特別支援が必要な子を包み込む“仲間づくりゲーム”50選
発達障害児の集団適応力を伸ばすエクササイズ

特別支援が必要な子を包み込む“仲間づくりゲーム”50選発達障害児の集団適応力を伸ばすエクササイズ

好評3刷

書評掲載中

皆一緒に遊ぶ楽しさを実感できる“どこでもゲーム”満載

今、特別支援教育で重視されている集団適応力を伸ばすには、遊びの中で自然にメンバーと溶け込む仕掛けが必要。集団のルールを学ぶ・言葉に注目してコミュニケーション力を高める、他者への理解力を高める等のエクササイズを、すぐ使える50例で提示。


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ISBN:
978-4-18-082824-1
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 120頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年8月22日
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もくじ

もくじの詳細表示

○はじめに
○特別支援が必要な子ども達のために
第1章 集団でかかわる楽しさ・ルールを学ぶ
1.凍り鬼
2.かごめかごめ
3.はないちもんめ
4.トントントンなんの音
5.なべなべそこぬけ
6.ペットボトルボーリング
7.しっぽ取りゲーム
8.うちわひらひら運び競争
9.ハンカチ落とし
10.どーんジャンケン
11.追いかけ玉入れ
12.世界のあいさつ
13.チームサイコロ同じ目出し
14.チーム目かくし10m歩行
15.チームいも虫20m走
○コラム1《配慮してほしいこと》
第2章 言葉に注目してコミュニケーション力を高める
16.新聞紙ボール投げ渡し
17.だるまさんが…
18.フルーツバスケット
19.手遊びアルプス一万尺
20.チ・ヨ・コ・レ・イ・ト
○コラム2《伝えていること》
第3章 語いを増やす・創造力を高める
21.ほめほめカード
22.「あ」のつく言葉競争
23.しりとり遊び
24.手話で話そう
25.寿限無早口暗唱
26.百人一首いろは取り
27.新聞から名前探し
○コラム3《ワーキングメモリー》
第4章 身体のイメージ・調整力・バランス力を高める
28.案山子のけんけんぱ
29.キュウリの塩もみ
30.Sケン
31.長縄いろいろ跳び
32.サーキット遊び
33.トランポリン遊び
34.自転車乗り
35.フラフープくぐり競争
36.ブックウォーキング
37.割りばしダーツ
○コラム4《心の教育とは》
第5章 集中力・記憶力・巧緻性を高める
38.ビー玉ゴルフ
39.砂山棒倒し
40.後出しジャンケン
41.脳トレゲーム
42.かるた遊び(五色百人一首)
43.ビーズの糸通し
44.輪飾りつなぎ
45.パジャマでおじゃま!
○コラム5《軽度発達障害児に共通する特徴》
第6章 他者への理解やかかわりを作る
46.ブラックボックス
47.「せーの」で文字作り
48.インスピレーションビンゴ
49.似たとこ探し1
50.似たとこ探し2
■特別な支援の必要な子ども達が集団の中に入り適応していくためには,様々な社会スキルを見につける必要があります。そこで,必要なスキルを6つのテーマに絞り,そのねらいに合った活動を厳選しました。子ども達の集団や支援の必要な子の興味に合わせて楽しんでください。

はじめに

 特別支援を要する子どもは,どの学級にもいます。この子達が大人になっても自立していける基礎を学校では育てなければなりません。

 指導に当たって,主に大切なことは次の4つです。

  1.基礎学力をつける。(小4程度の読み書き計算。9歳まで。)

  2.一時に一事。(ワーキングメモリーが1つに集中する。)

  3.些細なことでもほめる。(失敗の連続,ほめられたことのない人生)

  4.発達障害の対応を正しく理解する。

 どんな子であっても社会に出て生活できるよう指導することが,教師の責務です。

 私が,ある年に発達障害の子や疑いのある子を担任しました。その学級開き3日間に気を付けたことを紹介します。


@ 趣意説明をし,取り組ませてできたらほめる。できなければやり直させる。ちょっとでもやろうとしたらその行為をほめる。


A なくしたい行為を無視するのも,崩壊状態では膨張させることになる。変化のある対応で対処。全体の前・その子の前・にらむ・トントンと指で机を叩き気付かせる・隣の子をほめるなど。


B トラブルは,まず教師が謝る。「ごめんね。A君は,本当は叩こうと思っていなかったんだけど,つい叩いちゃったんだ」。その後,本人に謝らせる。あるいは一緒に謝る。両者の場合は喧嘩両成敗。ただし素直さがないので趣意説明も随時必要。


C 騒がしい,出歩き,おしゃべりなども,その都度その都度趣意説明に帰る。「先生ははじめの日に言いました。学校は何をするところ?(勉強)そう,勉強をして賢くなるところです。今の○○ちゃんは,それをしていません。良いことですか? 悪いことですか?」……という風に,立法権を作用させていく。


D 毅然と失礼な行為は突っぱねる。「もういいや…」と心の折れる場面が多々ある。しかし,そこを奮起し毅然と対処しなければならない。子どもはまだ分からないのだ。分からないなら教えなければならない。


E 最低限やっている行為を認め,後は長いスパンで対処していく。椅子に座っていればよいとし,落ちている物があれば,教師が拾ってやり,教科書がめくれなければ教師がめくってやればよい。あれもこれも求めない。割り切る。


F 笑顔を絶やさない。心が折れてくると,ついつい笑顔の消える場面に陥る。


G TOSS教材が子どもを勉強させる。この子達が,静かに取り組んだのは「暗唱直写スキル」であった。写すというシンプルな行為と綺麗に書けるという事実が雰囲気をうみ出した。熱中させたのは「五色百人一首」。やんちゃしながら楽しんでいた。


H 授業が勝負。授業をしながらしつけやルールを一つ一つ入れていくというイメージ。


 これらは,学級開きの期間だけでなくとも通用する内容です。そして常に学び続ける教師だけが,子どもを成長させることができます。この本も皆さんの指導の参考になれば幸いです。

 執筆に当たって,日頃から御指導頂いている向山洋一先生,明治図書の樋口雅子編集長に深く感謝いたします。最後に向山氏の言葉を紹介します。


  特別支援教育を大切に思わない教師などは教師ではない。

  暖かく,包み込むように……。決して焦らず,絶対にあきらめず,ほんの1歩を,いやほんの数ミリを前進させること,それが教師魂なのである。


   /桑原 和彦

著者紹介

桑原 和彦(くわばら かずひこ)著書を検索»

1970年 茨城県日立市に生まれる。

1993年 国士舘大学文学部卒業

1994年 茨城県神栖市立大野原西小学校

現・茨城県鉾田市立諏訪小学校

TOSS茨城代表/NPO法人子どもみらい飛行代表

向山洋一弟子として,TOSSの実践を広めるべく日々教師修業に励んでいる。

河村 要和(かわむら もとかず)著書を検索»

1967年 千葉県船橋市に生まれる。

1989年 東洋大学教育学部卒業

1992年 茨城県立土浦養護学校

現・茨城県立美浦養護学校

元TOSS茨城代表・臨床発達心理士

特別支援教育コーディネーターとして,保育園・幼稚園・小中学校・高等学校と広く支援相談にあたっている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 集団適応力という観点で読む事ができるので、クラスになじめない、溶けこめない子にも活用できるものがたくさんあります。
      イラストもわかりやすくて、取り組めやすいです。
      2012/3/18新芽
    • イラストが楽しくて,分かりやすいです。特別支援の必要な子にどんな力をつけたらいいかも分かります。学級でもすぐにできてうれしいです。
      2011/6/12アタック
    • 待ちに待った1冊です。
      コミュニケーションスキルを子どもに教える時,
      理論ではなく,体験を通して教えたいと思っていました。
      ゲームをしながら,楽しみながら身に付けるのが一番です。

      イラスト入りで説明も分かりやすく,
      手元に置いておきたい1冊です。
      短い時間ですぐに盛り上がるので,ちょっとした時間に行っています。

      クラスの気になる子も,周りが楽しいからか自然と参加しました。
      ルールを守って行うことができました。
      2011/1/3おでんくん
    • 特別支援を要することがたくさんいます!
      他者理解につながる数々のゲーム参考になります!
      解説もイラストもわかりやすいです。
      続刊を期待します。
      2010/11/17つばさ
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

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