授業力の開発4
調べ活動のツールは、こう活用する!

授業力の開発4調べ活動のツールは、こう活用する!

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目から鱗の活用法が満載!

「役に立つ本」として全国公募で集められた優秀作品が一本にまとめられた。@百科事典の活用方法、A社会科資料集の活用方法、B地図帳の活用方法、Cインターネット活用方法、D国語辞典の活用方法。その他として領域に分けられないものを集録。すぐ役立つ。


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ISBN:
978-4-18-231714-9
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 164頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

序文(解説) /有田 和正
第1章 再現! 有田和正「わくわく授業」地図には「はてな」がいっぱい
第2章 調べ学習のツールは,こう活用する!
1 百科事典
百科事典の「一番」探しで遊ぶ[全教科 全学年]
百科事典を活用して3時間で壁新聞を作る[全教科 全学年]
百科事典の情報をマインドマップにまとめさせる[全教科 中学年以上]
ナナホシテントウのマークの位置は?[理科 中学年]
1年生が百科事典を好きになるポイント5[全教科 1年]
2 社会科資料集
おもしろい絵・写真を探せ![社会科 小・中学校]
『キーワード』と『学習のまとめ』を表現用にフル活用[社会科 高学年]
人物シールでトランプゲーム[社会科 6年]
歴史のまとめ3つのポイント[社会科 6年]
資料活用能力を高める社会科資料集活用術![社会科 5年]
資料集グラフクイズを解こう!![社会科 5年]
地域産業の様子をわからせるには,この建物を塗る[社会科 3年]
3 地図表
学習の起点となる地図帳の活用法[地理的分野 中学校]
索引を使えるように[社会科 中学校]
客観的な資料の一つとして[社会科 中学校]
地図の活用方法を1時間で授業する[社会科 高学年]
お手軽,簡単 地名ゲーム[社会科 高学年]
地図を眺めるのがキーワード[社会科 6年]
スポーツでみる国際交流[社会科 6年]
地形用語の指導[社会科 5年]
地図帳で時差を知ろう[社会科 5年]
統計の見方の指導[社会科 5年]
都道府県別の統計表に注目させる[社会科 5年]
本物はどれだ?[社会科 4,5年]
見つけた都道府県を漢字に直せ![社会科 4,5年]
指先で地図旅行[社会科 4年以上]
4年生最初の授業は地図指導で[社会科 4年]
最初の5分間は地図指導で[社会科 4年]
兵庫県は何色ですか?〜地図帳は色で見る〜[社会科 4年]
宝島の地図〜地図に親しむ〜[社会科 4年]
岡山県の特徴を地図帳で発見![社会科 4年]
他県の特徴を地図帳で発見![社会科 4年]
『お宝情報』で県の特徴にエッセンス![社会科 4年]
ゴミの行くえ[社会科 4年]
等高線は断面図で授業しよう[社会科 3〜5年]
地図記号は由来を授業しよう[社会科 3年]
4 インターネット
かんたんリンク集づくり[全教科 全学年]
小文字ではなく,大文字で[全教科 全学年]
難しい漢字にルビを振る[全教科 全学年]
手間がかかるけれど,リンク集を用意しよう@ [全教科 中・高学年]
手間がかかるけれど,リンク集を用意しようA [全教科 中・高学年]
『お任せ検索』ではなく,具体的な方法を教える[社会科 6年]
オリジナル「カタログ」を作ろう[全教科 3年]
なぜそろばんの勉強をするの? 1[算数科 3年]
なぜそろばんの勉強をするの? 2[算数科 3年]
なぜそろばんの勉強をするの? 3[算数科 3年]
5 国語辞典
国語辞典で花の名前の漢字を調べてみよう[国語科 高学年]
国語辞典を使っているぞと思わせる[国語科 中・高学年]
国語辞典を使って語彙を増やす[国語科 中・高学年]
国語辞典の素晴らしさを体感させる[国語科 中・高学年]
国語辞典,早く引くコツ[国語科 中・高学年]
言葉遊びで国語辞典をマスターする![国語科 6年]
正しいことわざって,どれ?[国語科 3〜6年]
国語辞典に書かれてある内容をクラスで吟味する指導[国語科 5年]
「違い」を発見させる[国語科 5年]
同意語でユーモアのある文章を[国語科 5年]
誰でもできる問題作り[国語科 4年]
情報処理能力に合わせた活用で,語彙力アップ![算数科 特別支援教室]
6 その他
他教科の教材もフル活用!(国語便覧)[社会科 中学校]
特色ある地域の導入は旅行パンフレットで[社会科 高学年]
図書室での探したい本の調べ方!@[全教科 高学年] ―図書館での調べ方,基礎・基本―
図書室での探したい本の調べ方!A[全教科 高学年] ―探しやすく借りやすい工夫―
必要とする学習で必要な情報を選ばせる(学校図書館の一般図書)[社会科 6年]
コンピュータ室には行かせない!(教科書)[社会科 6年]
鉄道地図で旅気分(時刻表・地図帳)[社会科 6年]
衛星画像から地形を調べてみよう(フリーソフト・グーグルアース)[社会科 5年]
3ヒントクイズ(都道府県カード)[社会科 5年]
産地調べで地図・白地図を活用する(白地図・地図帳)[社会科 5年]
「昔の文字」を調べる(漢字辞典)[国語科 4年]
移動黒板で群読「ふたり読み」(移動黒板)[国語科 特別支援教室]
あとがき /古川 光弘

序文(解説)

 「あとがき」に,古川光弘氏が書いているように,「教材・授業開発研究所」では,これまでに3冊の著書を出版してきた。いずれも古川光弘氏が原稿をまとめ,わたしがそれを読んで解説を書くという方法で本づくりをしてきた。

 今回の本も,まったく同じで,古川光弘氏がメーリングリストを通して呼びかけ,それに応じて,自ら希望して原稿を書いてくださったもので,依頼して書いてもらったものは,1本もない。この意味で「意欲的な本」といえるものと思う。

 古川光弘氏によると「今回は,事前に執筆立候補を募ったのが功を奏し,比較的スムーズに原稿を集めることができました。テーマも書きやすかったのだと思います。全国から28人,合計70本の原稿が集まりました。これまでで最高の数の執筆陣です。初参加の実力者も大勢います」ということである。ありがたいことである。


 一読して感じたことは,「何をいいたいかよくわかる」ということである。これなら「役に立つ本になる」という感を深くもった。

 第1章は,わたしの「わくわく授業」を,古川氏が再現したもので,地図の使い方の基礎・基本がわかると思う。この通り,追試してみると,子どもが生き生きと,喜んで活動し,「地図の面白さがわかった」というはずである。このことを考えて,古川氏は,再現したのだと思う。

 第2章は,「調べ学習のツールは,こう活用する!」ということで,役に立つ文章ばかり70本もの原稿があつめられている。

 [1]は,「百科事典」というタイトルである。

 百科事典の使い方のポイントは,「さく引の使い方」である。このことを5本の論文がはっきりと説明してくれている。総合的学習は「何で,どのように調べたらよいかわからない」という声が多い。社会科でも同じであるが,総合的学習には教科書がないので特に困っている。そのことを解決することになると信じている。

 [2]は,「社会科資料集」で,この使い方を7本の論文がわかりやすく述べている。今の資料集は実によくできていて,感心するばかりである。どうしてこんないいものを有効に使わないのだろうと不思議に思っている。

 社会科資料集となっているが,総合的学習や国語の学習などにも活用できることを知ってほしい。資料が「自分のもの」になるよう,くり返し,何度も使うことである。それも面白くくり返すとあきがこない。

 とてもうまい使い方を解説してくれているので,是非読んで使ってほしい。

 [3]は,「地図帳」である。地図帳こそ自由自在に使いこなせば,他の資料はいらない,というくらい内容が豊かである。今の小学生の地図帳を文字にしたら,広辞苑ぐらいになるだろうと思う。それほど内容があるのに,使われていない。もったいないことこの上なしである。

 地図帳と国語辞典は,1日中机の上に出しておき,どの教科の時間でも常に使うようにすることが大切である。かつて,わたしが担任しているときは,この通りのことをしていた。3年生で地図学習といって,県名を覚えさせる学習をしたところ,地図帳をどこからか入手してきてびっくりしたことがある。そして,いった。「4年生になると,これを使って勉強できるんでしょう。楽しみだなあ」と。

 地図帳は多様な使い方ができる。24本もの論文が掲載され,圧巻である。でも,手にとって読んでみなければわからない。

 [4]は,「インターネット」に関することである。

 インターネットもうまくつかえば,調べ学習の強力な武器になる。しかし,わたしのみるところ,インターネットの内容をプリントアウトして,ノートにはりつけて「研究しました」という形にしているものが多い。特に中学にこの点が目立つ。

 インターネットの内容は,他人のものである。それを理解して,自分のものにしなければ意味はない。この点について本書では10本の論文で,どのように使うのがよりベターか,ということを書いている。必読のところである。

 [5]は,「国語辞典」の使い方である。わたしは,小学校1年生から使わせるべきだと主張している。もちろん,実践を通してのことである。小1から国語辞典を使って頭をよくしよう,なんていう本を出している教師もいる。それだけ効果があるということである。

 国語辞典は,全教科で使えるもので,常に机上に箱から出して置いておくことである。箱は捨てた方がいいくらいだ。箱に入れるとなかなか出さないからである。国語辞典の活用法についての論文は12本で,その活用の仕方は多面的である。「こんな使い方があるの?」というものもあり,実に面白い。是非読んで,使い方を工夫してほしい。子どもが熱中することうけあいである。

 [6]は「その他」もろもろの内容で,どの分野に入れてよいか迷ったものである。それだけに,内容が多様で面白い。わたしは,ここから読むようにおすすめしたい。頭が柔らかくなる内容である。12本の論文があるが,すべて内容が異なる。


 本書もまた明治図書の江部編集長の御指導と後押しでできたものである。こういう企画はなかなか世に出ないのが常である。江部編集長のおかげで日の目をみることができ,ありがたいかぎりである。本当にありがとうございました。

 応募して下さった28人の方々にも厚くお礼を申し上げます。そして,本書をまとめて下さった古川光弘氏にも厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。


  2007年1月   /有田 和正

著者紹介

古川 光弘(ふるかわ みつひろ)著書を検索»

昭和37年6月兵庫県生まれ。

神戸大学教育学部初等教育学科卒業。

兵庫県佐用郡南光町立三河小学校(昭和61年〜平成4年)及び,

兵庫県佐用郡南光町立徳久小学校(平成5年〜平成11年)を経て,

現在,兵庫県佐用郡佐用町立三日月小学校教諭(平成12年〜)。

「子どもの心をどうつかむか」を生涯のテーマとし,日々の実践にあたる。

有田和正主宰「教材・授業開発研究所」MLを主宰する。

サークルやまびこ所属。

有田 和正(ありた かずまさ)著書を検索»

1935年 福岡県生まれ。

玉川大学文学部教育学科卒業。

福岡県の公立校,福岡教育大学附属小倉小学校,筑波大学附属小学校を経て,愛知教育大学教授。

1999年3月愛知教育大学定年退官。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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