書く力が驚くほど伸びる!12か月の「一〇〇マス作文」ワーク 5・6年
授業・行事に合わせて題材が選べる

書く力が驚くほど伸びる!12か月の「一〇〇マス作文」ワーク 5・6年授業・行事に合わせて題材が選べる

ロングセラー

好評3刷

インタビュー掲載中

書く力がぐんぐん伸びる!「一〇〇マス作文」待望の続編!

短い時間でできる作文の基礎トレーニング「一〇〇マス作文」。続編となる本書では、学年別に1年の指導で使える授業編と行事編にわけた作文題材を紹介。高学年編では「インタビューをして書く」「感謝の気持ちを書く」などを収録。コピーしてすぐに使える原稿用紙付き!


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PDF
ISBN:
978-4-18-189311-8
ジャンル:
国語
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
B5横判 112頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月26日

CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
1章 高学年・書く力が驚くほど伸びる「一〇〇マス作文」指導の基礎基本
1 「一〇〇マス作文」一〇のルールについて
2 「一〇〇マス作文」で高学年の書く力を高める視点
3 高学年の「一〇〇マス作文」―楽しみながら書く力を高める指導のポイント
4 本書の使い方について
2章 [授業編]どんどん書けるイラスト「一〇〇マス作文」ワーク
5年
ダンボ作文を書く
1 家庭ほう問後の感想や言葉を書きとめよう
2 生活の中から言葉を拾おう
3 自然の中の音
ノートに自分の考えを書く
4 自分の考えを書こう
スリーキーワード作文
5 実験の結果をまとめよう
言葉を指定して書く
6 次の言葉で書き出そう
7 中ほどに、次の言葉を必ず入れよう
8 次の言葉でしめくくろう
川柳・俳句・児童詩を書く
9 祭りの様子をくわしく書こう
色に着目して書く
10 今にも雨がふり出しそう
比べて書く
11 富士山と○○山を比べて書こう
数に着目して書く
12 記録から考えたことを書こう
6年
見たこと作文を書く
1 工事を見て
2 ニュースを見て考えたこと
3 父母や祖父母を見つめて書こう
色々な言葉を使って書く
4 次の言葉を使って給食の様子を書こう
5 次の言葉を使ってそうじの様子を書こう
6 次の言葉を使って休み時間の様子を書こう
視点を変えて書く
7 登校している様子を書こう
インタビューをして書く
8 子育てで困っていることインタビュー
結論なぜから作文を書く
9 男と女どっちが得?
ナンバリングを使って書く
10 中学校でがんばりたいこと
子ども句会をしよう
11 なぜその作品が気に入ったのかな
色々な表現技法を使って書く
12 年末の大そうじ
3章 [行事編]どんどん書けるイラスト「一〇〇マス作文」ワーク
5年
労働に視点をあてて書く
1 そうじをしながら気付いたことを書こう
2 ボランティア活動に参加して
3 スポーツクラブの送りむかえや弁当作り
否定的な感情を書く
4 辛かったこと、悲しかったこと
5 先生、わたしのなやみを聞いてください
6 先生、実は
夏を感じて書く
7 夏祭りの様子を書こう
秋を感じて書く
8 運動会でお弁当を食べた
冬を感じて書く
9 わが家のなべじまん
春を感じて書く
10 ツバメを見ました
命と体を考えて書く
11 熱が出て辛かったときに
新聞を読んで考えたことを書く
12 四コマまん画を見て考えたことを書こう
6年
学校行事を書く
1 修学旅行の思い出
畏敬の念を書く
2 何かに圧とうされ、おそれ敬いたくなったことを書こう 1
3 何かに圧とうされ、おそれ敬いたくなったことを書こう 2
4 何かに圧とうされ、おそれ敬いたくなったことを書こう 3
テレビ番組を見て書く
5 海外のニュースを見て考えたこと
6 テレビ番組を見て考えたこと
7 テレビを見ていた家族の言葉を拾い上げよう
季節の移り変わりを感じて書く
8 夏から秋へ
質問状を書く
9 拝けい ○○○○様
格言を作る、格言について書く
10 自分の好きな格言を紹介しよう
夢を書く
11 あの人のようになりたい
感謝の気持ちを書く
12 感謝の気持ちを伝えよう
巻末資料 高学年用一〇〇マス作文原稿用紙
おわりに

はじめに

 二〇〇七年に刊行しました拙著『書く力を高める小学校「一〇〇マス作文」入門』は十一版を数えるに至りました。またその後、二〇一二年二月に刊行しました『どの子も楽しく書ける! イラスト「一〇〇マス作文」ワーク 1・2年/3・4年/5・6年』も好評のようです。「一〇〇マス作文」が大変多くの先生方や学校に関心を持っていただけたことが分かります。本当にありがとうございます。

 実際、私自身、各地で行われている研究会に参加したときに「あっ、これは一〇〇マス作文を応用した取り組みだな」と思うことがあり嬉しくなります。廊下や階段のコーナーに俳句や川柳の作品が掲示されているのを見るとニコニコしながらつい見入ってしまいます。また、インターネット上では、成果をあげた一〇〇マス作文の取り組みがたくさん紹介されており感謝しています。それとともに私自身が更に大きな刺激を受けています。

 そういう中で、先生方が児童に与える題材がなく困っていることが耳に入ってきました。何をどうやって与えたらいいのか分からず困っているというのです。『「一〇〇マス作文」入門』を刊行した後に「題材選択能力を自分自身で高めていければよいのだが、全国の先生方が指導したり子どもたちが自分で見つけたりできるヒントとなるようなワークを…」という願いがあってイラスト・ワーク集を出したのですが、少し例示が足りなかったようです。別の見方をすると、児童に書きたい題材を見つけさせることがいかに難しいかというとらえ方もできます。

 折りしも、明治図書の木山麻衣子編集長より「より多くの題材選択のヒントを載せてほしい」というワーク集の続編刊行のお誘いがあり、意を決して取り組んできた次第です。

 従いまして、本書にはたくさんの題材のヒントを載せました。行事編には、学校や地域の行事、四季の自然や風物、家族やペットとのふれあい等の題材を載せました。授業編には、どういう方法や見方で書いたらいいのかという方法を載せました。それらをミックスして指導に生かしてほしいと願っています。

 ただ、私自身が山陰の片田舎に住んでいるために、全国各地の自然や風物等に合わないものやとらえられていないものがあります。そこは行間を読んでいただき各地方の実態に合わせてください。また、私は現在中学校に勤務しています。小学校の現場を離れ五年の月日がたちました。ですから最近の小学校の実情にそぐわない点も多いと思います。その点もどうぞご容赦いただきたいと思います。

 本書の中のたくさんのヒントが、先生方の指導に役立つことを願っています。しかし、あくまでも、題材は児童自らが見つけること、つまり題材選択能力の育成こそが大事であることを忘れないでください。そのための一助と考えてください。

 さて、私はいくつかの作文コンクールの審査をしています。その審査を通して、最近考えたことを三つ書きます。

 一つ目は、ナンバリングのことです。自分の考えをまとめたり説明したりするためにはとてもよい方法です。一〇〇マス作文シリーズでも推奨してきました。ここでも今使っています。けれども、書きやすいためか、このナンバリングを使って書いた説明的な作文をとても多く見るようになってきました。成果でもありますが、実は残念に思うこともあります。例えば、家庭や家族をテーマにした作文コンクールでは「家族で大切にしているルールが三つあります。一つ目はあいさつです。…」、人権作文コンクールでは「ぼくが気を付けていることは二つあります。一つは悪口を言わないことです。…」等のナンバリングスタイルの作文がとても多いからです。ルール作文と名付けていますが、これでは入賞は無理です。コンクール等に出す作文は、一つのテーマで、あるエピソードをもとに自分の考えたことを書いていく生活作文や意見文であってほしいと思います。

 二つ目は、オノマトペのことです。オノマトペとは擬声(音)語と擬態語のことですが、これをたくさん使って書かれた作文は情景のよく分かる作文になる、端的に言うとよい作文になると改めて感じました。日本には豊富なオノマトペがあります。本書の中にもオノマトペや副詞等について書いています。「オノマトペを三つ以上使って書け」といったように、児童にどんどん使うように指導してください。きっと楽しく書き進めると考えます。

 三つ目は、考えたことです。私たちは以前から「感じたことを書け」と言って指導してきました。それも否定しませんが、大事なのは「考えたことを書くこと」だと最近強く思うようになってきました。ものを見て感じたことではなく考えたことを書く、エピソードを通じて考えたことを書く、そういう考えたことを書かせていく姿勢が大切ではないかと考えています。何を感じたかではなく何を考えたか、この本をお読みになっている先生方にはぜひそういう姿勢で児童を教え導いてほしいと願っています。


 私は、この本を、次の世代を担っていかれる若い先生方へ是非とも伝えておきたいという気持ちで書きました。私の教員人生はあとわずかしか残っていません。ですから、この機会を是非とも生かしたいと考えました。この本の本文を、敬体ではなく常体で書いたのも、少し強い調子で書いたところがあるのもその気持ちからです。ですから、読者の皆様に傲慢な感じを与えたかもしれません。それは、年がいった者の戯言とお許しください。

 お世話になった教育という世界に少しでも恩返しができればと考えています。

 皆様のこれからの教育実践に役立ちそうなことが一つでもあれば幸いです。


  二〇一五年四月   /三谷 祐児

著者紹介

三谷 祐児(みたに ゆうじ)著書を検索»

1957年 鳥取市生まれ

1979年 立命館大学文学部卒

    豊田町立三豊小学校・柳井市立阿月小学校勤務

1984年 鳥取市立湖東中学校国語科教師

1989年 鳥取市立浜坂小学校勤務

1996年 兵庫教育大学大学院修了

1998年 岩美町立岩美北小学校勤務

2006年 鳥取市立富桑小学校勤務

2008年 鳥取市立富桑小学校教頭

2010年 鳥取市立高草中学校教頭

2012年 鳥取市立高草中学校長

2015年 鳥取市立美和小学校長 現在に至る。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • とても良かったです。
      2018/5/2720代若手
    • 文章力教化のために購入しました。
      2017/12/3130代・女性
    • 中学生用がほしい
      2016/7/8しいちゃん
    • コピーしてすぐに使える。継続することで、少しずつ子どもたちに書くことの抵抗をなくす。
      2015/7/2230代・小学校教員
    • 実際に使える内容が豊富です
      2015/4/2950代・小学校教員
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