学級を「学びの共同体」にしよう 中学校編

学級を「学びの共同体」にしよう 中学校編

好評2刷

教室を「個の集合体」から「学びの共同体」に変えるには、授業で学びの共同体をつくる発想が必要。それには学級づくりで生徒の連帯を築き、荒れない教室にしようと提案する


紙版価格: 1,760円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-132716-7
ジャンル:
学級経営
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年11月13日
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
T 学校は「集団」で学ぶところである
一 教室は「控え室」ではない
1 教室には四〇人いる
2 「集団」は「共同体」である
3 規範意識は「共同体」でしか育たない
U 授業で「学びの共同体」をつくる
一 国語の授業で「学びの共同体」をつくる
1 向山型分析批評で「学びの共同体」をつくる
2 向山式暗唱指導で「学びの共同体」をつくる
二 社会の授業で「学びの共同体」をつくる
1 向山型発問の法則が「学びの共同体」を生む
2 社会科の授業でも討論が必要である
三 数学の授業で「学びの共同体」をつくる
1 集団の向上を保障する
2 できる子もできない子も学ぶ
四 理科の授業で「学びの共同体」をつくる
1 グループ実験で「学びの共同体」をつくる
2 自由試行で生徒同士が高め合う授業づくり
五 討論の授業で「学びの共同体」をつくる
1 討論の授業は「山登り」である
2 「集団思考」が「共同体」を育てる
六 熱中する授業で「学びの共同体」をつくる
1 教師の熱意
2 熱意に支えられた教育技術
七 学習システムで「学びの共同体」をつくる
1 指導観の転換
2 システムとは何か
3 システムが学びの共同体をつくる
V 「学びの共同体」をつくる学級づくりの方法
一 三日で学級を組織する
1 黄金の三日間
2 学級を組織する四つのポイント
3 活動は「当番」と「係」に分けよ
4 全員で確認せよ
二 学級集団に規範を打ち立てる
1 教室に規範を
2 毅然として臨む
3 教える
三 教室にはびこる差別の構造を破壊する
1 差別と闘うのは教師である
2 全員を味方に付けて闘う
3 「逆転現象」を起こす
四 「対話」がポイントである
1 共同体づくりには「対話」が有効だ
2 「生徒同士の対話」こう仕掛ける
五 キャンペーンで生徒の心を一つにまとめる
1 キャンペーンを成功させるためには
2 なぜキャンペーンか
六 「共同体」としての係活動をつくる
1 一人一役制を機能させる
2 本来の係活動は「全員が楽しめる」ことを条件にする
七 学級イベントが共同体意識を育てる
1 文化祭をイベント気分で
2 体育祭のあとのお楽しみ
八 学級だよりで生徒の連帯を築く
1 学級だよりに全員の名前が載った日
2 「学級だより」を学級づくりの柱に
3 二年A組学校祭物語
W 荒れる教室を「学びの共同体」で立て直す
一 道徳授業で生徒に「志」を持たせる
1 荒れる学級の姿
2 「志」を持たせる授業をする
3 集団機能の回復
二 「統率」が共同体を作る源である
1 四日目以降に教師の本当の統率力が試される
2 「アドバルーン」を叩く
3 ほめる
三 「説得」で生徒との人間関係をつくる
1 「太陽」になる
2 「太陽」になるために
3 「太陽」の思想
四 「居場所」と「立つ瀬」が学級を荒れから救う
1 人は「立つ瀬」に拠る
2 集団内に「居場所」をつくる
X 思春期だからこそ「学びの共同体」なのだ
一 常に「他者」が寄り添っている
1 思春期の四つの特徴
2 「学びの共同体」が思春期を支える
おわりに

はじめに

 教室が「個の集合体」になろうとしている。

 たとえば、他のクラスの生徒が教室に入ってくる。ある生徒に因縁をつけ、胸ぐらをつかんで殴りかかる。

 しかし、周りの生徒は「我関せず」である。止めに入る生徒はいない。が、だからといって教師に知らせに走ろうという生徒もいないのである。

 だから、教室で誰かが泣いていても知らんぷりである。「どうしたの?」と声をかけようともしない。

 いじめが起きても、「私には関係ない」「いじめられるようなことをするから悪いんだ」で済ませようとする。

 文化祭の学級の取り組みを決めるのに話し合いをしても、誰かを指すのに「あの人」「その人」である。名前も覚えていない。

 明石要一氏は言う。


 子どもの生活空間は大きく分けて、次の三つに分けられる。一つは「身内」である。二つ目が「世間」である。そして三つ目が「赤の他人」である。

〈『心を育てる学級経営』(明治図書)二〇〇〇年五月号臨時増刊八ページ〉


 そうなのである。

 ただ同じ教室にいるだけの「赤の他人」になってしまっているのだ。教室が「個の集合体」になろうとしているのである。

 これではいけない。なぜ教室には四〇人もの生徒がいるのかという意味を考えなくてはならない。教室が「個の集合体」でいいのなら、やがては学級そのものが要らないということになってしまうではないか。

 思春期である。「人とのかかわり」が最も必要な「とき」を、中学生は生きているのである。教室が「個の集合体」であってはならない。

 では、「個の集合体」に対するものは何かである。


共同体


 学級集団がともに学び合う共同体であってこそ、学級は学級たりえるのだ。

 本書では、「学びの共同体を中学校でどうつくるか」という方法を示した。

 学級を学びの共同体にしたいと日々実践を重ねる中学教師の役に立てれば幸いである。


   TOSS中学網走みみずくの会代表 /長野 藤夫

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