シリーズ・中学校女教師のかっこいい闘い方2
失敗してもはい上がるプロの指導

シリーズ・中学校女教師のかっこいい闘い方2失敗してもはい上がるプロの指導

好評2刷

女教師ならではの学級経営のコツを場面ごとに解説。

さすが!といわれるプロの技を、学級経営案の書き方、SHRの指導のポイントや係活動・当番活動で生徒が自ら動き出す仕掛け方、ナマイキ盛り、何でも小バカにしたがる中学生にはこういう対応がOKなのだ、というワザ・仕掛けのコツをたくさん発信した。


紙版価格: 1,860円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-151217-7
ジャンル:
学級経営
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年6月17日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

監修のことば /向山 洋一
第1章) 担任が決まったらまっ先にやること
一 ドラマは,担任不在の時に起こった
学期末に絶対安静が言い渡された/1週間休むために/1週間ぶりのクラス/いつもどおりの風景がある
二 学級のシステムをどうつくるかシミュレーションする
新学期の1日をシミュレーションする/教師の願いを語る/学級のルールを仮決定/五色百人一首を取り入れる
三 「新入生の不安を取り除く」という視点から段取りをする
最後の行動まで細かく示した指示を用意する/教室を清掃する/教師の思い,願いを伝える
第2章) 中学女教師流,学級経営案の書き方
一 主張しすぎない,でも,こだわりを明記する
教室経営にこだわりをもっていることを書く/学級通信を経営の中心にしていることを書く/五色百人一首と暗唱詩文集のことを書く/やる気を最優先することを書く
二 TOSSでの学びを具体的な行動指針として記述する
学級目標を支えるTOSS流学級経営の思想/立候補ジャンケン制で学級をつくる/TOSS道徳の授業で生き方を教える/努力100の法則を繰り返し語る/生き方を示す指針を盛り込む
三 向山洋一氏の学級経営案は絶対に見るべきである
所定の経営案に書いてみる/具体的に,具体的に書く/指導後の実態,指導の経過,反省も書く
第3章) 朝のSHR・帰りのSHRの指導の仕方
一 頼りになるのはやっぱりTOSS教材
朝の会までに欠席者を含めたすべての生徒の状態を把握する/大切な話はエピソードで語る/帰りの会はTOSS教材で学力補充タイム/その場でほめ,帰りの会でほめ,学級通信でほめる
二 SHRは,なによりも「短い」のが一番いい
毎日,同じようにできるシステムを作る/先生の話は,極力短くする/必要最小限でいい
三 思い込みを捨てることで,気持ちの良いスタートを切る
思い出すのも恐ろしい朝・終礼/時間いっぱいするという思い込みを捨て,きっぱり止める/朝一番はほめ言葉から/早く教室に上がり,明るくシンプルな朝・終礼を
第4章) 係活動&当番活動の組み立て方
一 両者の違いを明確にすれば生徒が動く
係活動と当番活動の違いを明確にする/分担表で当番活動をスムーズ&平等にする/一人一役は,かゆいところに手が届くようにする/「会社」で中学生のすごさが表れる
二 委員会を動かしてイベントを仕掛ける
教師が所・時・物を用意すれば生徒は動く/最初は,教師が提案の仕方を伝授する/学級通信特別号は生徒作で/みんなで応募する/短いパーティを企画運営させる
三 休んだ子がいても仕事を忘れていてもフォローできる体制を作る
休んだ子がいてもカバーできる/教科係は一人一役/雑用を一手に引き受ける日直は点検表でチェック/休んだ人には「みんなで待ってるよ」カード
第5章) 清掃指導,私が失敗した原因
一 どんなに素晴らしいシステムにもメンテナンスが必要である
「どうしてできないの」では,できない/良い動きは,教師が作る
二 失敗から学んだ「こぎれい」に見せる方法
何となすっきりしない原因/教室は「掃除道具入れ・黒板・ゴミ箱」/外庭は「量の限定」と「後片づけ」/弱肉強食をつくらない
三 一緒に清掃しながら指導する
できてあたり前ではない/後追い指示は通らない/細かく分担する/常に美しい教室に
四 教師も生徒と一緒に働き,動き回ること
掃除の時間は,いつも追いかけっこ/言葉だけの反省会では,何も変わらなかった/一生懸命やっている子が見えない,思い出せない自分/やりかたを180度変えてみた/清掃終了は,学年一番に
第6章) 給食指導法,私が失敗した原因
一 明確なシステムと,教師の統率力が必要だった
給食のシステムがなかった/1年目の失敗から見えてきたこと/給食時間は学級経営を写す鏡
二 教師が仕切る! 給食指導のコツを紹介
給食の時間,生徒は自由に過ごしていた/給食の準備が早くなるコツ/給食の時間を弱肉強食にしないコツ
三 ほころびを指導のチャンスととらえず,見過ごした私
システムを作るだけではなく,チェックし,褒めることで生徒は動く/役割に対してしっかりと仕事をする態度を身につけさせる/給食準備が早い学級は力のある学級だと語る
第7章) 合唱コンクールで私が失敗した原因
一 励ましているつもりが励ましではなかった
ピアノ伴奏が不安材料/私は,褒めて励ますつもりだった
二 問題は歌唱指導ではなく学級作りだった
担任がでしゃばらない/生徒を動かし,行動を褒める
三 中途半端な褒め言葉では生徒が傷つく!
追試で始めた合唱指導/男子をえこひいきしている/声に出して褒めよ
第8章) 体育大会,私が失敗した原因
一 賞状をもらえない部分で勝負しよう
「賞状をもらえない部分で勝負しよう」/体育祭の取り組みを前に語る/賞状をもらえなくても学級への誇りが生まれた
二 「おはよう」から「さようなら」までシミュレートする
先生,選手がいない! どうしよう!/自分のクラスの担当は,担任である自分だけという意識/「おはよう」から「さようなら」までシミュレーション/大成功は生徒のおかげ
三 「子どもへの目線」にこだわれ
「絶対に勝ちたい」/勝ったとき,全員の生徒と目が合っていた/引力が働くように目を合わす
第9章) 文化祭,私が失敗した原因
一 ほんの少しの指導で成功体験に変わる!
何これ? キー,合ってないじゃん!/授業では力がついていなかった/ほんの少しの指導でこんなに変わる!
二 いつもと違う日だからこそ生徒から目を離さない
生徒のテンションは上がっている/地域・保護者の目があることを忘れずに/いつもと違う日も教師はいつもと同じ動きをする
三 PTAコーラスは何の為? 誰の為?
人数が確保できなかった1年目/呼びかけは虎視眈眈とできた2年目/勤務時間外の職員に協力はお願いしにくい3年目/できることから試行錯誤の4年目は……?/保護者,職員の連携で生徒に感動を!
第10章) 中学女教師流,反発する生徒への対応の仕方
一 売られたケンカはさらりとかわす。時には毅然と向かう
授業システムの違いになじめず,アドバルーンを上げた4月/授業が分かれば,反発も減る/再び反発されても,無視して取り合わない/叱るべき時は毅然とした態度で立ち向かう/やんちゃ君が書いた感想に添えられた謝罪の言葉
二 勝とうとしない,丁寧に対応する
尊敬する方の子どもを預かっているつもりで/持ってきてはいけないものに対して/ノートを書かないことに対して
三 その答えは,「TOSS」実践にあった
希望のスタート/失敗,そして絶望/やり直すのに遅すぎることはない!/「授業の原則」を意識して
あとがき /向井 ひとみ

監修のことば

 「中学女教師シリーズ」が出た。日本初の大事件である。

 「女教師シリーズ」は,30年昔,「斎藤喜博の女教師シリーズ」があるだけだった。それをのりこえたのが「TOSS女教師シリーズ」だった。ところが,「中学女教師シリーズ」はこれまで日本にはなかった。

 「多くの中学女教師のすぐれた実践」がなかったのである。

 TOSS中学の女教師によって,日本で初めて「中学女教師によるすぐれた実践」が誕生した。

 女性の先生には,中学校時代の優等生が圧倒的に多い。

 小さい頃から教師になりたいと思い,大学に合格した。

 採用試験の狭き門もくぐり抜けた。夢を実現した優秀な人ばかりだ。

 その「優等生」が希望に胸をふくらませて教壇に立つ。

 そこで生まれて初めて試練に出会う。

 初めは,若さと物珍しさで子どもが寄ってくる。

 「興味」「関心」を示してくれる。人気者になった気分を味わう。

 でも,「興味」「関心」「人気」は長くは続かない。

 4月の下旬には授業が崩壊する。

 私語が絶えない。手紙を回す。漫画を読む。立ち歩く。お菓子を食べる。化粧をする。携帯が鳴る……。

 「静かにしなさい」「話をやめなさい」の声は私語でかき消される。

 プリントが飛行機になって飛ぶ。「〜をしなさい」と言ったら「え〜,まじ〜」と茶化される。厳しく詰め寄ったら暴言を浴びせられる。

 今までは,壁と言っても受験や採用試験の勉強だから,自分のことだった。けれど,今度は相手がいる。

 全くコントロールできない。

 眠れない。怒鳴ればなんとかなる男性をうらやましく思う。

 日曜日には「明日,台風で休校にならないかな」と思う。

 「熱が出ればいいな」とも思う。やめることも考える……。

 この本を書いた女教師は,みんなそんなどん底を見た。

 そして,TOSSに出会った。いや,だから,TOSSに出会った。

 TOSSに出会い,「腕力」「大声」「涙」という「役に立たない武器」を捨てた。問題の解決策はただ一つ,「できない子ができるようになる授業」だと知ったからだ。

 「できない子ができるようになる授業」で「人気」ではなく,「信頼と尊敬」を得た。

 この本を手に取ったあなたは,今悩んでいるだろう。苦しんでいるだろう。

 やめようと思っているかもしれない。

 教師に向いていないと思っているかもしれない。

 でも,あなたは,本を手に取った。どうにかしたいと思ってのことだろう。

 今から,教師修業を始めればいい。

 上手くいかないのは自分に原因があると認める。

 素直にアドバイスを受け入れる。勉強する。

 そうしたら,ここに書いたような実践をあなたもできるようになる。お手本はいっぱいある。

 ここに書いた女教師だって,みんな普通の女教師だ。

 あなたと同じように,学校に勤め,部活動も受け持ち,子育てもしている。 ただ,違ったのは,本を読み,セミナーに参加し,サークルに入ったことだ。

 寝る時間を削ってレポートを書き,心臓が口から出てしまいそうなほどの緊張感に耐えて模擬授業をしたことだ。

 「子どもにとって価値ある教師」になるために,具体的に行動し続けたのである。

 せっかく夢を実現して教師になったのだ。やめちゃだめだ。やめるのはいつでもできる。

 上手くいかないのは「もっといい教師になりなさい」「大きな人間になりなさい」という神様からのメッセージだ。神様は乗り越えられない試練を与えない。

 学び続け,子どもの前に凛としてたってほしい。

 必死の努力を続ければ,3年後,今の悩みなんて忘れ去っている。

 教師になって良かったと心の底から思えるようになっている。

 解決策は,ここに示されている。

 全国でがんばっているすべての中学女教師に私たちの実践をお届けする。

 同じ仕事で傷つき,悩み,もがいた教師としての連帯の証である。


   TOSS代表 /向山 洋一

著者紹介

向山 洋一(むこうやま よういち)著書を検索»

1943年9月生まれ

1968年3月 東京学芸大学社会科卒業

2000年3月 東京都大田区立多摩川小学校退職

教育技術法則化運動代表,千葉大学非常勤講師,上海師範大学客員教授,日本教育技術学会会長,日本言語技術教育学会副会長。月刊『教室ツーウェイ』『向山型「算数」』『向山型「国語」』編集長。月刊『教育トークライン』,隔月刊『ジュニア・ボランティア教育』編集人。

日本一のインターネット教育情報ポータルサイトTOSSランド代表。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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