「英語ノート・5年」35時間のteacher talk
体験から語るコミュニケーション能力を育てる授業

「英語ノート・5年」35時間のteacher talk体験から語るコミュニケーション能力を育てる授業

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「英語ノート」の注目点から授業プランまで具体例を明示

英語ノート5年には、紹介する・発表する・クイズ大会をするなど、英語を話す活動がある。しかし、コミュニケーション能力の素地を養うのがねらいのはず。無理に話させて、英語キライをつくらないよう、英語ノートを取捨選択する賢い活用のノウハウを授業の形で紹介。


復刊時予価: 2,387円(税込)

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ISBN:
978-4-18-708412-1
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
Lesson 1 世界の「こんにちは」を知ろう
1時間目 英語を聞いて国を当てよう
2時間目 あいさつから文化の違いを知ろう
3時間目 ID EXCHANGE
Lesson 2 ジェスチャーをしよう
1時間目 英語を聞いて気分を当てよう
2時間目 ジェスチャーから文化の違いを知ろう
3時間目 絵本から表情やジェスチャーの役割を考えよう
4時間目 英語で健康観察をしてみよう
Lesson 3 数で遊ぼう
1時間目 “Seven Steps”で遊ぼう
2時間目 英語でパズルを楽しもう
3時間目 何度もできるビンゴゲーム
4時間目 ローマ数字の秘密
Lesson 4 自己紹介をしよう
1時間目 Who am I?
2時間目 これ,好き?
3時間目 好みが同じ友達はだれ?
4時間目 他己紹介 あなたはだれ?
Lesson 5 いろいろな衣装を知ろう
1時間目 Who is this person?
2時間目 虹と太陽をぬってみよう。何色かな?
3時間目 どこの国の民族衣装?
4時間目 民族衣装でビンゴゲーム
Lesson 6 外来語を知ろう
1時間目 テレビって英語じゃないの?
2時間目 この野菜はどこから来たの?
3時間目 この果物はどの木かな?
4時間目 これは英語じゃない!?
Lesson 7 クイズ大会をしよう
1時間目 この漢字,なんて読む?
2時間目 タングラムで遊ぼう@
3時間目 タングラムで遊ぼうA
4時間目 この漢字,中国ではどういう意味?
Lesson 8 時間割を作ろう
1時間目 国別「好きな教科ベスト3」
2時間目 Listen and Match
3時間目 どこの国の時間割?
4時間目 オリジナル時間割を作ろう
Lesson 9 ランチ・メニューを作ろう
1時間目 こんな朝食を食べたい
2時間目 世界の三大食文化
3時間目 中国のハンバーガーショップへ行こう
4時間目 パンケーキランチを作ろう
参考文献
あとがき

まえがき

 「英語ノート」は,文部科学省作成の教材である。何のために使用する教材なのか。使用目的は,これでなければならない。


  コミュニケーション能力の素地を養う。


 なぜなら,これが文部科学省の示した「外国語活動の目標」だからである。しかし,「英語ノート」のつくりは,そのようになっていない。各レッスンの第4時(最終時)に求められているのは次だからである。


  子どもが英語を話している姿。


 「紹介する」「発表する」「クイズ大会をする」……。これらはすべて,子どもが英語を話す活動である。第4時に,このような活動が求められている。これは,何を意味するのか。第1時から第3時でそれができるような技能を身に付けさせよということである。

 「コミュニケーション能力の素地を養う」ことは「技能を身に付けさせる」ことではない。このような授業を続けていくと,英語嫌いを量産することにもなりかねない。無理な発話を求めてしまうからである。

 一つの言語を話せるようになるのは,そんなに簡単なことではない。母語を考えてみればよい。赤ん坊が話せるようになるためには,相当な時間が必要なのである。それまでは何をしているのか。


  聞いている。


 そうなのである。ある言語を話せるようになるためには,十分な「聞く」体験が必要なのである。

 「聞くこと」と「話すこと」の間には,相当な距離がある。「話すこと」を急いではならない。「話すこと」を急ぐと「コミュニケーション能力の素地を養う」ことに失敗する。英語嫌いを量産することになる。

 では,どうすればよいのか。それを示したのが本書である。理論編の『ダメな英語活動・よい英語活動』『「英語ノート・6年」35時間のteacher talk』と併せてご活用いただきたい。

 本書では,1時間の取り扱いを4つの項目で示した。


 1 「英語ノート」のここに注目

   「英語ノート」に示されている活動には,どのような問題点があるのかを端的に示した。

 2 本時のポイント

   1で指摘した問題点を解決するために,「英語ノート」の活動をどのように改善すればよいのかを示した。

 3 このように授業する

   2で提案した活動をどのように進めればよいのか。紙幅の許す限りteacher talkを入れながら,授業の具体を示した。

 4 授業プラン

   45分の授業プランである。3で具体例を示した活動は網掛けで表示してある。


 「コミュニケーション能力の素地を養う」英語活動を展開するために,本書をご活用いただければ幸甚である。


   /渋谷 徹

著者紹介

渋谷 徹(しぶや とおる)著書を検索»

1965年生まれ。新潟市在住。新潟大学教育学部卒業。現在,新潟市立新潟小学校教諭。PENの会(にいがた小学校英語教育研究会)運営委員。2003年〜2004年NHK「スーパーえいごリアン」研究協力員。平成19年度新潟市初代マイスター教員。平成21年度文部科学大臣優秀教員。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 昨年より小学校英語に携わり、いろいろな本を参考にしてきましたが、やっと、本書のような「実践的」な著書に出会ったことを嬉しく思います。英語ノートで使える部分、補う部分を見分け、まさしく現場から生まれた英語実践で、勇気を与えてくれる1冊です!また渋谷先生のHPも充実しています。
      2010/7/11埼玉小学校教師

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