- 特集 国語力を高めるフィンランドの教育
- フィンランドの教育制度と教育改革
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- フィンランドの国語教科書
- 読解力を育む「考えさせるための教科書」
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- フィンランドの国語
- カリキュラムと授業作りに学ぶ
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- フィンランドの国語教科書の発想を生かす―私ならこう授業したい
- 文学を読む授業
- 小学校/表現活動につなげる読みの指導
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- 小学校/読書活動・表現活動につないで
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- 中学校/論理力を育成する設問の趣旨を生かす
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- 説明文を読む授業
- 小学校/説明文「犬」の特徴を生かした授業
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- 小学校/事実と意見・感想を明確にしながら読む
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- 中学校/五つの力をはぐくむ授業づくり
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- 書く授業
- 小学校/低学年における書くことの指導
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- 小学校/「説明文『アハベン』」に説明文の書き方を学ぶ
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- 中学校/公立図書館との連携による図書紹介文作り
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- 話す・聞く授業
- 小学校/発表の型を生かして、話す力を育てる
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- 小学校/五つの力を高める指導
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- 中学校/「正確性・論理性・レトリック」の三系統を意識する
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- コラム/フィンランドの教育について学ぶための本
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- フィンランドの図書館活用の方法を生かす
- 小学校での展開
- 図書館連携から評価力を高める
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- 豊かな読書生活を支援する社会システム
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- 中学校での展開
- 地域の学校間の連携により学校図書館の機能の充実を
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- 公立図書館司書と教師との連携
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- 日常的な読書生活での展開
- 公立図書館との連携による読書指導
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- 子どもの心と言葉を豊かにする国語教室 (第8回)
- 心豊かに理解し合い、言葉豊かに伝え合う子どもの育成
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- 〜京都市立伏見住吉小学校〜
- 確かな国語力をつける実践資料の展開
- 低学年/取材の楽しさを書く喜びに
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- 中学年/カードを集めて、楽しく伝え合おう
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- 高学年/考える力、表す力を培うために
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- 投稿=実践研究の広場
- 「おはなしポートフォリオ作り」で読書生活を振り返る
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- 自分の言葉で伝え合う力を育てる国語科授業
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- BOOK GUIDE《この本がおもしろい》
- 「日本語ブーム」と「日本語」の本
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- いまさら聞けない国語の豆知識・素朴なQ&A (第26回)
- 挿絵
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- 子どもの言葉 (第8回)
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- 新しい国語科の学習指導法―実践の可能性と成果 (第2回)
- 小学校/子どもの視点に立った授業改革を
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- 小学校/表現活動を意図的に仕組む単元計画
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- 中学校/「連携」と「繰り返し」による授業改善
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- 話す力・聞く力の基礎・基本 (第8回)
- 表現様式を自覚させる日常指導
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- 中学校国語科の授業 (第2回)
- 書くことの指導をどのように展開するか(2)
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- 学年別 国語教室の1年間 (第2回)
- 想像力をはたらかせて活動しよう―成長する二年生―
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- 説明的文章の学習指導における新しい地平 (第2回)
- 既有知識を活用して読む力
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- かかわる力を育てるコミュニケーション教育の展開 (第2回)
- 社会的行動としてのコミュニケーション
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- 国語教師としての力を高める (第2回)
- 教師力向上の根源にあるもの
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- 編集後記
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- Keyword Index
編集後記
本誌では、新年度4―5月号において、「国語力」の育成を目指す特集に三年間取り組んできた。それは、「国語力の基礎・基本」(二〇〇四年)、「国語力を確かにつける」(二〇〇五年)、「国語力を高める国語科授業」(二〇〇六年)、という内容であった。国語力育成への関心は、国内及び諸外国における調査結果を踏まえた学力観の再検討によって促されてきた。言わば、インターナショナルスタンダードの評価にも耐えうるナショナルスタンダードの再検討という様相を呈している。そこで、本特集では、二〇〇〇年・二〇〇三年のOECDによるPISA調査において、読解リテラシーの一位を連続して獲得したフィンランドの国語教育について取り上げることにした。なお、本特集の執筆は、フィンランドの実地調査を生かし、具体的かつ実際に即した論説と提案を行うことにした。
1 フィンランドの教育制度と教育改革
読解リテラシーを高めるフィンランドの教育制度や教育改革について、基本的な知識とともに、歴史的にどのように展開してきたのか解説する。
2 フィンランドの国語教科書
フィンランドの国語教科書は、どのように編集され、どのような特徴があるのか、学ぶべき視点を解説する。
3 フィンランドの国語―カリキュラムと授業作りに学ぶ―
国語教育がどのように行われているのか、実際の資料を活用して論説する。
4 フィンランドの国語教科書の発想を生かす―私ならこう授業したい―
現地で行われている教材開発や授業風景と、翻訳された教科書等の教材や発問などに言及しながら、自分なら日本においてこのような授業をしたいという授業提案を行う。フィンランドの小学校4年国語教科書の翻訳『5つの基本が学べるフィンランド国語教科書』(褐o済界、二〇〇五)を読んでいただき、領域の該当ページなどに言及しながら、このような教材を日本でやるとしたらどのようにしたいか、あるいはこのような教材開発をどのようにすればよいのかなどについて提唱する。
5 フィンランドの図書館活用の方法を生かす
学校図書館や公共図書館の連携と活用、国語力との関連、などについて、フィンランドの発想に学びながら日本での生かし方を考える。
(井上一郎)
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- 明治図書