TOSS特別支援教育の指導 ML相談小事典

TOSS特別支援教育の指導 ML相談小事典

好評7刷

普通学級担任が読んでおきたい「教室の障害児」を救う1冊。

全国の教師から寄せられたADHD/LDの子ども指導についての悩み・苦悩に専門のドクターが応えた生々しい記録。


紙版価格: 2,060円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-149011-4
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
7刷
対象:
小・中・他
仕様:
A5判 208頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年9月19日
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 障害に対する正しい理解をしよう
1 ADHDの児童を見たことがないという教師は、見落としている
Q1 ADHDが注目されるのはなぜ?
Q2 なぜ最近になって話題になってきたのか?
Q3 ADHDの症例は?
Q4 ADHDの子の身体的な問題(行動特徴)は?
Q5 ADHDの子の言語的な問題は?
Q6 ADHDの診断基準は?
Q7 inattention の日本語訳は?
Q8 「注意欠陥」と「不注意」の違いは?
Q9 ワーキングメモリー(作業記憶)とは?
Q10 作業記憶の乏しさからくるトラブルは?
Q11 ADHDの子にもほかの子どもと同じ活動をさせるには?
Q12 友達とのトラブルは?
Q13 保護者とのトラブルは?
Q14 学校としての対応は?
Q15 ADHDは病気?
Q16 ADHDの鑑別診断は?
Q17 教師の判断でADHDは決められるか?
Q18 「ADHD傾向」という判断は?
Q19 「○○君は病気なの?」と聞かれたら?
Q20 「○○君はみんなと違う」という言い方は?
Q21 心理療法――教師の取り組みの基本原則は?
Q22 「心理療法」の具体的な対応は?
Q23 バークレー博士の の原則は?
Q24 ほめる秘訣は?
Q25 ほめる内容は?
Q26 授業を拒否する子どもの対応は?
2 極論を言えば、薬に頼らない指導ができるぐらいなら、ADHDという 診断が間違っている
Q27 薬の投与は必要か?
Q28 なぜ薬物の投与が必要か?
Q29 リタリンとは?
Q30 薬物投与に対して教師が知っておくべきことは?
3 3つの軽度発達障害は指導法が違う
Q31 ADHDとLDの関係は?
Q32 併存障害とは?
Q33 ADHDの重複診断は?
Q34 広汎性発達障害(PDD)について
Q35 LDや自閉症の治療は?
Q36 IEP(個別教育計画)は作成するか?
Q37 「特殊学級」という言葉は嫌いですか?
Q38 他人に危害を加える場合の対応は?
Q39 「汎化」はどの障害にも必要な指導か?
Q40 「汎化」の具体的な指導法は?
Q41 「汎化」の指導と「畑づくり」は?
Q42 3つの軽度発達障害は指導法が違う?
Q43 赤鉛筆指導は子どもを孤立させないか?
ミニコーナー〈その1〉 共通理解は言葉の意味の確認から
ミニコーナー〈その2〉 「どうしたらいいか」だけでは答えられません
4 知能検査の結果を理解できない教師は、特別支援教育をする資格がない
Q44 知能検査がなぜ必要なのか?
Q45 知能検査から何がわかるのか?
Q46 知能検査は誰でもできる?
Q47 WISC-V以外の検査は?
Q48 知能検査に親の許可は?
Q49 知的レベルが小学生以下の場合の指導は?
Q50 普通学級でなんとかなる?
5 「覚える」からといって、レディネスがあるとは言えない
Q51 漢字指導の取り組み方は?
Q52 喜んで漢字を覚える子は?
Q53 強引な指導はレデイネスを無視しているか?
Q54 大泣きでランニングした子は?
Q55 その子の手を持って書く指導は?
Q56 1年生にテレビの「体操」は?
ミニコーナー〈その3〉 障害児教育では、「なぜ」が大事です
6 家庭との連携・医師との連携
Q57 医療機関へのすすめ方は?
Q58 親の説得の仕方は?
Q59 親が「普通の子」だと思っている場合の対応は?
Q60 親に事実をきちんと伝えるには?
Q61 保護者が検査に反対している場合は?
Q62 医師の診断結果を隠していた保護者の場合は?
Q63 医者への申し送り事項は?
Q64 特殊学級入級の判断は?
Q65 向山学級の吉岡さんは普通学級在籍で適切だったのか?
U ML再生ドキュメント 実践指導のダメとOK―ドクター判定の基準はこうだ!
1 横山ドクターとの出会い
(1) 件名:【○○セミナー】ありがとうございました 日時:3月2日
(2) 件名:今日から心がけました 日時:3月3日
(3) 件名:今までの自分の実践は冷たいものでした 日時:3月4日
(4) 件名:驚くべき事実 日時:3月6日
(5) 件名:Re:驚くべき事実 日時:3月6日
2 K君の指導
(1) 件名:始業式以前に作った方針 日時:4月4日
(2) 件名:Re:始業式以前に作った方針 日時:4月4日
(3) 件名:よろしくお願いします 日時:4月5日
(4) 件名:ようこそ ○○先生 日時:4月5日
(5) 件名:横山先生、ありがとうございます 日時:4月6日
(6) 件名:この児の問題点は、反抗挑戦性障害です 日時:4月6日
(7) 件名:Re:この児の問題点は、反抗挑戦性障害です 日時:4月6日
(8) 件名:Re:この児の問題点は、反抗挑戦性障害です 日時:4月6日
(9) 件名:Re:この児の問題点は、反抗挑戦性障害です 日時:4月7日
(10) 件名:Re:Re:この児の問題点は、反抗挑戦性障害です 日時:4月7日
(11) 件名:Re:Re:この児の問題点は、反抗挑戦性障害です 日時:4月8日
(12) 件名:Re:Re:この児の問題点は、反抗挑戦性障害です 日時:4月8日
(13) 件名:Re:Re:この児の問題点は、反抗挑戦性障害です 日時:4月8日
(14) 件名:反抗挑戦性障害への対応は? 日時:4月9日
(15) 件名:Re:反抗挑戦性障害への対応は? 日時:4月9日
(16) 件名:【2日目】長文です 日時:4月8日
(17) 件名:2日目を終えての反省 日時:4月8日
(18) 件名:Re:2日目を終えての反省 日時:4月9日
(19) 件名:【3日目】 日時:4月9日
(20) 件名:Re:【3日目】 日時:4月9日
(21) 件名:Re:Re:【3日目】 日時:4月10日
(22) 件名:【4日目】 日時:4月10日
(23) 件名:【4日目】お疲れさまでした 日時:4月10日
(24) 件名:【4日目】ありがとうございました 日時:4月11日
(25) 件名:Re:【4日目】ありがとうございました 日時:4月12日
(26) 件名:Re:Re:【4日目】ありがとうございました 日時:4月12日
(27) 件名:【5日目】大きな変化 日時:4月11日
(28) 件名:よかったですね:【5日目】大きな変化 日時:4月12日
(29) 件名:Re:よかったですね:【5日目】大きな変化 日時:4月12日
(30) 件名:k君、ランドセルを持ってとびだす 日時:4月15日
(31) 件名:先生へ:この返信は、週末に読みましょう 日時:4月15日
(32) 件名:横山先生が言われるとおりでした 日時:4月15日
(33) 件名:対応についての質問 日時:4月15日
(34) 件名:Re:対応についての質問 日時:4月15日
(35) 件名:先生へ:このところの目標 日時:4月16日
(36) 件名:Re:先生へ:このところの目標 日時:4月16日
(37) 件名:【7日目】 日時:4月16日
(38) 件名:よかったですね:【7日目】 日時:4月17日
(39) 件名:【8日目】 日時:4月18日
(40) 件名:新たに知った事実 日時:4月20日
(41) 件名:Re:新たに知った事実 日時:4月22日
(42) 件名:Re:Re:新たに知った事実 日時:4月23日
V 医師からの提言・知能検査から指導へ
1 知能検査とは何か――その1
2 知能検査とは何か――その2
3 知能検査とは何か――その3
4 知能検査とは何か――その4
5 知能検査とは何か――その5
6 LDのスクリーニングテスト
7 教育のアカウンタビリテイと知能検査
8 知能検査をする準備をしよう――その1
9 知能検査をする準備をしよう――その2
10 知能検査をしたあとで――その1
11 知能検査をしたあとで――その2
12 知能検査をしたあとで――その3
あとがき

まえがき

 特別支援教育に関心のおありになるみなさま。

 横山浩之@東北大学医学部付属病院小児科です。


 「TOSS特別支援教育の指導 ML相談小事典」

は、障害児教育にかかわる方々にとって、最高の書籍になることと思います。

 21世紀の特殊教育の在り方に関する調査研究協力者会議による、最終報告によると、(2001・1・15)


 これまでの特殊教育は、盲・聾・養護学校や特殊学級などの特別な場において、障害の種類、程度に応じた適切な教育を行うという考え方に基づいていた。

 しかし、これからの特殊教育は、児童生徒等の障害の重度・重複化や多様化及び社会の変化等を踏まえ、一人一人の能力を最大限に伸ばし、自立や社会参加するための基礎となる「生きる力」を培うため、障害のある児童生徒等の視点に立って児童生徒等の特別な教育的ニーズを把握し、必要な教育的支援を行うという考え方に転換する必要がある。


 ここでは、(教育の現場の事情ではなくて)児童・生徒の障害の質や、その程度に応じた教育を行うという考え方に転換する必要があるとはっきり述べられています。

 この変化に耐えうる特別支援教育を既に実践していると自信を持っておられる方は、どれだけいることでしょうか。


 本書を読めば、この変化に耐えうる特別支援教育を理解できると思います。


 ITPA言語学習能力診断検査やWISC−V知能検査(Weschsler Inteligence Scale for Children-Third Edition)などの知能検査によって、子どもの能力を把握し、それに応じた教育を行うという指導方法は、先に引用した、「21世紀の特殊教育の在り方」に対しても、十分説得力がある指導と言えます。

 小学校1年生の子どもに、3年生の国語・算数を教えたら、誰もがおかしいと批判なされるでしょう。

 しかしながら、現実の特殊学級では、ときに、精神年齢3歳の子どもに、小学校1年生の内容を教えて、子どもに不登校などの行動異常をきたさせている例を、散見します。

 このような、子どもに被害を及ぼす指導をしないためには、知能検査の使い方を覚える必要があります。

 逆に言うと、知能検査の結果を理解できない教師は、特別支援教育をする資格がないということです。つまり、普通学級の担任をできないことを意味しています。そんな日がもうすぐそこまで来ています。


  *  *  *

 編集作業に携わった竹田博之です。

 本書は、横山先生のさまざまな場面での発言を再構成したものです。

第T章 軽度発達障害のQA

第U章 ある先生のメールクリニック(黄金の3日間を中心に)

第V章 「教室ツーウェイ」2002年度連載


 第T章は、4000件を超えるTOSS障害児教育ML(現在のTOSS特別支援教育ML)の中でのやりとりと横山先生のHP(TOSSランドナンバー 1330125)の文章を入れ込みました。

 開き直って言えば、普通学級の教師は特別支援教育に関しては無免許のようなものです。国語専門の中学校教師に数学を教えろというくらい辛いことです。

 したがって、Qの内容は、今さら人に聞けないことを聞いてみるというつもりでまとめました。

 Qにはならないドクターの重要な発言には「ミニコーナー」を用いました。


 第V章は、ML上で横山先生のアドバイスを受けたある先生の詳細な記録です。

 ドクターの的確なアドバイスがすごいのはもちろんですが、この先生の詳細な記録――ドクターの指示を忠実に守ることで明らかに子どもが変化していく様子――も圧巻です。「黄金の3日間」を乗り切った軌跡(奇跡)を堪能できることと思います。


 第V章は、「教室ツーウェイ」の連載です。

 樋口編集長から「横山ドクターADHD・LD指導のメール相談室」という形の本を出したいという打診があったとき、横山先生は次のように返答しています。


 そのやりとりの前に、お互いにわかりあえている前提があります。その前提を補足しないといけないでしょう。

 例えば、「教室ツーウェイ」の連載が、もとになっている場合がけっこうあるのです。そういう場合は、その連載を再載をする必要が出てくることでしょう。


 つまり共通理解の前提として必要なのが第V章です。

 したがって、本書は3つの章が相互リンクする形でADHDを中心とする軽度発達障害の解説を行っています。


 私が一番印象に残っているのはQ64に登場する「シームレス(境い目がない)」という言葉です。

 「障害児教育」の本は、障害児学級や養護学校専用のように扱われてきました.普通学級担任は縁がないという感覚でした。

 一方、本書は普通学級担任をもターゲットにおいた画期的なもので、そのキーワードが「シームレス」だと私は感じています。

 本書によって、たくさんの「教室の障害児」が救われることを心より祈っています。

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