「規律」を示す学級づくり 中学校
規律ある学級は優しさの思想で貫かれている

「規律」を示す学級づくり 中学校規律ある学級は優しさの思想で貫かれている

ロングセラー

好評6刷

ルールに則った生活は心地良い!

規範意識を生徒一人ひとりに育てる方法。教室を掌握する「教師の空間支配力」の上達法。「ルールに則った生活が心地よい!」を体感させる。学級に必要なルール、必要ないルール。生徒を逆ギレさせないスマート対処法。自信を持てない生徒への言葉かけなど詳述。


紙版価格: 2,360円+税

送料・代引手数料無料

翌日発送

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
978-4-18-017721-9
ジャンル:
学級経営
刊行:
6刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 224頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年8月22日
新学習指導要領解説書籍
テキスト採用品見本お申込みはこちらから

もくじ

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 一点突破主義! 凡時徹底で規範意識を生徒一人ひとり育てる
一 《教えて、教えて、ほめる》を貫く
[1] 《小さなこと》を一つずつ積み重ねていく/ [2] 挨拶の意義を、自分の頭で考えてみる/ [3] 挨拶ができる学級を育てる方法/ [4] 「格好いい!」と思えば、ルールは定着する
二 教室環境を整えることで、生徒が変わる
[1] 感情的に叱りつける前に、教師は何をすべきか/ [2] 一点突破、黒板に個人的な書き込みをさせない/ [3] 一点突破、お互いの机の上に気を配る
第2章 教室を掌握する「教師の空間支配力」上達法
一 TOSS教材を使った授業で信頼と尊敬を得る
[1] TOSS教材が成功体験の事実を生み出す/ [2] TOSS教材が差別の構造を破壊する
二 今日からぜひ始めよう
[1] まずは外見から/ [2] 声の練習/ [3] 全員が見える位置で生徒を見る/ [4] 模擬授業に挑戦する
三 教師として必要な五つを身につける
[1] 教室全体に行き届く目線/ [2] 指示の徹底/ [3] 正しい服装/ [4] 失礼のない言葉遣い/ [5] 凛とした立ち姿
第3章 「ルールに則った生活が心地よい!」を体感させる
一 ルールがあるからみんなが掃除をする
[1] 廊下掃除で/ [2] 掃除の時間がイヤだった/ [3] ルールをつくり、システムを機能させる/ [4] トイレ掃除で/ [5] 自分から働くようにもなる
二 きれいな教室=安定した生活ができる
[1] きれいな教室で生徒を迎える/ [2] きれいな教室の意義を語る/ [3] 教師が汗をかき、教室を整える/ [4] 安定した教室の証
三 朝の過ごし方が一日を決める
[1] 何事も先手を打つ/ [2] その姿を認める
第4章 ルールの総点検! 学級に必要なルール、必要ないルール
一 誰のため、何のためのルールかを考える
[1] 教科書の貸し借りをさせない/ [2] 給食の盛りつけは一割残す/ [3] 無駄なことは省く
二 時間を守ることは学級の生命線である
[1] 時間を守ることから規律ある学級はつくられる/ [2] 一年間に一四〇分も差ができる
三 システムを機能させ、ルールは最小限にとどめる
[1] システムをつくる/ [2] 楽しく動くためにルールはある/ [3] 責任を明確にする/ [4] チェックはほめるために行う
第5章 追い込みすぎない! 生徒を逆ギレさせないスマート対処法
一 自らの行為を認めさせることが反省につながる
[1] 事件の発覚/ [2] 自分たちの行為の意味を振り返らせる/ [3] コンビニエンスストアへの謝罪
二 言葉を限定、行動を問題にし、短く叱る
[1] 言葉を限定する/ [2] 叱ることに共感させる/ [3] 行動をこそ問題にする/ [4] 平等に接する/ [5] ちゃんと評価する
三 やんちゃな生徒ほど低刺激で指導する
[1] 勝負するなら勝たねばならない/ [2] やったことがわかっていればよい/ [3] 問題を焦点化して、指導する/ [4] 心が変われば、行動が変わる
第6章 学級から規律を奪う 教師の「言ってはいけないこと」「やってはいけないこと」
一 生徒を愛おしく思う心を忘れてはならない
[1] 禁句:「やる気があるのか!」/ [2] 禁句:「絵を描く暇なんてないだろう。もっと授業に集中しろ」
二 対応を間違えると善意の第三者が悪意の傍観者になる
[1] 教師の対応で、善意の第三者が悪意(無関心)の傍観者になる/ [2] 「事実の聞き取り」と「指導」は分ける
三 認めてもらえる教師の下に生徒は寄ってくる
[1] 忘れ物を叱っても仕方がない/ [2] ベル着指導は意味がない/ [3] 「おまえたちは最低の中学生だ」とは口が裂けても言わない
第7章 すべての生徒に寄り添う自信を持てない生徒への言葉がけ
一 活動の中での成功体験が自信を持たせる
[1] 言葉がけよりも活動での成功体験が先だ/ [2] 挑戦できる教室をつくる
二 日々、言葉をかけ続けることで生徒は変わる
[1] 生徒を変えるのは授業である/ [2] 忘れ物を報告できない生徒/ [3] 授業が始まる五分前に声をかけ続けた
三 《教えてほめる》という原則を貫く
[1] 《自信を持てない生徒》にこそ目を配る/ [2] 誰だって作文を書けるようになる/ [3] 「間違うことは恥ずかしいことではない」
第8章 若いエネルギーを束ねる合唱コンクールの取り組みで「規範」を示す
一 学級担任のぶれない目的意識が子どもの規範意識を育てる
[1] 合唱の目的を確認し、目標を決める/ [2] さらに具体的な目標を決める/ [3] どっちに転んでもしめた
二 常に布石を打ち、取り組みをリンクさせる
[1] 自然と規範を示す形ができる/ [2] 四月から布石を打っておく/ [3] 布石が合唱へ、そして他の活動への規範となる/ [4] 規範となる一年間を貫く布石とは
三 合唱コンクール事前指導が命である
[1] 失敗をした理由はこの二つ/ [2] 合唱は学級がまとまるための手段/ [3] 朝練習をコントロールする/ [4] 金賞の先にあるもの
第9章 「中学生らしさ」「中学生らしく」を教える私のとっておき道徳授業
一 新学期決意の書き初めと発表の授業
[1] 中学校とは義務教育を必要としない日本人を育てるところ/ [2] 新学期の決意の書き初め
二 「思いやり」とは何かを深く考えさせる
[1] 力のある教材を使う/ [2] 続きが読みたい!/ [3] 討論でさらに深く考える
三 いじめに先手を打つ
[1] 黄金の三日間にいじめの授業を行う/ [2] いじめは犯罪であるということを伝える
第10章 学級を引っ張る“強力リーダー”の育て方
一 リーダーは生まれてくるものである
[1] 教師の覚悟が生徒の決意を引き出す/ [2] 思いをほめて背中を押す/ [3] リーダーは生まれてくるもの
二 君たちが決めるのだ、自分が動くのだ
[1] 「学級を形づくっていくのは君たちです」/ [2] 「自分が何をするか、考え続けなさい」
三 中学生であれば、誰だって強力なリーダーになれる
[1] 自信を持たせることがリーダー誕生の前提条件になる/ [2] 個人面談で進むべき道を示す/ [3] 自信があれば、自ら進んでリーダーになるのが中学生だ
第11章 学級担任の喜び 忘れられない学級との出会い
一 無限の可能性を信じ切る
[1] 危機感からのスタート/ [2] 出会いのときから勝負は始まっている/ [3] 学級を変えた学校祭/ [4] 集大成、生徒の可能性は「無限」/ [5] 生徒たちから最高の贈り物を
二 自分を思い切りぶつけた学級だった
[1] 五〇時間学習を目標とさせる/ [2] 「全員が歌う」を選ぶ/ [3] 仲のよいクラスに
三 最後まで自分の信念を貫く
[1] 衝  突/ [2] ドラマが待っていた
第12章 規律を示す第一歩 「学級びらき」で生徒に訴えたい一言
一 よい心とよい行動は一体である
[1] 変わりたい気持ち/ [2] 心と行動は一体である/ [3] みんな変わろうとした
二 夢≠語り合い、夢≠叶える学級
[1] 学級びらきでは、不安を抱えた子どもに安心感と希望を与える/ [2] 学級びらきで、学級の大まかな方針を示す/ [3] 保護者にも安心感と希望を与え、大まかな方針を示す
三 クラス全体を成長させたいという思いを伝える
[1] クラスの一人のために、語りを考える/ [2] クラスの団結を高めた太郎の行動
第13章 「優しさの思想」を中学校に浸透させる
一 担任の見えない努力・見えない願いを語る
[1] 学級担任の努力・願いは生徒には見えない/ [2] 学級担任の《見えない努力》を語る/ [3] 学級担任の《見えない願い》を語る/ [4] 学級担任の努力を語る
二 常に配慮を要する生徒の味方になる
[1] 見えない部分を教師は見ているのか?/ [2] 学級よりも大切なものがある/ [3] 結果を超えた先に、本物の「成長」がある
三 《減点法》から《加点法》に教師の発想を変えてみる
[1] やめても何も困らない/ [2] 発想を変えると、見えてくることがある/ [3] 意欲に支えられた係活動を組織する
あとがき

まえがき

 写真をご覧いただきたい。三学期の始業式の朝に撮った写真である。連絡表、健康手帳、冬休みの学習計画表をはじめ、提出物がきれいに並んでいる。これらはすべて出席番号順に並んでいる。

 この日の朝学活は、次の言葉から始まった。


  今日から、中学校生活最後の学期が始まります。その記念すべき日に、二学期の最終日と変わらない素晴らしい姿を見せてくれました。とてもうれしく思います。教卓に置かれた提出物が、みなさんの意識の高さを物語っています。全国にはたくさんの学級があります。その中で、このように整然と提出物が並んでいる学級がいくつあるでしょうか。

  間もなく、卒業後の進路を決める大切な日がやってきます。プレッシャーのかかる日が続きますが、今日のような気持ちがあれば心配はいりません。気持ちよく臨めるはずです。

(写真省略)


 私を見る生徒の表情は笑顔だった。普段の指導が行き届いていれば、長期休業明けであっても褒めることからスタートできる。ほとんどの学級は逆だ。提出物が乱雑に提出され、担任が怒鳴ることからスタートする。褒められて新学期がスタートする学級と、怒鳴られてスタートする学級では、その後の生活に大きな差が出ることは容易に想像できるだろう。

 システムがない学級は混乱する。提出物一つをとってもそうだ。生徒が頭を使って生活しないからだ。教師の指示がなければ動けない学級になる。

 例えば、参観日前であれば、「出欠票」を提出することになる。早く登校した生徒から教卓に提出すればいい。

 しかしながら、ただ提出させた場合、「教卓の上がどのような状態になるか?」が想像できるだろう。グチャグチャの状態となり、教師が一枚一枚並べ直さなければならない。私は、次のように生徒に伝える。


  みなさんが提出した出欠票は、誰かがチェックすることになります。それならば、チェックする人が気持ちよく仕事ができるように考えてください。

  当然、表を出し、出席番号中に並んでいるのが理想です。最初に提出した人の出欠票が基準です。次の人は、その人の出席番号を確認し、番号が小さければ、最初の出欠票よりも上に提出します。番号が大きければ、下に提出します。たったこれだけの作業に何秒かかりますか。二〜三秒程度の労力を惜しまなければ、次の人の負担が大きく軽減されます。こうした「お互い様」の精神を実践してください。


 伝えておけば、心ある生徒は指示通りにやろうとする。最初だから、完璧でなくてもいい。私が教室に入ってきた時に提出物が並んでいれば、それだけで褒める。出席番号順に並んでなくてもいい。いずれ、できるようになる。それまで待てばいい。

 褒められると、それが学級のルールとして機能し始める。もちろん、「声をかけてくれた人がいたんでしょうね。素晴らしいです」「小さな労力を惜しまず行動する人が、この学級にたくさんいることを嬉しく思います」と言って褒め続ける。その繰り返しの中で、《出席番号順に提出する》というシステムが完成する。一度完成してしまえば、それは《当たり前のこと》になる。生徒が自主的に動く学級にしたいと思うならば、教師が理想と思う状態になるまで褒め続けることである。そこから学級集団に規律が生まれる。

 本書は、TOSS北海道から全国への発信である。


   TOSS北海道 /染谷 幸二

著者紹介

染谷 幸二(そめや こうじ)著書を検索»

1966年1月生まれ

TOSSオホーツク中学代表 中学向山型社会事務局

北海道別海町立中西別中学校勤務

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

ページトップへ