キャリア採用
キャリア採用によって明治図書へ入社した社員に、過去・現在・未来を語ってもらいました。
前職の仕事・キャリア採用に応募したきっかけ

前職では、約10年間、教科書の編集に携わっていました。

学校教育で使用義務がある教科書は、学習する児童・生徒のためのものであるとともに、授業を行う先生のためのものでもあります。また、文部科学省の検定に合格することも必要です。そのため、児童・生徒が理解しやすい構成、先生が授業しやすい教材配置、学習指導要領への対応など、様々な配慮をして誌面をつくることになります。このようにして作られる教科書は、学校教育の中で教材の中心に位置づけられるのものだと思う一方、自分自身が本当にやりたいことは、「児童・生徒の自学自習を支えるような、もっと日常的な学習場面に近いものではないか」と考えるようになりました。そのようなときに募集を知ったのが、明治図書です。

明治図書の教育書や月刊誌、教材は、前職の仕事の関係で普段から目をとおしていました。お世話になっていた先生方が執筆者として名を連ねており、親近感もありました。興味を持って応募し、直接社員の方々と話をしていく中で、明治図書で教材をつくることが、「本当にやりたいこと」「社会的に意味があること」と考え、入社を決めました。

入社してよかった点

実は、教科書編集の仕事をする前、月刊誌の編集を2年ほどしていました。現在の仕事は、「企画力」と「スピード」重視の月刊誌編集に近い部分と、「学校教育」を重視する教科書編集に近い部分とがそれぞれあります。そのため、思った以上にスムーズに現在の仕事に移行できたと思っています。

明治図書入社後は、「児童・生徒の目線」を、以前に増して意識して教材づくりに取り組めるようになりました。ページ構成やフォント、デザイン、色、紙質など、形になっていくものもあれば、学び方や使用場面、取り組む時間、学習環境など、形には残らないものもあります。それでも、児童・生徒が使うところをイメージして、そのために編集していくという点で、以前よりも教材づくり(本づくり)のアプローチがクリアになりました。

先日、商業施設のフードコートで、このように作り上げた教材を中学生が持ち寄り、楽しそうに(?)教え合いながら勉強しているシーンを見かけました。自分が望んでいた「日常的な学習場面で活用される教材づくり」ができていることを実感し、嬉しく思いました。

今後の目標

これまでのキャリアの中で、多くの授業見学をさせていただいたことや、たくさんの先生方と検討や相談を繰り返したことは、今の仕事でも生かすことができています。自分の中では、「これまでの経験を生かしながら、これまでとは違った媒体を、同じ児童・生徒たちに向けてつくる」という感覚で、視野を広げた仕事の仕方ができていると思っています。

ちょっと大きな話ですが、現在は、教育のICT化をはじめとした「学び方」の変化と、将来の社会の変化を見越した「学ぶ内容」の変化の過渡期です。このような今だからこそ、従来の形にはとらわれない、新しい教材や学習システムを発信できる好機なのではないかと考えています。「学力低下が言われるから易しくしました」「入試があるから対策できるようにしました」といったものではなく、「将来必要な力を身に付けるために、今、必要な学習を盛り込みました!」と自信を持って言える教材を、視野を広げて企画し、学習の方法とともに発信していく。これが現在の大きな目標です。

仕事・人、ここが⭕

私が所属する学習教材部門の特徴なのかもしれませんが、1冊の教材を個々の担当者が進行するというよりは、1冊の教材に複数の担当者がおり、分担しながら進行する場合がほとんどです。このページをご覧の方の中には、他業界の方も多くいらっしゃると思いますが、みんなと相談し合える環境なので、未経験という意味での心配はありません! それと、業務時間中、フロアはとても静かです。みなさん、集中して仕事に向き合っており、私としては、とても働きやすい環境だと思っています。

また、私が入社して持った社員の印象は、教育に熱く、主体性のある人が多いこと。中途入社の方が少ない点も驚きの1つだったのですが、現在は各部署で増えており、同じ学習教材部門の編集部には、現在、6名います。他部署をふくめると、全社員の1割強をキャリア入社組が占めており、今後は、更なる勢力拡大も……(笑) 興味を持たれた方は、ぜひ、ご応募ください。ご入社後は、不定期開催のキャリア会(飲み会)にお誘いします!

この部署の募集要項はこちら学習教材部門編集部