先輩の声
社員募集に応募される皆様におくる、小社で活躍する先輩社員からのメッセージです。
明治図書出版を志望した理由
小さい頃から読書が好きで、気付けば出版社への就職は憧れの一つとなっていました。大学では国語学を専攻しており、国語教育に関わりたいという思いもあったものの、「本作りに関われるならどこでもいい」という思いを半ば持ちつつ、就職活動を進めていました。
そのような中で明治図書を志望しようと思った最大の決め手は、「人」でした。就職活動当時、企業の面接では、いかに和やかといえども、どこか人間としての「底」を探られているような居心地の悪さを覚えていました。しかし明治図書の選考過程では、他者を退けることなく共感的に話に耳を傾け、人として相対してくれる圧倒的なあたたかさ、居心地の良さを感じました。
入社して年月が経過した今でも、その印象は間違っていなかったと断言できます。
1日の仕事
雑誌と書籍(教育書)の企画・編集が主業務です。雑誌は毎月の校了日、書籍は年に数回ある大規模フェアを節目として仕事を進めます。そのため、1日のスケジュールも固定的ではなく、1ヶ月・半年・1年といった大きな周期ですべきことが決まっていきます。例えば、月半ばには原稿執筆依頼のメールを送り続けている日もあれば、月末には表紙のデザインを検討している日もある。4月には丸一日企画書と向き合っている日もあれば、10月にはひたすら原稿を読み込んでいる日もある、という具合です。
但し、その中でも時季を問わず付帯するのは、著者の先生方との対話です。そのため、どの1日においても、対外的なメールの「返信」をしている時間が一定以上あります。事務的にも聞こえますが、一人ひとりの著者の思いと向き合って言葉を紡ぐ、決しておざなりにできない業務です。
明治図書あるある
趣味に力を注ぐ方が多いなと感じます。読書だけでなくアニメやゲーム、観劇、スポーツ、お笑い、音楽、俳句、野球観戦からペットまで…本当に多種多様かつディープで、それぞれの「推し」への愛に溢れた方がたくさんいます。多様なあまり、社員同士では意外と趣味が被らないのも面白いところです。年末年始やお盆は休みが長く、旅行に行きやすいので、趣味の遠征を楽しまれる方も多いです。
そして、その「推し」への愛は自社商品や業務にも等しく向けられています。部署によって仕事の内容や形態は大きく異なり、時には部署同士、社員同士で議論になったり、意見が分かれたりすることもありますが、その前提として、一人ひとりが自らの仕事や扱う商材に対して強い誇りと愛を持っていることが、常に伝わってきます。
将来の目標
どのような分野にも、「○○はこの1冊から始まった」という、いわゆる草分けの書があるはずです。教育書においても、私が編集の仕事を始める遥か以前から、そのような書が生み出され、数々の教育活動や教育哲学、価値観を世に広め、時に論争や運動も伴いながら読み継がれてきました。このように述べると大仰ですが、たとえたった一人の読者の行動だとしても、その本がなければ変わらなかったことを変えることができたなら、それは立派な「草分け」の書と言えると思います。
流行を生み出す土壌の豊かさやその速度において、今や「本」は最も後方に位置するメディアと言えるかもしれません。しかし、その道程を振り返った時、確かな楔となる「重さ」が本にはあります。そのような楔となるこの1冊、この1記事、この1行を、少しでも多く生み出すことが、夢であり目標です。
プライベートの過ごし方
休日はほとんど家族と過ごしています。娘と公園に出かけて走り回ったり、自転車で買い物に行ったり、お祭りや運動会に参加したりと、デスクワーク中心の平日よりも余程身体を使う日々で、月曜日の朝が一番疲れているかもしれません。
元来あまり社交的ではなく、油断すると育児と家事ばかりになってしまうので、最近は趣味の時間も意識的に作るようにしています。月に一度、学生時代の友人と読書会をしたり、神保町に繰り出して古書店巡りをしたり、知人の誘いで始めた俳句仲間の方々と交流したりと、好きなことを満喫しています。リフレッシュとしてだけでなく、年代や仕事の異なる方々と交流する機会としても大切な時間です。
この部署の仕事の概要はこちら教育書部門編集部