いじめを許さない学級を創る 小学4〜6年

いじめを許さない学級を創る 小学4〜6年

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「いじめ」と「学級崩壊」に悩む教師の武器となる一冊

学級を預かる者の責務として、いま必須の力量が「いじめを許さない」ことだと著者は主張する。「学級崩壊」は「いじめ」と切り離せない。本書では崩壊した学級の立て直しに挑んだ記録とその分析、実践の背景についてできる限り詳述した。確固たる信念を持てと主張。


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ISBN:
978-4-18-131213-8
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第
新学習指導要領解説書籍
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もくじ

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はじめに
T 崩壊した学級を立て直す
一 崩壊をめぐる動きを見る
1 特別支援教育という隠れ蓑
2 何に起因するのかを分析する
3 崩壊の最終ステージへ
二 とにかく意気込みをもってスタートする
1 崩壊への過程
2 いよいよ動く
3 指導姿勢を示す
4 期待と希望を抱かせる
三 とにもかくにもいきなり授業する
1 ベテランという慢心
2 作戦をもつ
3 技術の集積に裏打ちされる
四 「学ぶ喜びと学ばせる喜び」子どもと保護者の付託に応える
1 とにかく授業する
2 静かにならざるを得ない教材
3 学力の立て直しも必要
4 保護者からの手紙
U 立て直しの三日間を分析する
学級通信『TRY』
メーリングリスト『TRY-project』
V いじめに立ち向かうための技能とは何か
一 いじめに見る「心の危機」
1 いじめをめぐる子どものタイプ
2 心の健全な子
3 健全な心の母体はどこにあるのか
4 指導のベクトルを合わせる
二 学級の危機的状況把握に問題はないか
1 鈍  感
2 麻  痺
3 能 天 気
4 授業公開で授業チェックをする
三 学級内での子どもの「規範意識」
1 最強かつ絶対必要な規範意識とは
2 道理というスタンダード(世論)形成
3 子ども同士のつながりの疎密をみる
4 名誉意識の欠落
5 義を見てせざるは勇なきなり
四 子どもの「問題行動」にどう対処するか
〜確信犯的行動の原因を自覚する
1 学級崩壊を引き起こす問題行動
2 確信犯的反抗行動
五 いじめを克服する子ども集団の教育力を育てる
〜心理的充足感を与え、利他の精神を尊重する
1 完全リセットからスタートする
2 スタンダードを意識させる
3 心理的充足感を与える配慮をする
4 利他の精神を尊重する
六 授業で一人ひとりに存在感を
〜授業で「集団を動かす」裏わざ 個別の場を創るのが肝要
1 「目をかける」ということ
2 身近なエピソードを添える
3 個別に評価する
おわりに

はじめに

 教師の意に反して、「いじめ」が起きる。

 そもそも神代からいじめは存在し、歴史の中にもいくらでも「いじめ」を認めることができる。

 結論はこうだ。


 「いじめ」を無くすことはできない。


 しかし、だからと言ってなすがままにしておくわけにはいかない。「いじめ」を起こさない努力は必要である。なおかつ、いじめられてもへこたれず、くじけない強靱な心を育てる指導も必要だ。

 学級を預かる者の責務として、今、必須の力量が「いじめを許さない学級づくり」と言えるだろう。

 そして、「いじめ」をめぐる学級づくりにもう一つ立ちはだかる現象がある。


 学級崩壊


 「いじめ」と「学級崩壊」は切り離してみることができない、セットの問題だと言える。

 担任が正義の御旗を掲げていても、対抗するための武具防具のない丸裸では、最初から負け戦が決まっているようなものである。さらに智略をもたずに場当たり的合戦を挑めば、こちらがやられてしまうだろう。

 本書では、崩壊した学級の立て直しに挑んだ記録とその分析、実践の背景についてできる限り詳述するように努めた。

 教員の評価制度、人事査定といった能力主義・結果主義がどんどん教員の世界に入ってきている。そのことの是非は別の場に譲るとして、ともかくも与えられた状況に果敢に挑む気概を読者諸兄に与えることができれば幸いである。

 何よりも、子どもたちから尊敬を勝ち取り、保護者からの支持を得られて、職場での信頼を得ることができればこんなにすばらしい職業は他にないだろう。日々の実践が着実なスキルアップとなり、確固たる指導の信念を保つことができれば、筆者にとって望外の喜びである。

 いつも変わらぬご支援を頂いている明治図書 江部満氏には、あらためて感謝申し上げたい。氏の励ましと粘り強いお勧めがなければ、本書が生まれることはなかっただろう。

 その卓越した編集者の力量が、これからの教育界をさらに前進させていくことを願い、本書が微力でもお役に立てばうれしい限りである。


  平成二十年三月三十日

   札幌市立もみじ台南小学校・TOSS / FreeTalk代表 /大谷 和明

著者紹介

大谷 和明(おおたに かずあき)著書を検索»

1958年10月 函館生まれ

1981年3月 北海道教育大学函館分校卒業

現在,札幌市立もみじ台南小学校

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 「いじめを許さない学級」を作るために、即、真似をして役に立つ技術が掲載されているわけではない。
      この本は、その技術を、読みとるためにある。

      T、U章で書かれた、学級崩壊状態を立て直していくドラマ。
      小6の3学期という特異な時期で、担任後代が行われた。
      学級崩壊を起こしていたこの学級の、3学期開始3日間の事実。

      そして、学級通信。

      ふたたびいう。

      流し読みもできる。
      しかし、じっくり読むことで、きっとみえてくるものがある。
      細かいことだが、みえてくるものがある。

      それを手にするために、この本はあるのだ。

      U章のMLを使った学びのやり取りは最高である。
      こういう学びをしてみたい。
      真剣な学び。
      恐いくらいの学び。
      勇気がいる学び。
      しかし、発信した者が一番特をするはずだ。

      食い入るように読んでしまった、学級通信「TRY」
      これの分析をU章でしているのだ。

      V章は、いじめを許さない学級を創るための心構えである。

      一気読みした。

      教師の熱さがある。
      子どもに向けられた真剣さがある。
      小説では見ることができない、ドラマがある。

      大谷和明先生は、私と同じ北海道の教師だ。
      こんな先生が、同じ北海道にいることに感激する。

      教師は、強く、たくましく、ビシッと芯の入った人となれ。
      2008/7/16R−CAT

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