「規律ある教室」を創る 小学1・2年

「規律ある教室」を創る 小学1・2年

好評8刷

規律ある教室をつくるための指導を具体的場面で紹介する

学習用具のきまりと学習のきまり、この二つは「規律ある学校」を創るために必要な最低条件であると著者は主張する。そのために黄金の三日間で教室を統率する事例を示す。さらには規律ある教室を創る学級生活のルールを身につけさせる指導方法を詳細に示す。


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ISBN:
978-4-18-154127-9
ジャンル:
学級経営
刊行:
8刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年3月29日

もくじ

もくじの詳細表示

まえがき
T 教師の統率力で規律ある教室を創る
一 黄金の三日間で教室を統率する
低学年だと思ってなめてかかっては、あっという間にクラスが崩壊する
1 「黄金の三日間」に行うこと
2 教師の権威を確立する
3 話に割り込んでくる子への対応
4 叱るよりも、褒める
5 集団を味方につける
6 まずは言葉から
7 ルールを全体の場で確定していく
二 必ず指導しておきたい四つの学習ルール
聞き方・話し方・姿勢・ノートの持って行き方
1 聞き方
2 話し方
3 姿 勢
4 ノートの持って行き方
三 授業の中でのしつけ @音楽
大きな声を出さなくてもいいように約束を決めておく
1 大きな声を出さなくてもいいように約束を決める
2 席に戻る合図を決める
3 曲に合わせて動けるようにする
4 隙を作らない
四 授業の中でのしつけ A体育
運動をしながら、集合の仕方、並び方、話の聞き方をしつける
1 集合の練習をする
2 並ぶときの約束
3 手悪さをさせずに話を聞かせる方法
4 短い運動で指示に従わせる
5 着替えも指導する
五 統率力のある教師の基礎基本
目線・表情・声・服装
1 先生にいつも見られていると思わせる
2 魅力的な話し方
3 身だしなみを整える
U 規律ある教室を創る学級生活のルール
一 決まりを守ることの意義・大切さを教える
1 頭では分かっているが
2 決まりを確認する
3 行動の仕方を教える
4 決まりが守れないとき
二 あいさつ・返事を身に付けさせる
1 教師が先にあいさつをする
2 エピソードであいさつの大切さを教える
3 朝のあいさつはきちんとする
4 あいさつした人数を尋ねる
5 返事ははっきりと
三 整理整頓の五つのルール
机の上・椅子・お道具箱・ロッカー・靴箱
1 机の上のルール
2 椅子の使い方のルール
3 お道具箱のルール
4 ロッカーのルール
5 靴箱のルール
四 筆箱の中身がおもちゃ箱とならないような指導
1 学年始めに指導する
2 学級通信で保護者にお願いする
3 時に筆箱の中をチェックする
五 安全に過ごせる雨の日の過ごし方
1 子どもが熱中する昔の遊び
2 子どもたちだけでも満足の室内ゲーム
六 小さなケンカは両成敗ですっきりと
1 やってはいけないケンカの解決方法
2 ケンカの解決は両成敗で行う
七 いじめはしません ゆるしません
1 心に響く言葉かけをしていく
2 悪口やいじわるを言ったときに
3 きつい言い方をしたときに
4 間違った答えを言ったときにこんなときどうする?
V こんなときどうする? 規律を守らせたい場面の指導
一 授業中席に着けない
1 立ち歩きには、意味がある
2 変化のある授業をする
3 特定の子に限定しないこと
4 教師の話は短く!
5 心を満たしてあげる
二 順番が守れない
1 早いことで得をする学級になってはいないか
2 「早く」より「きちんと」することを教師が大切にする
3 「どうぞ」という言葉を大切にする
4 学級のシステムを見直す
三 授業中にいらないおしゃべりが多い
1 話を聞く態度を教える
2 私語にいちいち取り合わない
3 静かな授業を体感させる
4 熱中できる教材・授業をする
5 特別支援の必要な子どもの場合
四 チャイムの合図が守れない
1 待たない
2 時間について話す
3 継続的に、できている子を褒める
五 当番の仕事をしない
1 具体的な一人一役にする
2 目に見える掲示でチェックする
3 できないときは、一緒にする
4 褒めて褒めて褒め続ける
六 掃除をしない
1 一人一役にする
2 教師がチェックする
3 掃除場所を固定する
4 なかなかできない子には
七 遠足や校外学習で勝手な行動をとる
1 一人で行動しない
2 バスレクは教師が仕切る
W 入学式後三日間で規律のある教室を創る
一 一年生 黄金の三日間 一日目(入学式)
あいさつと返事のしかたを指導する
1 あいさつは気持ちよく
2 返事のしかたを指導する
3 「はい、三浦先生」
二 一年生 黄金の三日間 二日目 生活のきまりを指導する
1 子どもたちより早く教室へ
2 ランドセルの片付け方
3 トイレの使い方
4 並び方・移動の仕方
5 靴の入れ方
6 職員室・保健室への入り方
7 提出物の出し方
8 プリントのしまい方
三 一年生 黄金の三日間 三日目 学習道具の使い方を教える
1 初めての教科書
2 筆箱の中を確認する
3 鉛筆の持ち方を指導する
X 楽しい活動を通して規律ある教室を創る
一 五色百人一首で知的に教室を整える
1 ゲームだからルールが入る
2 ルールを確立させる
3 ルールを守らせるのは教師だ
4 楽しさの秘密
二 子ども同士が仲良くなるゲーム@
席替えをしたときにおすすめ!
1 タコとタイ
2 エスカレートジャンケン
3 しりとりリレー
4 紙ちぎりのばしリレー
三 子ども同士が仲良くなるゲームA
クラス全体でできるおすすめのゲーム
1 雨の日の休み時間はみんなで遊ぼう
2 クラス全体でできるゲームのいろいろ
四 読み聞かせで子どもたちの心を耕す
1 教室に本を常備する
2 子どもたちは「変化のある繰り返し」が大好き
3 一年生でもできるおすすめの本の紹介
五 チャレンジランキングで教室に裏文化を
1 チャレランとは?
2 一人でもできるペーパーチャレラン
3 子どもだけで取り組んでいくシステム作り
あとがき

まえがき

 昨年、学校から「学習用具のきまり」を出してもらった。

 これは、年度末に提案する必要がある。新一年生を迎えるにあたり、保護者の方に持ち物を用意してもらう。

 この時に、「学習用具のきまり」を出してもらった。

 そうしないとどうなるか。

 何年生でシャープペンシルを使ってよいとか、五年生は使っていいとか、学習用具がぐちゃぐちゃになってしまう。曖昧が一番いけないのだ。

 四年生を担任した時も、子どもたちから「高学年になったらシャープペンシルを使ってもいいんでしょ」と尋ねてくる。子どもだけならよいが、保護者まで出てくる場合がある。一学期のスタートから学級がぐらついてしまう。

 学習用具は、学校の勉強で使う大切な物だ。何でもよいという考えは全く異なる。毅然として学校が保護者等に言うべき事なのだ。一年生の入学の時から学校のきまりとなっていれば、大方の子どもたちにも保護者にも理解してもらえる。

 我が校の「学習用具のきまり」(高学年)を紹介しよう。

 ◎筆箱の中

 ( )削った鉛筆〈BかHB〉五本(シンプルなもの)

 ( )削った赤鉛筆一本 ( )消しゴム一こ

 ( )ネームペン〈油性〉一本 ( )ミニ定規(一〇〜一五センチ)

 ◎机の中

 ( )はさみ ( )のり ( )色鉛筆 ( )色ペン

 ( )三角定規 ( )分度器 ( )コンパス

 ◎その他

 ( )下敷き ( )自由帳

 学習用具について書いたが、これは規律ある教室を創る大切なアイテムである。一つに限定して闘っていくから勝利することができる。

 次に考えなければならないのが学習のきまりである。

 ゆるみの症状をいくつかチェックする方法を紹介する。

 体操服を忘れてくる子が複数いるクラスは、黄信号が灯っている。

 全員帰った教室で、机から椅子が複数出ているクラスも黄信号だ。

 チャイムが鳴っても教室に入ってこない子が複数いたら赤信号だ。

 こういった約束を守らせる。

 その時、できている子を力一杯ほめることだ。

 ほめる中で子どもたちは、成長していく。

 本シリーズは、多くの先生に役立つ具体的なことを書いている。参考になれば幸いである。


  二〇〇八年四月七日   TOSS岡山サークルMAK代表 /甲本 卓司

著者紹介

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TOSS岡山サークルMAK代表

『ジュニア・ボランティア教育&総合的な学習』誌編集長

岡山県久米郡久米南町立弓削小学校勤務

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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