- まえがき
- ■この本の使い方・シナリオ■
- 第1章 自分を見つめる
- がんばらせたい子へのメッセージ
- [1] 人間、負けたら終わりじゃない。やめたら終わりなんだ
- [2] 心機一転
- [3] 大器晩成
- [4] 精神一到何事か成らざらん
- [5] 念には念を入れよ
- [6] 石に立つ矢
- [7] とらぬ狸の皮算用
- [8] 行動だよ。何もしないで、ある日突然潜在能力はあらわれはしない
- 励ましたい子へのメッセージ
- [9] 人は努力をする限り、迷うものである
- [10] 冬来たりなば春遠からじ
- [11] 待てば海路の日和あり
- [12] 怪我の功名
- [13] 捨てる神あれば拾う神あり
- [14] 明日は明日の風が吹く
- [15] かっぱの川流れ
- 自己を見つめるためのメッセージ
- [16] 立つ鳥跡を濁さず
- [17] 世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
- [18] 良薬は口に苦し
- [19] 人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ
- [20] 人を相手にせず、天を相手にせよ
- [21] 因果応報
- [22] 喉元過ぎれば熱さを忘れる
- [23] 己の欲せざるところは人に施すことなかれ
- [24] 天知る地知るわれ知る人知る
- [25] 日日是好日
- [26] 李下に冠を正さず
- [27] 桜梅桃梨
- 挑戦させたい子へのメッセージ
- [28] 千里の道も一歩から
- [29] 案ずるより産むが易し
- [30] まかぬ種は生えぬ
- [31] 胸を借りる
- [32] 下手な鉄砲も数打てば当たる
- [33] 虎穴に入らずんば虎子(児)を得ず
- [34] これをも捨てず、かれをも取らんと思ふ心に、かれをも得ず、これをも失ふべき道なり
- 努力させたい子へのメッセージ
- [35] あぶはち取らず
- 粘り強さを学ぶメッセージ
- [36] 間違いと失敗は、われわれが前進するための試練である
- [37] 成功しない人がいたとしたら、それは考えることと、努力すること、この二つをやらないからではないだろうか
- 第2章 周りと関わる
- 友達の大切さを伝えるメッセージ
- [38] 罪を憎んで人を憎まず
- [39] 虎の威を借る狐
- [40] 友人は第二の自分である
- [41] 花を弄すれば香り衣に満つ
- 人との関わりを伝えるメッセージ
- [42] 最大の貧しさは他者への無関心である
- [43] 世の中には、譲っても差し支えないことが多い
- [44] 人間はちょっと見ると前から引かれているようだが、ほんとうは後ろから押されているのだ
- [45] 喜んで行い、そして行ったことを喜べる人は幸福である
- [46] 和敬清寂
- [47] 善は決して失敗することのない、唯一の投資である
- [48] 人は、他人を信頼することによって信頼を得る資格が与えられる
- ものの見方・考え方に気づかせるメッセージ
- [49] 禍福は糾える縄のごとし
- 言葉の大切さを伝えるメッセージ
- [50] 思いやりのある言葉は、短く簡単なものであっても、その反響は実に無限である
- マナーの大切さを伝えるメッセージ
- [51] 出船精神
- [52] 笑はれるのを恐れるよりは心にないことを云ふのを恐れなければいけない
- [53] 行住坐臥
- 迷ったときや困ったときのメッセージ
- [54] 人事を尽くして天命を待つ
- [55] 人の一生は重き荷を背負い遠き道を行くがごとし
- [56] 艱難汝を玉にす
- 第3章 自分を高める
- 学び方を伝えるメッセージ
- [57] 過ちて改めざる、これを過ちという
- [58] 学びて思わざれば則ちくらし
- [59] 切磋琢磨
- [60] おんびき飛んでも休みが長い
- [61] 百里行くものは、九十を半ばにす
- 学ぶことの大切さを伝えるメッセージ
- [62] 玉磨かざれば光なし
- [63] 学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である
- [64] 読むことは人を豊かにし、話し合うことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする
- [65] 昔とった杵柄
- がんばらせたい子へのメッセージ
- [66] 天は自ら助くるものを助く
- 迷ったときや困ったときのメッセージ
- [67] 言うは易く行うは難し
- 粘り強さを学ぶメッセージ
- [68] 大事をなさんと欲せば、小さなることを怠らず勤むべし。小積もりて大となればなり
- [69] 何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く
- [70] 百万石の米といえども粒の大なるにあらず。万町の田を耕すも、そのわざは一鍬ずつの功による
- [71] 臥薪嘗胆
- [72] 水滴石を穿つ
- [73] 蛍雪の功
- ものの見方・考え方に気づかせるメッセージ
- [74] いいことはおかげさま
- [75] 分からないときには、必ず明るい面を見よ
- [76] 鶏口となるも牛後となるなかれ
- [77] 自分で薪を割れ。二重に暖まる
- 昔の人の知恵に学ぶメッセージ
- [78] 一年の計は元旦にあり
- [79] 幸福三説(惜福・分福・植福)
- [80] 秋の日はつるべ落とし
- [81] うかつあやまり
- [82] 三寒四温
- [83] 腹八分に医者いらず
- [84] 弁慶の泣き所
- [85] 眉に唾をつける
- [86] 大風が吹けば桶屋が儲かる
- [87] 安物買いの銭失い
- [88] 春眠暁を覚えず
- [89] 少しのことにも、先達はあらまほしき事なり
- [90] 春宵一刻値千金
- [91] 一陽来復
- あとがき
- ■名言・ことわざ 五十音順一覧■
- 《執筆者一覧》
まえがき
毎日、どの学校でも「朝の会」の時間があります。その内容は、担任に任されています。朝のスピーチに時間が取られ、一時間目に食い込んでいるクラスも少なくありません。子どもがスピーチの準備をしてこなかったと朝から長い説教タイムになっているクラスもあるといいます。子どもからの情報です。
学校の様々な実態を見ながら、何か知的で、しかも力がつく工夫はないかと考えました。「日めくり」のことわざを読ませることもあったのですが、そのことわざが難しくて読めないことが多く、意味が分からないこともありました。「名言」「ことわざ」を毎日調べてくるのは労力で、なかなか毎日行わせることができませんでした。そこで、子どもたちに合ったことわざや名言を集めた本がほしくなりました。しかも、簡単な意味が書かれていれば、その意味も子どもたちが読みあげることができます。教師がもっと補足したければ、教師のためには、別に教材研究として活用できるようにすればよいと考えました。
本の一ページの構成は次のようになっています。
ことわざ・名言、名句は子どもたちが、いっしょに声をあげて言う。
本に書かれた簡単な意味やメッセージは日直が読む。
教師のためには、少し詳しい資料を用意する。
ぜひ、朝の会で一日一話、子どもたちに声を出させて言わせてみてください。毎日続けてみてください。朝の会が知的になること間違いなしです。そして、短時間で、コミュニケーション力(話す力)もついていくことでしょう。
ことわざや四字熟語、格言、名言などよく知られているものの中から、子どもたちとの生活に結びつきやすいものを選びました。難易度を初級と上級に分けています。
また、新学習指導要領の教育課程編成の一般方針の中にある「言語活動の充実」「道徳教育の強化」、また、「伝統と文化の尊重」などと関わる教材となっています。
この本の製作については、結成十年目を迎えたTOSSブルーライトのメンバーが全力を挙げて取り組みました。サークルの活動をいつも温かく見守り、ご指導くださったTOSS代表向山洋一先生に心より感謝申し上げます。
また、明治図書の樋口雅子編集長には、子どもの手に収まりやすいように新書の形にして頂くことや、タイトルなど、多くのご指導を頂きました。樋口編集長には、これまでも、サークル著として『みんな大好き学級イベント事典』『ミニ討論・必ず盛り上がるネタ事典』『保護者会づくりチェックポイント』と次々と機会を与えて頂きました。
今回もこのような素晴らしい形にして頂き、本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
二〇一〇年三月二十日 /師尾 喜代子
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- 明治図書