- まえがき
- ※遊びは以下のように分類されています。
- 反…反応遊び/ 戦…戦闘遊び/ 鬼…鬼ごっこ/ 頭…頭脳遊び/ 運…運の遊び/ 巧…巧技/ 物…物を隠す遊び/ 物2…物を打つ遊び/ 的…的あて/ 力…力比べ
- 第1部 世界の子どもの遊び集
- [1] アジア編
- アフガニスタン
- 塔上の監視兵(反)
- イエーメン
- 砂山かくし(物)
- 短棒持ち帰り走(戦)
- インド
- カバディ(戦)
- クッター オゥル ハディー(反)
- ヘビとハシゴ(運)
- ムルゲ キラライ(力)
- インドネシア
- SEPAK TEKONG(鬼)
- ガラシン(戦)
- すわり鬼(鬼)
- 韓国
- S字遊び・8字遊び(鬼)
- チェギけり(巧)
- 背中かくし(鬼)
- ユンノリ(運)
- スリランカ
- ギニ ハンギーマ(鬼)
- ネレンチ(頭)
- タイ
- 王様ジャンケン(運)
- ガー ファウ カイ(鬼)
- モーン ソーン パー(鬼)
- リン シン ラック(反)
- 台湾
- ローポートゥンー(色つき大根)(反)
- 陣地取り(戦)
- 鷹と小鳥(鬼)
- 中国
- イカ遊び(戦)
- 中国すごろく(運)
- トルコ
- 飲物あげよう(運)
- 場所交代(鬼)
- ネパール
- 石あて(的)
- キャロム(巧)
- グッチャー(巧)
- バグチャル(頭)
- パサララ プサララ(物)
- パキスタン
- ギリ ダンダ(巧)
- バングラデシュ
- カナマチ(鬼)
- ダリヤ バンダハ(戦)
- チ ブリ(戦)
- フィリピン
- タンバ プレソ(鬼)
- ブワンブワン(鬼)
- ベトナム
- CHOI LON(鬼)
- DA CAU(巧)
- DAHN DUA(巧)
- マレーシア
- LIDI PACAK(巧)
- ミャンマー
- 石かくし(物)
- パン コン ドゥン(力)
- モンゴル
- ゲンチダスハラ(力)
- チョノ タルバガン(鬼)
- [2] アフリ力編
- アフリカ各地
- 悪魔(鬼)
- ヘビ鬼ごっこ(鬼)
- ケニア
- ギウディ キア ブグ(巧)
- ブラダ(巧)
- レディ(鬼)
- 西アフリカ一帯
- アフリカン・チェッカー(頭)
- マリ共和国
- 石かくしゲーム(物)
- 小石かくし(物)
- モロッコ
- にわとりといも虫(鬼)
- ルアンダ
- 牧童の棒(巧)
- [3] ヨーロッパ編
- イギリス
- 女王さま(物)
- 鈴を追え(鬼)
- 地獄を通過(鬼)
- トチの実割り(巧)
- 棒取り(反)
- ボタンの標的(的)
- ロンドンっ子の小石遊び(巧)
- イタリア
- STERRA DI MAGO(反)
- ビンブンバン(運)
- 命令ボール(巧)
- クロアチア
- 飛べ,飛べ(反)
- ドイツ
- 岩の上のコマ(鬼)
- かえるの池(鬼)
- ケーゲル(的)
- プレルバル(物)
- フランス
- ふるえボールと魚の競争(巧)
- ペタンク遊び(的)
- 棒引き,棒押し(力)
- ロシア
- うずら遊び(的)
- つかまえろ(鬼)
- 秘密兵器(戦)
- [4] 南北アメリ力編
- アメリカ
- DUCK AND GOOSE(鬼)
- アパッチの要塞(戦)
- アラウンド ザ ワールド(頭)
- 石ころがし(的)
- WALL BALL(反)
- キック・アンド・ラッシュ(戦)
- サイモンさんはいう(反)
- ストーキングゲーム(巧)
- TICK TACK TOE(頭)
- POG(巧)
- 馬蹄投げ(的)
- フリーズ・タッグゲーム(鬼)
- ヘッドアップ・セブンアップ(頭)
- ゼスチャーボールあて(巧)
- ポール・ボール(物2)
- レッドライト・グリーンライト(反)
- カナダ
- MR.WOLF MR.WOLF ! WHAT TIME IS IT NOW ?(反)
- ブラジル
- 豆ビー玉(的)
- 豆袋(的)
- ペルー
- ヤス(巧)
- 指鬼と救助(鬼)
- [5] いろいろな国の遊び
- 石けり(巧)
- ジャンケン(運)
- 第2部 国際交流・国際理解のために
- [1] 国際交流をしよう
- 1.広がる国際交流・国際理解教育の輪
- 2.国際交流・国際理解教育の10箇条
- 3.パーティーや交流会の開き方
- [2] 国際交流会やイベントをしよう
- 1.歓迎セレモニー
- 2.学校で国際交流を!「ワールド・フェアー」を開催しよう
- 3.ワールド・ミュージック(音楽の学習から)
- 4.地球幸せ募金(PTA活動から)
- [3] 世界の国々を知ろう
- 1.世界の主な国一覧
- 2.世界の主な国花
- 3.世界いろいろ雑学ランキング
- [4] 世界おもしろクイズ
- 世界おもしろクイズ[1]〜[2]
- 世界おもしろクイズ[1]〜[2] 解答
まえがき
私は外国に行くときには,必ずいくつかの日本の玩具を持っていくことにしています。それは,現地の人たち,特に子ども達と親しくなるには,一緒に遊ぶのが一番の早道だからです。日本の玩具で遊んだ後には,必ずと言っていいほどその国の遊びを教えてくれます。現代のように国際化が進み,いろいろな国の子ども達が交わるようになってきた状況の中で,子ども同士が理解し合い,友達になるには一緒に遊びを楽しむことが第一歩とも言えます。
今,総合的な学習の時間が注目を浴びていますが,日本の子ども達にとっても,自分たちが経験したことのない外国の遊びを知ることを通して,その国に関心を持ち,さらにはその国に行ってみたい,あるいは,その国の人々とインターネットなどを使って交流してみたいと夢が広がる可能性もあります。
今回,世界の遊びを収集するに当たっては,帰国子女・外国人留学生・日本に滞在している外国人と日常的に友好活動を行っている団体のメンバー・外国に行って遊びを収集してきた人達の協力を頂きました。なかには,名前だけが分かっていたり,遊びのルールが曖昧なものもあり,それらは書物を調べたりしました。
編集にたずさわる中で感じたことは,子どもの遊びは,日本をも含め各地に結構似たものがたくさんあるということです。地域により同じ形式でも使う遊具が異なっていたり,近隣の国には,名前は違ってもほとんど同じ形式の遊びがあったりします。日本における「子取り鬼」の形式はほんとうに多くの国で見られました。
中には,何故この遊びがこの地域に存在するのだろうと思うこともありました。例えば,キャロムという遊びですが,世界中で広く遊ばれていますが,日本においてはあまり普及していません。しかし,この遊びが滋賀県の一部で最近までかなり盛んに行われていたという記録があります。このように遊びの伝達は,人の移動,あるいは航海のルートなどをたどって広まっていったものもあると思います。それらを考えますと,日本の遊びは,どこからどのようなルートを通って伝わってきたかなどを調べてみるのも面白いと思います。
第2部においては,外国人との交流のイベントを行う場合の,計画の立て方,実施にあたっての留意事項,具体的なプログラムの例などを実際にそのような活動を経験した方たちに執筆をお願いしました。今後このようなイベントは,日本に滞在する外国人の増加とともに,盛んになっていくと思われます。ぜひ参考にしていただきたいと思います。
最後になりますが,遊びの紹介には,イラストを多く入れ子ども達が理解できるように配慮しました。この本が,日本の子ども達の外国への関心を広げ,さらには,外国の友達との交流の橋渡しの一助となることを願っています。
編者を代表して /馬場 桂一郎
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- 明治図書
- 国際理解教育のためにも是非読んでみたい2015/6/16