“向山洋一”って、どんな先生?
教え子が語るレジェンドの実像

“向山洋一”って、どんな先生?教え子が語るレジェンドの実像

好評5刷

30数年たった今、向山学級の教え子たちを共同取材。

「諸君よ、別れは近い。この時にあたり多くを語るまい。一匹狼のたくましさと野武士の如き集団を、その心と魂を自らのものにしていけ」という大四小の担任・向山氏の卒業挨拶。あれから30数年たった今、彼らの心に何がどう残っているのか、教育史に残る教え子の証言。


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ISBN:
978-4-18-117311-1
ジャンル:
学級経営
刊行:
5刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 320頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年10月21日
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もくじ

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刊行のねらい 小学校教育の成果はどうだったのか /向山 洋一
品川区大森第四小学校・向山学級の三十年後
真のカッコよさを教え子の心に伝える先生 /田村 治男
教え子たちのスピーチに、教師として大切なことを再認識した /松崎 力
人生の大事な岐路に、向山先生がいた /石黒 修
■向山洋一
二十八歳の向山洋一が担任した四年間
一 放課後の孤独な作業
二 大四小の子どもたち
三 向山学級の事件
四 ラブレター授業
五 仲よしごっこをのりこえた集団を!
六 メタ認知のできる知性を
■五十嵐光司氏
取材 /谷 和樹
人生のあらゆる場面で今も自分を支えている向山学級の二年間
一 出逢っていなければ今の自分はなかった
二 一匹狼のたくましさと野武士の如き集団を
三 「かっこよさ」とは何か
四 本当の明るさと伸びやかさがあった
五 どこまでも知的だった
■岡部 覚氏
取材 /伴 一孝
「デカルト」日記の彼は今!
一 「伝説」の向山学級
二 「向山学級」の記憶
三 躍動する「子狸」たち
四 同年代の学校体験に思う
■中村泰子氏
取材 /森川 敦子
学んだことは、あきらめない≠ニいうこと
一 仕事を続ける、あきらめない
二 向山学級で培われた力
三 泰子氏の子育て
■松元雅子氏
取材 /師尾 喜代子
追究するくせ――とことんモードで生きる
一 新潟での出会い
二 書くということで認められた存在・大切にされた人格
三 人格を否定しない
四 向山先生の原稿を自分の子どもに見せる
五 生ぬるい授業の参観
六 教師という仕事
《コラム》 宴会で松元さんにミニ取材 /谷 和樹
■松坂晴美氏
取材 /赤木 雅美
向山先生と出会い、人生が変わった
一 あのとき、向山先生に出会ってなかったら今の自分はない
二 班長になって人生が変わった
三 運動会での自己変革
四 「様子を見てみます」では、何も解決しない
五 問題が起きると徹底的に追求される
六 調子にのったら大変!
七 絶対的な存在である「向山先生」
八 「向山先生」の呼び方
九 向山先生が苦手な子だっていたはず!
取材を終えて=一人一人が個性的に輝き続ける集団
取材 /奥田 純子
一 人前でひとこともしゃべらなかった子の大変化
二 徹底的にしつこく追求!
三 追求されたその後……
四 大人への強いあこがれ
五 運動会での初めの言葉
六 自由度が高い
取材を終えて=教職の素敵な部分を広めたい!
■戸田貴久氏
取材 /甲本 卓司
「野武士の如き集団」と「一匹狼のたくましさ」がわかる歳になりました
一 俺の人生の基盤でした
二 学校を抜け出しちゃった
三 本物の教育
四 差別は、絶対に許さない
五 旗の台に会いに行きます
六 人の役に立ちたい
七 男と男の関係
《番外編》 戸田貴久の向山洋一論 /戸田 貴久
1 たくましく生きるために
2 ビンタより痛かったもの
3 日記
4 遠い昔から決めていたこと
5 先生にビンタを張ったオレ
■古川 潔氏
取材 /新牧 賢三郎
向山学級は落ちこぼれを作らない
一 前向きな生き方を向山先生から習う
二 向山先生の悪がきグループの対処の仕方
三 向山学級は落ちこぼれを作らない
取材を終えて
取材 /根本 直樹
一 もっとも困難なときに思い出す
二 みんな「と金」になってしまう
三 感情の発露
四 人生の指針は向山学級で学んだ
五 差別のない学級
取材を終えて
■岩瀬浩恵氏
取材 /河田 孝文
この担任には絶対にウソはつけない!
一 向山フレーズが三十数年後の教え子の口から
二 向山先生はこわい存在
三 有名エピソードのその後の指導
■原田美枝子氏
取材 /石川 裕美
一 出会いの序章
二 交換日記
三 常に話し合い
四 イヤなことは、一日もなかった
五 社会に出て向山学級を振り返る
取材を終えて
■後藤広子氏
取材 /溝端 達也
一 弟子の前で教え子の日記を読む
二 後藤広子さんを取材する
三 向山学級で繰り返し繰り返し教えられたこと
四 向山氏の授業で今も覚えていること
五 向山学級とは、あなたにとって何か
六 向山氏の口癖
七 向山氏の学級の統率力
八 何もかもが見透かされる
《番外編》 卒業生の生き方に影響を与える向山先生の教え /迫田 一弘
1 卒業後の生き方の芯に影響を与える向山学級
2 卒業パーティで男子が女子を指名して踊る場面
3 担任を遠慮なく批判できる自由さ
4 差別はいけないと直接教わったことはない
5 今もなお堂々としたスピーチをする卒業生
■山田雄二氏
取材 /吉川 誠仁
一 自分の中の向山学級
二 向山先生の教え
三 授業には工夫があった
四 プロの先生・向山洋一
取材を終えて=紛れもなく一匹狼だった
《追記》 向山学級とは何だったのか /山田 雄二
■遠藤友紀雄氏
取材 /松崎 力
一 ぼくの人生を変えた向山先生
二 ぼくたちは初代向山学級に追いついたのか
三 自分の中に染みついた言葉がある
四 考え抜く授業が圧倒的に楽しかった
■渡邉 満氏
取材 /小田原 誠一
一 憧れの「向山学級同窓会」
二 向山学級「渡邉満」さんとの出逢い
三 「差別を許さなかった」向山学級
取材を終えて
取材 /善能寺 正美
渡邉満氏の日記・詩 実物紹介
取材を終えて
■橋階 健氏
取材 /板倉 弘幸
向山先生に認めてもらえるように努力した
一 事前の仕込み
二 質問を考える
三 短時間での取材
取材を終えて=心に残った十人の自己紹介
取材 /吉田 高志
一 向山初段、橋階九級に散る
二 自腹で道場通い
三 脱走の名人
四 差別と向山型道徳
五 社会に出て今も役立っている教え
六 子どもじゃなくて、大人として扱ってくれた
取材を終えて
★取材 /木村 重夫
一 世紀の大事件
二 ひそかに鍛えたんです
三 向山先生が悲しそうな目をした
四 悲しそうな向山先生の顔
五 人生を支えた裏文化
■溝手浩之氏
取材 /佐藤 泰弘
教師になった卒業生
若い男性教師として女子の指導はどうだったのか
向山学級の取材を終えての印象
1 歴史に残る取材。それは文字通り空前絶後の空間だった /谷 和樹
2 向山学級を取材して /河田 孝文
3 取材を終えて /川神 正輝
4 初めてとは思えない同窓生との出会い、そして取材だった /迫田 一弘
一 向山学級同窓生との出会い
二 取材中のお互いの様子
三 取材を通して感じたこと
5 向山学級の卒業生の自己紹介はライブ版「向山洋一実践記録集」であった /川神 正輝
一 自己紹介タイムで卒業生の記憶が蘇り始めた
二 卒業生の自己紹介には「向山学級」のキーワードが続々登場した
三 自己紹介の言葉をたよりに「向山洋一実践記録集」を読み返す
あとがき
向山 洋一・松坂 晴美・岩瀬 浩恵・遠藤 友紀雄・岡部 覚・松元 雅子・中村 泰子・五十嵐 光司・山田 雄二・原田 美枝子・溝手 浩之

刊行のねらい

   小学校教育の成果はどうだったのか


 先週、テレビに教え子の須山が映っていた。週末の自由人の主人公で登場していた。週末バイクで全国をめぐる自由人だ。向山学級そのままだ。高校生のとき、友人と六〇〇のバイクでやってきて、「先生というのは、みんな向山先生みたいと思っていたけど、どこにもいなかった」と言っていた。

 四十五歳になった教え子に会った。東京都大田区立大森第四小学校の教え子だ。

 半年前、二十代の私が卒業させてから三十数年ぶりに会った。

 新幹線品川駅東口から徒歩二分のところにある高層ビルの会議室だった。

 一人一人の取材のため、全国から同じ年ごろの教師が集まっていた。三十人余。

 どの教師も、本を何冊も出したことがあり、雑誌の連載をいくつも手がけ、公開授業、セミナーを何十回、何百回とやっている教育界のスター教師だ。

 初対面での自己紹介。初めにスター教師の面々の短いスピーチ、どの教師もうまい。最初の五秒で人を魅きつける。続いて、向山学級の教え子たちのスピーチ。私はびっくりした。参加した教師たちも驚いたろう。全国から集まったスター教師と遜色ないのだ。スピーチはあざやかで、ユーモアにあふれ、ホロリとさせることも入れて、短くまとめていた。一人として「あー」とか「えー」とか言う人もいない。

 そこには、まさしく、向山学級の教え子がいた。

 指名なしで、次々に見事なスピーチをする教え子がいた。

 小学校を卒業してから今までの三十数年、男の子も女の子も、社会の風雪にもまれ、凛として生きてきた風格があった。どの教え子も、「人生の指針は、小学校の教えでした」と言っていた。

 この本は、四十五歳になった向山学級の教え子を、TOSSのスター教師が取材した記録である。

 卒業して三十数年、「教え子はどうなったか」という「報告」は、これまでの日本の教育界にはなかった。

 「ぜひ、日本の教育界に残してほしい」という、樋口編集長の強い要望で、「共同取材」の場は設定された。


 取材したのは、ほぼ同年齢の教師である。百名近くいる向山一門の中から公募して、応募した三十名余によって、取材はされた。

 取材の場は、どんな雰囲気だったのだろう。

 向山学級という共通の文化にもたらされた暖かい雰囲気に包まれていた。


   /向山 洋一

著者紹介

大森第四小・向山学級OB会著書を検索»

本書は、1972年から1974年まで、東京都大田区立大森第四小学校に在籍した向山学級の卒業生の記録である。向山洋一にとっては二回目の五年生、六年生担任だった。

四年生から三年間連続で担任された者もいる。

三十年後、数度の同窓会を持った。懐かしく語り合いながら、小学校時代のかつての担任教師の影響に話が及んだことが、本書出版のきっかけである。

執筆にあたっては向山洋一の現在の弟子がそれぞれの卒業生にインタビューし、まとめる形をとった。一部、教え子自身の文章も収録した。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      2009/4/18さくら
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