キャリア採用
キャリア採用によって明治図書へ入社した社員に、過去・現在・未来を語ってもらいました。
前職の仕事・キャリア採用に応募したきっかけ

前職では、約9年間理科の教員として中学校で働いておりました。

教員の仕事は、教科指導・学級指導・生徒指導・部活動など多岐にわたり、日々業務に追われる毎日でした。教員として働いている間は特に感じていませんでしたが、転職して振り返ってみると、やはり多忙な毎日であったと思います。

ただ、教員の仕事はその分やりがいが大きかったことも間違いありません。勉強や部活動などで「分かった!」「できた!」などの生徒の声が聞こえてくると、「生徒のつまずきを解消できた!」「うまく指導できたかもしれない!」という達成感を味わうことができ、「次はもっとわかりやすく指導したい!」「もっと上手に伝えられるようになりたい!」という向上心にもつながりました。

一方で、教科指導もしっかりやりたい! 部活動ももっと指導者として成長したい! などなど、やりたいこと(=やらなければならないこと)にキリがなくなり、結果的にすべてのことに全力を注ぐことが難しい状況になってきました。中途半端にならないようにするため、自分自身が本当にやりたいことを考えてみた時、以前に勤務していた学校の校長先生から、「理科の教員として、理科をもっと分かりやすく教え、理科好きの生徒を育てることが大切だ」と言われたことを思い出しました。やはり、教科指導をもっと上手になりたい! でも、現状のままでは時間を十分に取れないと考えていたとき、副教材として使用していた『よくわかる理科の学習』を作っている明治図書が、キャリア採用を行っていることをHPで見つけ、明治図書で理科の教材を作りたい!と考え、入社を決めました。

入社してよかった点

教員から別の職種に転職する際、経験や知識を活用できる職業があるのだろうか?と感じておりました。

明治図書に採用していただいたものの、前職で持っていたスキルのうち、活用できそうなものは、定期テストや自作プリントの作成経験(しかし、これは自分が授業で使えれば問題ないレベルで作っていたもの)、そして明治図書の教材を使っていたことくらいでした。編集職としての知識はもちろん0で、キャリア入社と言いながら、明治図書で果たして何ができるのだろう?と焦りを感じる部分もありました。

ただ、実際に入社してみたら、悩んでいる間もなく、すぐに編集の仕事に取りかかるしかない状況でした。というのも、私が入社した年は、中学校の教科書が全面改訂となる前年! つまり、明治図書も改訂に向けてまさに繁忙期という状況でした。編集部員として採用されたからには、編集のスキルがないといけないのではないかという不安もかき消され、前職で培った理科の知識と、編集部の先輩方にはない現場経験(特に実験・観察の授業経験)、そして聞いたら教えてくれる優しい先輩方や見様見真似の編集スキル(とりあえず雰囲気で使って、横に文字で補足しておく方法)で、編集経験0でも仕事をこなすことができ、何とか作成していくことができました。

現在は、『よくわかる理科の学習』を、生徒がいかに分かりやすく理科を学ぶことができる教材にしていくかを考えて企画を練っています。自分自身が使用していた教材を作る立場になったことはとても不思議な感覚ですが、自分が作った教材を使って全国の中学生が理科を学んでいることを考えると、教員のままでは決して成しえなかったことをできていると実感し、大変嬉しく思っています。

さらに、明治図書入社後は、以前に増して教科知識が深くなりました。

教員時代には、自分が使っている教科書以外のことを知る機会もなかったので、教科書による表記や扱い方の違いについて深く考えることはありませんでした。しかし、教材を作る立場になった以上、各教科書の趣旨を読み取った上で問題を作成する必要があるので、教員時代には考えもしなかった角度から教科書を研究するようになりました。また、テストなどを作成する際も、破綻した問題設定になっているなどがないよう、しっかりと法則や理論などを理解している必要があるため、検証の時間をしっかりとかけてテストを作成しています。結果的に、教員の時よりも理科の勉強をするようになった気がします。

今後の目標

少しでも多くの生徒に自分が作った教材を使ってもらえるようになりたいです。

教員の時は、理科の授業を通じて年間200人程度の生徒に理科を教えてきました。しかし、転職した今では、直接教えることはできませんが、教材を通じてたくさんの生徒に理科を教えることができていると感じています。

作成している教材が、少しでも生徒の理解を助けられるように、そして先生方にはこの教材があって助かった!と思っていただけるようにしていくため、使用している生徒・先生方の声に耳を傾け、現場のニーズに応えられる教材づくりを心がけていきたいです。また、新しい企画を作り、今まで以上にわかりやすい教材を目指していきます!

仕事・人、ここが⭕

学習教材部門の特徴だと思いますが、前職の職場(=職員室)と違い、かなり静かです。入社当時は、みなさんの集中力に驚かされました。とはいっても、堅苦しいといった感じではなく、集中しやすい環境といった感じです。むしろ理科編集部は、集中したいときは集中でき、何かあれば周りの方にすぐ相談できるという快適な環境です。私もそうでしたが、未経験でも仕事に関する不安は、周りのサポートもあるので心配ありません!

キャリア採用はまだまだ少ないですが、新卒から明治図書にいらっしゃる方々とキャリア採用組との間に派閥などは一切ありません(笑)。部活動やボウリング大会など、交流する機会もたくさんあり、すんなり溶け込むことができます! もちろん、キャリア採用だけの集まりもありますので、ご入社後はお声掛けさせていただきます!

この部署の募集要項はこちら学習教材部門編集部