特別支援学校の授業研究においては、児童生徒の実態把握、適切な目標設定が課題となっています。しかしながら、障害が重複している児童生徒の場合、実態把握においては、行動観察やさまざまな発達指標を活用するなどの幅広い取組があり、学部や学年で共通理解が難しい状況にあります。さらに、目標設定や学習評価の記述については、同じ目標や評価が繰り返されている現実があります。この原因のひとつに、系統的かつ段階的な視点の欠如があると考えられます。
そこで、この研究会では児童生徒の実態把握、目標設定、学習評価について、国語などの教科の観点を活用する形式で整理し、段階的かつ系統的な視点を導入します。そうすることで、学部や学年、指導する教員間で共通理解できる評価の枠組み(学習到達度チェックリスト)を開発することを目的とします。さらに、この視点から目標設定を見直し、目標に対応する手だてを吟味し、授業展開を改善していくことが可能ではないかと考えています。
これらのことについての提案を踏まえ、協議するセミナーを計画しました。どうぞ参加いただきたくお願いいたします。
対象: 特別支援学校教諭、肢体不自由及び知的障害の児童生徒を担当している教諭
参加費:1000円(学生500円)定員50名
申込方法:
・メール又はファックスで、「那覇セミナー」と明記の上、申し込み下さい。
申込締切は、平成29年2月25日です。
・参加費は、当日会場でお支払い下さい。
・プログラムの内容や講師等は変更となる場合がありますので、ご承認ください。
・周辺にも、食事をとれる場所は、ありますが、混み合うことが予想されます。昼食時間が1時間と短いので、ご持参いただく方が便利です。
申し込み、問い合わせは、
福岡大学 徳永研究室
Mail: ytokunaga*fukuoka-u.ac.jp
(*に@を入れて下さい)
Fax: 092-871-6654(共同研究室)
9:30〜 受付
10:00〜10:10 セミナーの開催にあたって
10:10〜10:50 共同注意の発達と臨床
大神英裕(九州大学名誉教授)
11:00〜12:00 学習到達度チェックリストと学習評価
徳永 豊(福岡大学教授)
12:00〜12:30 協議
(12:30〜13:30 休憩:昼食)
13:30〜14:30 チェックリストの段階意義について
田中信利(北九州市立大学教授)
14:45〜15:15 チェックリストの活用演習
徳永 豊(福岡大学教授)
15:30〜16:30 協議