていたのに、教室はだんだん荒れていった。

 T先生は言う。「私も、もしTOSSの先生たちに出逢っていなかったら、確実に同じ轍を踏んでいました」

 荒れた教室は本当に本当に苦しい。子どもたちの前に立つことすら、つらくて怖くて、逃げだしたくなる。

 私たちもまた同じ道を歩んできた。その中で向山洋一氏とTOSSの仲間に教えてもらいながら、何をしてはいけないのか、何をこそすべきなのかを少しずつ学び、身につけてきた。

 そのひとつひとつの事実をまとめたのが本書である。私たちの失敗したこともありのまま正直に書いた。今学級経営がうまくいかずに悩んでいる方、これから大きな夢をもって教壇に立つ若い先生たちにぜひ読んでいただきたい。

 二年目の四月を目前にしたある日、T先生は言った。「明日、担任が発表されます。楽しみです」

 どの先生も子どもたちとの新しい出逢いを楽しみにし、教室に忘れられない「ドラマ」を創ってほしいと願う。そのために、本書がほんの少しでもお役に立てたらさいわいである。


  TOSS大阪なみはや代表 /奥 清二郎

著者紹介

奥 清二郎(おく せいじろう)著書を検索»

1965年 大阪生まれ 徳島大学教育学部卒業

1987年 私立星美学園小学校勤務

1997年 私立大阪聖母学院小学校勤務

TOSS関西中央事務局

TOSS大阪みおつくし

TOSS大阪なみはや代表

TOSS大阪なみはや著書を検索»

TOSS大阪みおつくしの子サークルとして2000年10月誕生。

月1回第3金曜日にサークル例会を開く。2003年よりサークル例会で模擬授業対決をはじめる。サークル機関誌「疾風勁草」を発行。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

ページトップへ