- まえがき
- 1 朝会でする“さわやかな話”
- ◇素晴らしい知恵に驚く話
- 都会の中にいるトンボの秘密
- うぐいすの初音
- 雪山 (せっせん) の寒苦鳥 (かんくちょう)
- 雪虫の話
- タンポポの名前と生き残る工夫
- 桜梅桃李――自分の花を咲かせよう――
- ◇やる気がわいてくる話
- 人生時計・つぼみの話
- 今は力を蓄える時期
- 努力すること
- 走るのは、苦手だけれど
- プラス思考でチャレンジ!
- だいすけ君の夢
- ◇素直さ・優しさが甦ってくる話
- 地獄と極楽の話
- 情けは人のためならず
- ◇命・体の尊さを伝える話
- お父さんになったビートル
- 「冬至南京」の思い出
- 秋になると葉っぱは色づいて
- 体の慣用句〜足下を見る 腰を入れる 歯が浮く〜
- 「血」のひみつ
- 水も感じる「ありがとう」の言葉
- ◇日本の文化を見直す話
- スワン スワン ビューティフル!!
- 2 保護者会を“バッチリきめる話”
- ◇保護者会のアイテム
- 「モノを用意」この三つで保護者の心をつかむ!
- 保護者会の前に用意するもの
- 話題と物を準備して「ほめることの大切さ」を話す
- ◇保護者参加型
- 「親子度チェック」をこう使う
- 最初の保護者会はスタートチェックで
- 心と食のチェックポイント
- エンピツの必要な学級懇談会
- 一人一回は口を開いてもらうシステム
- わが子自慢をする
- ◇教師からのメッセージ
- 子どもが心を開くとき
- 効果的な誉め方
- 子どもの行動が伝えるもの
- 子どものやる気を育てる
- 保護者と担任の連携体制をつくる
- ◇心に響くエピソード
- うちの子になってくれてありがとう
- クラスにADHDの子がいた場合の保護者への伝え方
- 脳障害児・流奈さんのお母さんから学ぶこと
- 3 授業参観で“大うけする話”
- ◇親子参加型
- 親子で対決! 漢字文化学習ゲーム
- 知的に興奮『点のつく漢字』
- 親子で熱中! 漢字文化の授業「同じ形で違う意味」
- 親子で遊べる音楽のネタ・二題
- 学級活動「いいとこさがし」
- 学級活動 エンカウンター・社会「くらしと水」
- ゲームでのりのり英語活動!
- ◇保護者納得型
- 黒板マジック 消した字を読む詩の暗唱指導
- グループごとに詩の群読を
- 最初の授業参観は、一字読解の授業で
- 電話で約束
- 最初の参観は基礎基本を大切にした授業を
- 保護者参加の向山型算数
- 変身絵本 図工・音楽発表会
- 学期末・学年末におすすめ!「呼びかけ」
- きれい・簡単・大満足の「お花の授業」
- ◇保護者感動型
- アイマスクでボランティア体験
- 盲導犬の訓練
- 学習点字ペンを使った点字学習
- 誰でもできる車椅子の授業
- ◇健康・命・保護者説得型
- 一人ひとりの活躍をおうちの人に見てもらおう
- 「もどらない本」の実践
- 保護者と共に学習する性教育
- 知らない間にこんなに砂糖をとっている!
- 「食事と健康」・親子で対決 百人一首
- 4 生活指導で“ビシッとする話”
- ◇しつけ―あいさつ・返事・忘れ物他
- あいさつと笑顔は社会奉仕
- 「見せる・誉める」挨拶指導
- あいさつ指導を楽しく
- 教室に明るく響かせよう! 三つの言葉
- 「三つのあ」で生活指導
- 話し方は子ども時代に決まる
- 話すということ
- イスをきちんと入れる・食事のあいさつをきちんとする
- エピソードで掃除の大切さを教える
- 忘れ物へらしは、物のあった場所を思い出させることから
- 勉強ができる子のヒミツは
- ◇トラブル
- 「いじめが脳を攻撃すること」を語る
- 「だってぼくだけじゃないもん」と闘う
- 「くつ隠し」があったとき
- 心の鏡
- ずっと忘れられない嘘
- ◇やる気
- 「がんばれ」と言われるよりも励まされる「ど力のつぼ」の話
- イメージトレーニングで目標達成しよう
- ◇事故・危機
- 不審者から身を守る
- エピソードを語る
- 三つの大切な「いのち」の話
- ランドセル
- 5 おもしろ学級経営・教室環境
- ◇教室環境―グッズ
- 教室に置いておくと便利な箱たち
- 掃除のシステム&教室こだわりグッズ
- 「学級文庫」で本を読む種をたくさんまこう
- 自然に興味を持たせる学級環境づくり
- 教室環境のちょっとしたアイデア5
- 教室に本とカルタを
- 読み聞かせ・学級文庫におすすめの絵本ベスト5
- ◇教室環境―掲示の工夫
- 効率よく掲示・教室に潤いを
- 変わる掲示・変えない掲示
- 俳句を生かした掲示、その他
- 知的刺激のある環境づくりのポイント
- ◇システム―係・当番
- さわやかに一日のスタートを
- 手早くすっきり学級のシステムづくり・便利グッズ
- おもしろ係活動の作り方・進め方のポイント
- 学級通信を通して家庭との連携を
- 当番活動を意欲的に
- 私のこだわりアラカルト
- 給食当番の仕事はこれでばっちり!
- 百人一首・週末チェック
まえがき
TOSS女教師のうねりが、教育改革に後押しされて大きくなっています。
「英会話」「漢字文化」「音楽」をはじめ、女教師が素晴らしい実践を繰り広げ、活躍しています。
二、三年前までは、セミナーなどの模擬授業は、ほとんどが男性でした。男性は、失敗も省みず、授業をやりたがりました。加えて、男性は、向山先生に認めてもらいたいという野望も大きなエネルギーになっていたようです。一方女教師はといえば、失敗したくない、傷つきたくないと見る側にまわったのです。向山先生は、そのころから、女教師を見抜いていました。
「女性は、いつもお姫様でいたいのですよ」
傷つきたくない女心を理解していました。そう言いながらも、向山先生は、
「授業は相対的には、男性より女性の方が上手だ」
とも言われていました。女性の細やかさや、知的な優しさが、授業には、大事な要素だと言われていたのです。
今や、セミナーの授業の半分は、女教師が受けてたっています。そして、そのどれもが、素晴らしい評価を受けています。
最近の女教師による模擬授業を見ても明らかですが、TOSS女教師は、着々と知性を磨いてきました。女性は、一度殻を破るとすごいパワーを発揮するのです。思い込んだら、まっしぐら、いいものは、どこまでも追いかける探究心も旺盛です。同時に、心の底から、納得しない限り、行動には表れません。今、こうして動き出した女教師のエネルギーは、相当なものです。今、スタートラインに立ったばかりですが、近い将来、教育現場は女教師が動かすことになるでしょう。
女教師シリーズ第一弾「法則科女教師仕事にかけるロマン」シリーズは、一九九七年一一月に発刊されました。
第二弾「法則化女教師実践で勝負する仕事術」は、二〇〇〇年五月に発刊されました。
この第三弾『読み聞かせ100シリーズ』は、二〇〇二年の春発刊です。
着実に二年ごとに、パワーを高め、実践を積み重ね、形にして頂きました。
これまでのシリーズは、指導の方法を中心とした内容でしたが、第三弾は、教室で「読み聞かせ」や「学級経営」の役に立つ素材集のような「アイデア・ネタ」を集めました。
いつも、手元に置いて、活用していただけたらと思います。
『女教師ツーウェイ』(明治図書)も独立し、女教師の発信の場は、広がりました。女教師の最高の理解者である、明治図書の樋口雅子編集長が、「女教師」をここまで、導き、育ててくれました。TOSS代表向山洋一先生は、女教師に自信と夢を与えてくれました。また、ひとつ女教師のシリーズが、加えられることに大きな幸せを感じています。一つ一つの実践を大切に、ご執筆頂いた多くの先生方ありがとうございました。
/師尾 喜代子
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- 明治図書