〔実践〕特別支援教育とAT(アシスティブテクノロジー)7
タブレットPCを教室で使ってみよう!
ICT活用で知的障害のある子の理解とコミュニケーションを支えよう

〔実践〕特別支援教育とAT(アシスティブテクノロジー)7タブレットPCを教室で使ってみよう!ICT活用で知的障害のある子の理解とコミュニケーションを支えよう

インタビュー掲載中

最新テクノロジーにのせて、わたしの思いを伝えよう!

動画や音声を出すことができるコンピュータは、知的障害のある子どもの理解を助けます。シンボルの選択でコミュニケーションをはかることもできます。そんなICT機器活用について特集しました。障害の重い子どもたちの世界を変える!最新機器もミニ特集しています。


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PDF
ISBN:
978-4-18-211616-2
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 80頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年3月29日

CONTENTS

もくじの詳細表示

刊行にあたって /金森 克浩
ズームアップ 当事者の声
ダダさん・奥平綾子さん:メモ帳が,うちのコミュニケーション・アイテム
特集 ICT活用で知的障害のある子の理解とコミュニケーションを支えよう
アウトライン
(1) 知的障害のある子どものICT活用はなぜ広がらないのか? /坂井 聡
(2) 中重度の知的障害のある人へのICT活用 /佐原 恒一郎
(3) 自閉症のある人へのICT活用 /小川 修史
実践事例編
(1) 事例1 学習支援
iPadやiPod touchを活用した学習支援 /中西 貴洋
(2) 事例2 学習支援
従来の発想(価値観)を超えて /佐原 恒一郎
(3) 事例3 コミュニケーション支援
シンボルとタブレットでコミュニケーション /青木 高光
(4) 事例4 コミュニケーション支援
集団学習の中での「表出の手段」と「話題の共有」を支援するICT活用 /原 淳一
(5) 事例5 コミュニケーション支援
伝わる実感から広がるコミュニケーション /新城 理奈
(6) 事例6 自立と社会参加
知的障害のある生徒のデジタルブックの活用 /知念 元喜
(7) 事例7 自立と社会参加
学習と生活を近づけるICT教材の活用 /高野 嘉裕
(8) 事例8 家庭と連携
保護者と創る「思い出遊び」 /安永 啓司
コラム 1ポイントアプリ紹介(その1)・(その2) /金森 克浩
ミニ特集 障害の重い子どもたちの世界を変える!最新機器
(1) アシスティブ・テクノロジー・コンシダレーション /大杉 成喜
(2) AT活用の自己評価マトリクス /長沼 俊夫
(3) SAAPeC /津川 周一
情報コーナー
Webサイト 香川県教育委員会 ICT教材等データベース /藤田 明
支援機器・教材の紹介
@ 知的障害のある人の学習ソフト紹介@Jigsaw Box /高松 崇
A 知的障害のある人の学習ソフト紹介A『教材に活用できるアプリとソフトウェア』 /岡部 優子
研究会情報 東海特別支援教育カンファレンス /新井 雅人
活動紹介 ITってむずかしいと,思っていませんか? みんなのはじめの一歩を応援します /高松 崇
海外情報 ATIAカンファレンス2015 /中野 雄司
知っておきたいAT用語 いまさら聞けないAT用語をピックアップ /大森 直也
一度は手にしたい本 /関口 あさか
『視覚シンボルで楽々コミュニケーション』(ドロップレット・プロジェクト編)
『自閉症や知的障害をもつ人とのコミュニケーションのための10のアイデア』(坂井聡著)
編集後記 /金森 克浩

刊行にあたって

 〔実践〕特別支援教育とAT(アシスティブテクノロジー)第7集

 特集 ICT活用で知的障害のある子の理解とコミュニケーションを支えよう


 特別支援教育に限らず学校ではICT活用が広がっています。特に,肢体不自由,視覚障害のある子どもたちへのICT活用は合理的配慮の観点からも様々な利用方法が示されています。しかし,知的障害のある子どもたちのICT活用についてはなかなか広がってきていないように思います。

 その理由に「体を動かすことの方が大切で,机に向かって学習するよりも運動することの方が大切だ」「知的障害のある子どもたちにはICT機器などの高度なものはわからない」といった誤解があったように思います。

 もちろん,私も体を動かすことは大好きですし,運動したあとは気持ちも落ち着きますので良い結果も生まれるでしょう。しかし,だからといって,いつも動いているということはないはずです。そして,知的障害があったとしてもその人なりの学びはありますし,学び方次第で多くのことが身につくはずです。

 それでも,これまでの紙と鉛筆の学習では,彼らの学びの特性に合わせることはむずかしい場合があり,机に向かっての学習が敬遠されていたように思います。だからこそ,学びの困難性を補ってくれるのがICTではないでしょうか? 特に,動画が出たり音声が出たりなど理解を助ける機能はコンピュータなどのICT機器が得意としているところです。

 また,自分の意思を伝えようとすることも知的障害のある人は苦手ですが,言葉では表現できなくてもワープロで文字を書いたり,シンボルを選んだりすることで内面を表現できる人も多く,コミュニケーション支援としてのコンピュータやICT機器は特に効果的だと思います。

 2014年1月に日本が批准した障害者権利条約でも第二十一条において「表現及び意見の自由並びに情報の利用の機会」と自分の意思を表現することの重要性について書かれています。そのためにも,表現する手段としてのICT機器の活用を検討してもらいたいと考えています。

 以上のようなことからも積極的にICT機器を活用してもらいたいところですが「動画再生マシンとしてしか使っていない」という危惧の声も聞かれます。そうならないためには,障害のある子どもたちのどんな面を補い,彼らにどうなってほしいのかを明確にしながらの実践が求められます。本書の中にその解決のヒントが書かれていますので,ぜひ参考にしてください。


   編集代表 /金森 克浩

著者紹介

金森 克浩(かなもり かつひろ)著書を検索»

独立行政法人国立特別支援教育総合研究所

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 今回の特集、知的障害児へのICT活用の仕方の特集を待っていたので、全般的に内容も豊富でよかったです。
      2016/1/320代・男性
    • 刊行スパンが短くなると嬉しい
      2016/1/230代・男性
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