「規律」を示す学級づくり 高学年
規律ある学級は優しさの思想で貫かれている

「規律」を示す学級づくり 高学年規律ある学級は優しさの思想で貫かれている

笑顔で褒めて、笑顔で問題に対応する教室づくり

教師の権威を打ち立てる黄金の三日間。子どもから「なめられている」と感じたときの対応法。「認められた!」と思える瞬間―授業を成功体験で貫く。笑顔で解決する!どの学級でも起きるトラブル解決術。「ちょっと気になる乱れ」に先手を打つなど対応等詳述。


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ISBN:
978-4-18-017612-0
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 208頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年8月20日
新学習指導要領解説書籍
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もくじ

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まえがき
第1章 教師の権威を打ち立てる 黄金の三日間は笑顔で勝負する
一 いろいろな笑顔を使い分け、明るい学級をつくる
[1] 学級の雰囲気は担任の「明るさ」で決まる!/ [2] 始業式・着任式、事実を笑顔でほめる/ [3] 笑顔で叱る/ [4] 笑顔で下校させる/ [5] 笑顔で詰める/ [6] 「理想の学級像」をもとう
二 授業と対応と持ち物で権威を打ち立てる
[1] 知的な権威を打ち立てる/ [2] 隣の子と机を離す子に毅然とした対応をする/ [3] 持ち物に絞って権威を打ち立てる
第2章 子どもから「なめられている」と感じたときの対応法
一 なめられてもほめる。それができるのが授業だ
[1] ドラマ『女王の教室』/ [2] 出会いの瞬間を分析する
二 教師の冷静で毅然とした対応を通して規範意識を育てる
[1] 暴言に対する相談を受ける/ [2] 解決の第一歩は「解決したい!」と強く思うこと/ [3] 教師の冷静で毅然とした対応がすべてである
三 言葉・態度、いろいろあるが最後は大人の対応
[1] 多くは言葉についての指導である/ [2] 態度についての指導もある/ [3] 店大人点としての教師の姿勢が肝要である/ [4] あたたかな表情、対応で指導する
第3章 「認められた!」と思える瞬間 授業を成功体験で貫く
一 どんな子も活躍できる向山型算数で成功体験を保障する
[1] 誇らしげなA君/ [2] 四月の出会いで自信をつけたBさん
二 問題に正解することだけが成功体験ではない
[1] 教室のすべての子に成功体験を保障する/ [2] 子どもの作業中にほめる/ [3] ノートにいっぱい○がつく/ [4] 成功体験は、子どもを変える
第4章 笑顔で解決する! どの学級でも起きるトラブル解決術
一 定石を使えるようになると余裕をもって対処できる
[1] まず一つの「定石」を身につける/ [2] 「定石」を使う/ [3] 事後処理をする
二 トラブルをチャンスに変える笑顔の効能
[1] トラブルをチャンスととらえる/ [2] トラブル対応のポイント/ [3] 笑顔には効能がある/ [4] 笑顔が子どもにうつっていく
三 「トラブル」を歓迎せよ!
[1] 「トラブル」を起こせない学級にだけはしたくない/ [2] トラブルの指導は「授業」である/ [3] それは本当に「トラブル」なのか?
第5章 早期発見・早期解決! 《ちょっと気になる乱れ》に先手を打つ
一 常に言い続けて、規範を染み入らせる
[1] 若いころの苦い思い出/ [2] 向山洋一氏の実践に救われる/ [3] 向山洋一氏の実践を追試する
二 小さなアドバルーンを見逃さない
[1] 必ずどれかに手を挙げることを指導する/ [2] ノートの出し方を指導する/ [3] 教室をきれいにするのは教師の仕事/ [4] 高学年女子との付き合い方
三 ピンチはチャンス! 学級をもう一歩成長させる
[1] 事件発生!/ [2] 子どもたちと対決する/ [3] 事件を乗り越え、最高学年として成長した子どもたち
第6章 教室にはびこる「弱肉強食」構造を打破する教師の気概
一 日常生活の中の小さな芽を摘む
[1] 小さな積み重ねが構造を破壊する/ [2] 日常生活に現れる弱肉強食構造の芽/ [3] 弱肉強食構造は教師だけが打破できる
二 早期発見、すぐに手を打ち、学級全体を巻き込め
[1] 「弱肉強食」構造を早期に発見する/ [2] 二日目から仕掛ける/ [3] 大きな事件を学級全体の事件として扱う
三 いじめのサインを見つけ出し破壊する
[1] 「学校へ行きたくない」/ [2] 見落としていた「ささいなこと」 / [3] 「集団の教育力」で対決する/ [4] 「弱肉強食」構造を見つけ出し、破壊せよ
第7章 リスクマネージメント 集団生活のルールを守らない子への対応策
一 教師の発言に責任をもつ
[1] 高学年を担任したときに必ず言うこと/ [2] 不真面目な高学年女子をどう指導するか
二 男女の違いを意識して対応する
[1] 男子と女子では対応が違う/ [2] 男子には明るく毅然と対応する/ [3] 女子には目立たぬように親身になって対応する
三 明るく笑顔で声をかけ続ける
[1] 徹底するルールを一つに絞る/ [2] 笑顔で明るく声をかけ続ける/ [3] エピソードで語る/ [4] 教師がやればよい
第8章 成功体験で子どもの心をわしづかみ 学級が燃える行事指導の秘訣
一 個別評定で子どもの力を引き出す
[1] シリアスでコミカルな劇/ [2] 個別評定で動きが変わる/ [3] 問題を乗り越えさせる/ [4] もっている力を発揮できた
二 行事は、全員が誇りをもてるようにする場づくり
[1] こなすだけでは、もったいない/ [2] 誇りをもたせる/ [3] 全員の成功体験が、よりダイナミックな活動をつくる
三 運動会でしかできない取り組みにこだわる
[1] 団体種目は燃える/ [2] 完敗からのスタート/ [3] 作戦の甲斐なく/ [4] ようやく勝った!/ [5] 行事でしかできない取り組みを
第9章 保護者から信頼を手にする 家庭訪問・保護者会の演出
一 「ほめること・共感すること」を貫く
[1] 家庭訪問でよいことを伝える/ [2] 保護者会で一人一人を話題にする/ [3] どんなときでも共感する
二 家庭訪問では、お互いに「もの」を用意する
[1] 担任が「もの」を用意する/ [2] 保護者に「もの」を用意してもらう/ [3] 時間を守る
三 明るく楽しい家庭訪問・懇談会に
[1] 家庭訪問ではプラスの面を/ [2] 懇談会も明るく楽しく
第10章 教室が一つになる 「規律ある学級」から生まれる卒業式のドラマ
一 ドラマは規律のある学級に生まれる
[1] どの子にも掃除をしっかりとやらせる/ [2] 笑顔で号泣
二 卒業式は教師の演出しだいで決まる
[1] 卒業式の成功は、式が始まる前に決まっている/ [2] カウントダウンカレンダーで「厳かな」雰囲気を/ [3] 「さようなら」の礼を厳かにする
三 規律を守らせることで教室に安心感が生まれる
[1] たくさんの花とジャージと色紙/ [2] 規律を先生が通す/ [3] 教師の毅然とした態度が子どもたちに安心感を与える
第11章 高学年特有の「悩み」の聞き方・受け止め方
一 「自信をもって!」というメッセージを伝え続ける
[1] 短く何度も「聞く」「受け止める」/ [2] サインを出してくれる子ならあまり心配しないが/ [3] よりよい価値観へといざなうチャンス/ [4] 「自信をもって!」とメッセージを送り続ける
二 否定しないで聞き、本人から解決策を出させる
[1] とにかく否定しないで聞く/ [2] 本人の口から解決策を出させる/ [3] アンテナを張りめぐらせる/ [4] 教師自身の人生を語る
三 担任がやるべきこと、それは聞き役に徹すること
[1] やんちゃなSさん/ [2] 小さなことで仲違い/ [3] 不満を全部聞く/ [4] 突然の仲直り/ [5] 学級委員長に立候補する/ [6] その後のSさん
第12章 この目で見た! ベテラン教師の子ども掌握術
一 子どもの事実には理由がある
[1] かっこいい女教師/ [2] 受け止めた後の短い指導なら子どもに入る/ [3] 最後まで励まし続ける
二 教師の一言が子どもの力を引き出した瞬間
[1] 見ていたからこそ言えた「間違えたっていいんだよ」/ [2] 教師の一言が子どもの力を引き出した瞬間/ [3] 向山学級から見えたTOSSベテラン教師の共通点/ [4] 自分自身も同じ心境に立ってみる
三 二人の先輩から学んだ高学年担任の極意
[1] 高学年女子が「かっこいい」と感じる学級経営で子どもをつかむ/ [2] 自由であるが乱れていない学級をつくるための三つのポイント
あとがき

まえがき

 写真をご覧いただきたい。三学期の始業式の朝に撮った写真である。連絡表、健康手帳、冬休みの学習計画表をはじめ、提出物がきれいに並んでいる。これらはすべて出席番号順に並んでいる。

 この日の朝学活は、次の言葉から始まった。


  今日から、中学校生活最後の学期が始まります。その記念すべき日に、二学期の最終日と変わらない素晴らしい姿を見せてくれました。とてもうれしく思います。教卓に置かれた提出物が、みなさんの意識の高さを物語っています。全国にはたくさんの学級があります。その中で、このように整然と提出物が並んでいる学級がいくつあるでしょうか。

  間もなく、卒業後の進路を決める大切な日がやってきます。プレッシャーのかかる日が続きますが、今日のような気持ちがあれば心配はいりません。気持ちよく臨めるはずです。

(写真省略)


 私を見る生徒の表情は笑顔だった。普段の指導が行き届いていれば、長期休業明けであっても褒めることからスタートできる。ほとんどの学級は逆だ。提出物が乱雑に提出され、担任が怒鳴ることからスタートする。褒められて新学期がスタートする学級と、怒鳴られてスタートする学級では、その後の生活に大きな差が出ることは容易に想像できるだろう。

 システムがない学級は混乱する。提出物一つをとってもそうだ。生徒が頭を使って生活しないからだ。教師の指示がなければ動けない学級になる。

 例えば、参観日前であれば、「出欠票」を提出することになる。早く登校した生徒から教卓に提出すればいい。

 しかしながら、ただ提出させた場合、「教卓の上がどのような状態になるか?」が想像できるだろう。グチャグチャの状態となり、教師が一枚一枚並べ直さなければならない。私は、次のように生徒に伝える。


  みなさんが提出した出欠票は、誰かがチェックすることになります。それならば、チェックする人が気持ちよく仕事ができるように考えてください。

  当然、表を出し、出席番号中に並んでいるのが理想です。最初に提出した人の出欠票が基準です。次の人は、その人の出席番号を確認し、番号が小さければ、最初の出欠票よりも上に提出します。番号が大きければ、下に提出します。たったこれだけの作業に何秒かかりますか。二〜三秒程度の労力を惜しまなければ、次の人の負担が大きく軽減されます。こうした「お互い様」の精神を実践してください。


 伝えておけば、心ある生徒は指示通りにやろうとする。最初だから、完璧でなくてもいい。私が教室に入ってきた時に提出物が並んでいれば、それだけで褒める。出席番号順に並んでなくてもいい。いずれ、できるようになる。それまで待てばいい。

 褒められると、それが学級のルールとして機能し始める。もちろん、「声をかけてくれた人がいたんでしょうね。素晴らしいです」「小さな労力を惜しまず行動する人が、この学級にたくさんいることを嬉しく思います」と言って褒め続ける。その繰り返しの中で、《出席番号順に提出する》というシステムが完成する。一度完成してしまえば、それは《当たり前のこと》になる。生徒が自主的に動く学級にしたいと思うならば、教師が理想と思う状態になるまで褒め続けることである。そこから学級集団に規律が生まれる。

 本書は、TOSS北海道から全国への発信である。


   TOSS北海道 /染谷 幸二

著者紹介

染谷 幸二(そめや こうじ)著書を検索»

1966年1月生まれ

TOSSオホーツク中学代表 中学向山型社会事務局

北海道別海町立中西別中学校勤務

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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