「規律」を示す学級づくり 低学年
規律ある学級は優しさの思想で貫かれている

「規律」を示す学級づくり 低学年規律ある学級は優しさの思想で貫かれている

「規律」と「ほめる」で教室が変わる!

「ほめてほめてほめ続ける」黄金の三日間を優しさの思想で貫くことが大事だ、と主張する。そのために「わかる、できる、楽しい」で組織する授業づくりのコツを提示。さらに子どもの我慢力を鍛え、「話を聞く子を育てる」教師の智恵、ルールの三段階を詳説。


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ISBN:
978-4-18-017414-0
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 196頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年12月12日
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もくじ

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まえがき
第1章 「ほめて ほめて ほめ続ける」
〜「黄金の三日間」を優しさの思想で貫く
一 ほめて行動が変わり、成長する
[1] 「黄金の三日間」で具体的に全員をほめる/ [2] 学級通信を使ってほめの相乗効果を生む/ [3] いたるところでほめる
二 「何となくできたらほめる」を繰り返す
[1] 格闘のはじまりだった「黄金の一日目」/ [2] よい行動をさせ、ほめようと悪戦苦闘した「黄金の二日目」/ [3] かすかな変化が見られた「黄金の三日目」/ [4] 「ほめる」ことでゆったりしつけていくことの大切さを知る
第2章 「わかる できる 楽しい」で組織する授業づくりのコツ
一 笑顔は山も谷も越える
[1] 《笑顔》だから楽しい/ [2] いつも同じという《安心感》/ [3] 間違いや失敗を笑い飛ばす《たくましさ》
二 一年生を暖かく包み続ける授業を目指す
[1] 教師用のお手本があると「わかる!」/ [2] スモールステップで「できる!」の連続を仕組む/ [3] 教師がわざと間違えてみせることで「楽しさ」が倍増する
第3章 学級統率の決定版
〜五色百人一首が生んだ感動のドラマ
一 ひらがなが読めるようになった
[1] 五色百人一首の良さ/ [2] 子どもの様子を把握する/ [3] あきらめずに策を見つける/ [4] 得意札をつくる
二 友達の輪をつくることができる五色百人一首
[1] なかなか取り組めないA君/ [2] きっかけは「直写スキル」/ [3] 友達の輪に入るA君
第4章 子どもの我慢力を鍛える
〜自己コントロール力の鍛え方
一 教えて経験させてほめ続ける
[1] 教える/ [2] 経験させる/ [3] ほめ続ける
二 一つ一つを確実にやり遂げさせる
[1] 字を書くことが大嫌い/ [2] 到達点を設定する/ [3] 到達点には必ず到達させる/ [4] 「賞賛」がさらにAを加速させた/ト 我慢できる環境をつくる
三 我慢できない理由を考え、それに応じた手立てを取る
[1] 「趣意説明」と一緒にルールを徹底させる/ [2] 自己コントロールができるようになるための三つの手立て
第5章 話を聞く子を育てる
〜教師の智恵1・2・3
一 子どもの立場に立ってほめ続ける
[1] 教師が言ったことを実行しているか/ [2] 子どもの《見えるもの》を意識しているか/ [3] 子どもの立場に立って安心できる環境をつくる
二 一年担任でも声を枯らさない
[1] 注意を向けさせる/ [2] 話を聞ける状態にする/ [3] 他の子の発表を聞けるようにする
三 「確認の原則」「一時に一事の原則」「正対することを教える」
[1] 確認の原則/ [2] 一時に一事の原則/ [3] 正対することを教える
第6章 ガキ大将が素直に謝る「叱り方」
〜その表技と裏技
一 基本は「叱らない」「信頼を勝ち取る」
[1] まずは「叱らない」ことを心がける/ [2] ほめてほめてほめまくり、ガキ大将の信頼を勝ち取る/ [3] 冷静に「ケンカ両成敗」、謝ったら「ほめる」/ [4] ときにはガキ大将の代わりに教師が謝る
二 反省しやすい状況を教師がつくり出す
[1] ガキ大将のエネルギーはプラスに/ [2] 集団の教育力を使う/ [3] 個別で攻め落とす「ちょっと」
三 あたたかさに裏打ちされた厳しさが必要だ
[1] 正直に謝る風土をつくる/ [2] ならぬものはならぬことを教える/ [3] 子どもの成長につなげる
第7章 ルールの三段階
〜「ない方がいいルール」「厳しく対応するルール」「緩やかでよいルール」
一 緊急性の高さで対応を変える
[1] まじめにやっている子が損するルールはない方がいい/ [2] 命の危険がある場合には厳しく対応する/ [3] 忘れ物をしたらどうするのかを教える
二 自由と規律を使い分けよう
[1] 教師の見栄のルールはいらない/ [2] 小さなルールでも大切なこと/ [3] 迷惑をかけなければよい
三 ルールは段階を設けて子どもたちに指導する
[1] 「並んで行く」は、「ない方がいいルール」/ [2] 「生命の安全を守るための決まり」は、「厳しく対応するルール」/ [3] 「命にかかわること」以外は、「穏やかでよいルール」
第8章 ルールの意味を教える
〜私のとっておき道徳授業
一 人形を使って客観的にとらえさせる
[1] 客観的にルールの意味を理解させる/ [2] けんかを再現し問題点に気づかせる
二 ルールはなぜ必要なのかを考えさせる
[1] ルールを守ろうとしない子どもたち/ [2] 体験談でルールの意味を考えさせる/ [3] シーソーを使って、ルールの意味を考えさせる/ [4] 他のルールもシーソーで考えさせる
三 人の物を取って、自分の物にしてはいけない
[1] 「予防」としての意味合い/ [2] 授業の実践
第9章 学級の「規律」を保護者に示す
〜子どもがのびのび活躍する参観授業
一 子どもが伸びている姿を保護者に見てもらう
[1] 参観日での失敗/ [2] 授業の腕をあげる/ [3] 明るく楽しい授業を見てもらう/ [4] 担任は授業以外も見られている
二 知的な授業が子どもの活躍する姿を生む
[1] 保護者が授業参観で見に来るものは/ [2] 「漢字の成り立ち」で授業を知的に楽しくする/ [3] 「片仮名の成り立ち」で保護者も巻き込む
三 楽しい活動の中に、秩序があることを見せる
[1] キーワードは「安心」/ [2] どの子も熱中して声を出している姿/ [3] 真剣に取り組む姿/ [4] 子どもが成長した姿
第10章 ベテラン教師からのアドバイス
〜とっておき! 子ども掌握術
一 先輩教師の動きをよく見る
[1] 避難訓練で子どもを掌握する/ [2] 一年生を掌握する/ [3] 二年生の掌握術
二 下駄箱にこだわり、掌握術を磨く
[1] 下駄箱を毎日見る/ [2] 子どもと遊ぶ/ [3] 朝、元気に挨拶をする
三 子どもが見えなくなる時間帯こそ注意せよ
[1] 子どもが見えなくなる時間帯がある/ [2] 定点観察:掃除箱の点検/ [3] 一人ぼっちチェック/ [4] 仲良しチェックする
第11章 学級に生じる「小さな荒れ」の発見法・解決法
一 言葉の端々に出てくる荒れを聞き逃さない
[1] 正しい言葉づかいを教える/ [2] 聞き逃さないが逃げ道は残す/ [3] 教師も美しい日本語を使う
二 ほころびは早期に繕う
[1] 靴箱から見える荒れ/ [2] 持ち物から見える荒れ/ [3] かるたで荒れを見つける/ [4] 正直者が報われる学級にする
三 見過ごせない場面を常に意識し、毅然と対応する
[1] 最初の対応がもっとも大事だ/ [2] 積極的に小さな荒れを見つけ指導する/ [3] 反抗的な態度には、毅然と対応する
第12章 腹の底からの実感
〜「あの子が素直になった!」と思えた瞬間
一 良いところを伸ばすことに専念する
[1] わがままな性格を直したい/ [2] 効果が見られない/ [3] 良いところを伸ばす/ [4] Kさんが変わった
二 「できる」ようになるから「素直」になれる
[1] 「かんた君」と呼ばないで!/ [2] 保護者との連携は欠かせない/ [3] ほめ続けるしかない
三 教師への「信頼」と「尊敬」が子どもを素直にする
[1] 教師への「信頼」と「尊敬」を得る/ [2] 努力するとほめられ、周りから認められるという経験を積ませる/ [3] 「遊び」の中で社会性を身につけさせる/ [4] 離任式の壇上から見た素直になったB君の姿
あとがき

まえがき

 写真をご覧いただきたい。三学期の始業式の朝に撮った写真である。連絡表、健康手帳、冬休みの学習計画表をはじめ、提出物がきれいに並んでいる。これらはすべて出席番号順に並んでいる。

 この日の朝学活は、次の言葉から始まった。


  今日から、中学校生活最後の学期が始まります。その記念すべき日に、二学期の最終日と変わらない素晴らしい姿を見せてくれました。とてもうれしく思います。教卓に置かれた提出物が、みなさんの意識の高さを物語っています。全国にはたくさんの学級があります。その中で、このように整然と提出物が並んでいる学級がいくつあるでしょうか。

  間もなく、卒業後の進路を決める大切な日がやってきます。プレッシャーのかかる日が続きますが、今日のような気持ちがあれば心配はいりません。気持ちよく臨めるはずです。

(写真省略)


 私を見る生徒の表情は笑顔だった。普段の指導が行き届いていれば、長期休業明けであっても褒めることからスタートできる。ほとんどの学級は逆だ。提出物が乱雑に提出され、担任が怒鳴ることからスタートする。褒められて新学期がスタートする学級と、怒鳴られてスタートする学級では、その後の生活に大きな差が出ることは容易に想像できるだろう。

 システムがない学級は混乱する。提出物一つをとってもそうだ。生徒が頭を使って生活しないからだ。教師の指示がなければ動けない学級になる。

 例えば、参観日前であれば、「出欠票」を提出することになる。早く登校した生徒から教卓に提出すればいい。

 しかしながら、ただ提出させた場合、「教卓の上がどのような状態になるか?」が想像できるだろう。グチャグチャの状態となり、教師が一枚一枚並べ直さなければならない。私は、次のように生徒に伝える。


  みなさんが提出した出欠票は、誰かがチェックすることになります。それならば、チェックする人が気持ちよく仕事ができるように考えてください。

  当然、表を出し、出席番号中に並んでいるのが理想です。最初に提出した人の出欠票が基準です。次の人は、その人の出席番号を確認し、番号が小さければ、最初の出欠票よりも上に提出します。番号が大きければ、下に提出します。たったこれだけの作業に何秒かかりますか。二〜三秒程度の労力を惜しまなければ、次の人の負担が大きく軽減されます。こうした「お互い様」の精神を実践してください。


 伝えておけば、心ある生徒は指示通りにやろうとする。最初だから、完璧でなくてもいい。私が教室に入ってきた時に提出物が並んでいれば、それだけで褒める。出席番号順に並んでなくてもいい。いずれ、できるようになる。それまで待てばいい。

 褒められると、それが学級のルールとして機能し始める。もちろん、「声をかけてくれた人がいたんでしょうね。素晴らしいです」「小さな労力を惜しまず行動する人が、この学級にたくさんいることを嬉しく思います」と言って褒め続ける。その繰り返しの中で、《出席番号順に提出する》というシステムが完成する。一度完成してしまえば、それは《当たり前のこと》になる。生徒が自主的に動く学級にしたいと思うならば、教師が理想と思う状態になるまで褒め続けることである。そこから学級集団に規律が生まれる。

 本書は、TOSS北海道から全国への発信である。


   TOSS北海道 /染谷 幸二

著者紹介

染谷 幸二(そめや こうじ)著書を検索»

1966年1月生まれ

TOSSオホーツク中学代表 中学向山型社会事務局

北海道別海町立中西別中学校勤務

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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