- まえがき
- Lesson 1 世界の「こんにちは」を知ろう
- 1時間目 英語を聞いて国を当てよう
- 2時間目 あいさつから文化の違いを知ろう
- 3時間目 ID EXCHANGE
- Lesson 2 ジェスチャーをしよう
- 1時間目 英語を聞いて気分を当てよう
- 2時間目 ジェスチャーから文化の違いを知ろう
- 3時間目 絵本から表情やジェスチャーの役割を考えよう
- 4時間目 英語で健康観察をしてみよう
- Lesson 3 数で遊ぼう
- 1時間目 “Seven Steps”で遊ぼう
- 2時間目 英語でパズルを楽しもう
- 3時間目 何度もできるビンゴゲーム
- 4時間目 ローマ数字の秘密
- Lesson 4 自己紹介をしよう
- 1時間目 Who am I?
- 2時間目 これ,好き?
- 3時間目 好みが同じ友達はだれ?
- 4時間目 他己紹介 あなたはだれ?
- Lesson 5 いろいろな衣装を知ろう
- 1時間目 Who is this person?
- 2時間目 虹と太陽をぬってみよう。何色かな?
- 3時間目 どこの国の民族衣装?
- 4時間目 民族衣装でビンゴゲーム
- Lesson 6 外来語を知ろう
- 1時間目 テレビって英語じゃないの?
- 2時間目 この野菜はどこから来たの?
- 3時間目 この果物はどの木かな?
- 4時間目 これは英語じゃない!?
- Lesson 7 クイズ大会をしよう
- 1時間目 この漢字,なんて読む?
- 2時間目 タングラムで遊ぼう@
- 3時間目 タングラムで遊ぼうA
- 4時間目 この漢字,中国ではどういう意味?
- Lesson 8 時間割を作ろう
- 1時間目 国別「好きな教科ベスト3」
- 2時間目 Listen and Match
- 3時間目 どこの国の時間割?
- 4時間目 オリジナル時間割を作ろう
- Lesson 9 ランチ・メニューを作ろう
- 1時間目 こんな朝食を食べたい
- 2時間目 世界の三大食文化
- 3時間目 中国のハンバーガーショップへ行こう
- 4時間目 パンケーキランチを作ろう
- 参考文献
- あとがき
まえがき
「英語ノート」は,文部科学省作成の教材である。何のために使用する教材なのか。使用目的は,これでなければならない。
コミュニケーション能力の素地を養う。
なぜなら,これが文部科学省の示した「外国語活動の目標」だからである。しかし,「英語ノート」のつくりは,そのようになっていない。各レッスンの第4時(最終時)に求められているのは次だからである。
子どもが英語を話している姿。
「紹介する」「発表する」「クイズ大会をする」……。これらはすべて,子どもが英語を話す活動である。第4時に,このような活動が求められている。これは,何を意味するのか。第1時から第3時でそれができるような技能を身に付けさせよということである。
「コミュニケーション能力の素地を養う」ことは「技能を身に付けさせる」ことではない。このような授業を続けていくと,英語嫌いを量産することにもなりかねない。無理な発話を求めてしまうからである。
一つの言語を話せるようになるのは,そんなに簡単なことではない。母語を考えてみればよい。赤ん坊が話せるようになるためには,相当な時間が必要なのである。それまでは何をしているのか。
聞いている。
そうなのである。ある言語を話せるようになるためには,十分な「聞く」体験が必要なのである。
「聞くこと」と「話すこと」の間には,相当な距離がある。「話すこと」を急いではならない。「話すこと」を急ぐと「コミュニケーション能力の素地を養う」ことに失敗する。英語嫌いを量産することになる。
では,どうすればよいのか。それを示したのが本書である。理論編の『ダメな英語活動・よい英語活動』『「英語ノート・6年」35時間のteacher talk』と併せてご活用いただきたい。
本書では,1時間の取り扱いを4つの項目で示した。
1 「英語ノート」のここに注目
「英語ノート」に示されている活動には,どのような問題点があるのかを端的に示した。
2 本時のポイント
1で指摘した問題点を解決するために,「英語ノート」の活動をどのように改善すればよいのかを示した。
3 このように授業する
2で提案した活動をどのように進めればよいのか。紙幅の許す限りteacher talkを入れながら,授業の具体を示した。
4 授業プラン
45分の授業プランである。3で具体例を示した活動は網掛けで表示してある。
「コミュニケーション能力の素地を養う」英語活動を展開するために,本書をご活用いただければ幸甚である。
/渋谷 徹
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- 明治図書
- 昨年より小学校英語に携わり、いろいろな本を参考にしてきましたが、やっと、本書のような「実践的」な著書に出会ったことを嬉しく思います。英語ノートで使える部分、補う部分を見分け、まさしく現場から生まれた英語実践で、勇気を与えてくれる1冊です!また渋谷先生のHPも充実しています。2010/7/11埼玉小学校教師