教師の仕事365日:ここから始める情報教育2
デジタルカメラから始める情報教育の授業

教師の仕事365日:ここから始める情報教育2デジタルカメラから始める情報教育の授業

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Tデジタルカメラを授業で使うとどんないいことがあるの U記録性を生かしたデジタルカメラの活用 Vデジタルカメラで情報発信 Wデジタルカメラワンポイント上の使い方


復刊時予価: 2,442円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-067741-5
ジャンル:
総合的な学習
刊行:
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

情報社会に生きる子どもたちのために
T デジタルカメラを授業で使うとどんないいことがあるの
1 情報教育になぜデジタルカメラか /堀田 龍也
2 デジタルカメラ活用のポイントと秘訣
―情報教育はじめの一歩はデジタルカメラから― /笹原 克彦
デジタルカメラものしり講座1 デジタルカメラの種類はいろいろあるけど……? /向井 光一
U 記録性を生かしたデジタルカメラの活用
1 時間の経過を記録しよう
デジタルカメラで観察! 稲の成長が一発でわかる!
2年生活科・イネの成長を観察しよう(15時間) /和嶋 一男
成長のアルバム〜のこそう! 伝えよう! ケナフのすごさ〜
4年総合的な学習の時間・地球にやさしいケナフを育てよう(7時間) /深井 美和
成長記録はおまかせ
5年理科・植物の成長(5時間) /竹田 啓
2 教室に持ち込めないものを撮影してこよう
社会科見学:デジタルカメラで瞬時に記録 明快に発表
中学年生活科・町にとびだせ! コンビニたんけんたい(5時間) /山下 真樹
地域の行事をALTに伝えよう
4年総合的な学習の時間・進め! お鴨江調査隊(12時間) /坂口 幸広
みんなのお気に入り写真展
全学年生活科・総合(4時間) /山中 昭岳
3 写したその場ですぐ見よう
こんなことしたよ,こんなのつくったよ! どんどん写して見てみよう!
2年生活科・秋っていいな―いもと遊ぼう―(3時間) /水野 宗市
つくったかたちを友達にも見てもらおう
1年算数科・かたちづくり(3時間) /出頭 信二
手早く簡単,実験を楽にまとめて伝えよう
5年理科・もののとけかた―とけたホウ酸をとりだそう―(5時間) /宮ア 靖
デジタルカメラものしり講座2 撮影する画像の「画質」と「サイズ」 /向井 光一
V デジタルカメラで情報発信
1 プリントアウトで発信しよう
デジタルカメラで見どころカルタづくり
3年社会科・私たちがすむ市のようす(13時間) /岩崎 秀幸
「たんけんアルバム」を作ろう
1年生活科・あそびにいこうよ―こうえんたんけん―(9時間) /佐藤 秀幸
「フェスティバル」の参加を地域に呼びかけよう
5年総合的な学習の時間・石金夢の森公園から地域へ発信(6/52時間中) /國香 真紀子
2 パソコンに取り込んで発信しよう
ふるさとヤンバルの自然をクイズで発信
5年総合的な学習の時間・ふるさとの自然を紹介しよう(5時間) /高良 孝志
3 テレビに映して発信しよう
プレゼンテーションで歯の大切さをアピール!
5年総合的な学習の時間(保健との関連)・健康な歯を守ろう(8時間) /白江 勉
デジタルカメラものしり講座3 デジタルカメラの写真は何に記録するの? /向井 光一
W デジタルカメラ,ワンポイント上の使い方
1 画像加工で,ひと味加えた表現を
わたしの料理おすすめポイントにズームイン!
5年家庭科・わが家の朝食おすすめの一品―卵料理編―(5時間) /笹原 克彦
6年生の心に残る贈り物・メッセージ付き記念写真
3年〜5年総合的な学習の時間・パソコン探偵団―デジタルカメラ編―(3時間) /安井 誠
お家で大活躍! オリジナルカレンダー
4年図画工作科・水彩画「屋根の上の白い猫」―カレンダー作り編―(5時間) /佐藤 光典
2 映像センスを高めよう
詩の展覧会を開こう!
4年国語科・詩の広場(4時間)+総合的な学習の時間(2時間) /藤原 淳史
ねこの目で写そう
3年総合的な学習の時間・ねこの目で写そう(3時間) /渡辺 純恵
見て,聞いて! デジカメスピーチ
4年朝の会・毎時間(5〜7分) /福江 義彦

情報社会に生きる子どもたちのために

 21世紀を迎えました。流れの速い時代です。

 学校で学んだことだけでは生きていけないこの時代の学校教育のあり方が見直されています。生涯学び続けることになる現在の子どもたちに,2つの大切な力をつけることが「学校の責任」です。

 1つめは,生涯学び続けるために必要な「基礎基本」を徹底することです。些末な知識ではありません。ほんとうに必要な知識は何かということは,社会で生活している私たちがよく知っているはずです。これを子どもたちにきちんと身につけさせる厳しさが必要です。

 2つめは,生涯学び続けるために必要な「学び方」を身につけさせることです。大人になって新しく学ばなければならない状況になったとき,必要な情報をどこから集めるか。自分の考えていることを適切に表し,他者とコミュニケーションを保ち,自分以外の考え方をどう吸収していくか。

 この「学び方」は新しい時代の「基礎基本」だと言えるでしょう。

 学校において,デジタルカメラやコンピュータ,インターネットなどのメディアを活用する際にも,上記の2つの観点があります。

 子どもたちに必要な知識や技能を身につけさせるために,教師が「わかる授業」を展開する必要があります。そのためにメディアを利用すること,これを「メディア利用による学習指導」と言います。

 一方,子どもたち自身の学び方として,情報や情報手段を適切に扱う力を身につけさせるために行う学習指導,これを「情報教育」と言います。

 私たちはこれをきちんと区別しながら,適切にメディアを活用していくことが大切です。

 このシリーズには「ここから始める情報教育」という名称をつけましたが,上記2点の両方をイメージしつつ,その「入り口となる授業」を紹介しています。まずは真似してやってみるところから始めてほしいと願っています。

 第1巻は,情報教育の授業をイメージしてもらうことを念頭に編集しました。第2巻は,子どもたちの学習メディアとしてもっとも利用しやすいデジタルカメラの活用から授業を考えました。

 第3巻はコンピュータの身近さを,第4巻はインターネットの身近さを感じてもらいたいと思いました。第5巻には情報社会のしくみに気づく授業を集めました。第6巻では情報教育のための学習環境や教員研修を焦点化してみました。

 このシリーズを作るにあたって,情報教育の先進的な実践者ばかりでなく,たくさんの,情報教育を始めてみたばかりの先生方に執筆をお願いしました。いずれも,地に足がついた,身の丈の実践になっています。

 現場の先生方のよい実践を,できるだけそのよさが生きるように位置づけて編集したつもりです。もしこのシリーズに不十分なところがあれば,それは編集代表者である私の至らなさです。ぜひ忌憚のない意見をいただければ幸いです。

 最後になりましたが,編集代表者の私の遅筆を,辛抱強くお待ちいただいた明治図書出版の樋口雅子編集長,担当の阿波理恵子さんに,心から感謝いたします。


   執筆者を代表して /堀田 龍也

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      明治図書

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