- はじめに
- T 幼児の遊び
- 1 「遊び」の教育的意義
- 2 遊び―大人の仕事(新機軸として展開されるもの)
- 1 基本段階
- (1) 部屋の空間づくりから
- (2) 遊具と道具
- (3) 時間・日課
- 2 次の段階へ
- 3 再び,遊びの条件の見直し
- 3 遊びの観察(以前の教育プログラムから引き継いだもの)
- (1) グループでの観察
- (2) 遊びの中で見られること
- U 幼児の文学
- 1 総論
- 1 何をもって文学と言うのか
- 2 私たちは,なぜ文学をするのか
- 2 幼児の文学
- 1 幼児の文学の機能
- 2 作品の選び方
- 3 計画
- 4 条件
- 5 実践の中から
- 6 自由遊びの中で(文学コーナー)
- 7 文学の学習会(保育者のために)
- 3 A保育園の計画と実践(3〜5歳児クラス)
- V 幼児の環境認識
- 1 環境認識とは何か
- (1) 環境を知ることが,なぜ大切か
- (2) 環境認識と人格の形成
- (3) 幼児教育における環境認識の位置付け
- (4) 幼児の学習と記憶の発達
- 2 環境認識の理論的背景
- (1) 人間にとっての環境
- 3 環境認識の実際
- (1) 何を知ってほしいか(テーマ)
- (2) 認識の経過づくり
- (3) 他の領域との関係
- W 幼児の数学
- 1 子どもの世界と数学
- 2 乳児の世界
- 3 幼児の世界
- 4 言葉と思考
- 5 遊びや課業の紹介
- (1) 数づくり
- (2) 長さ比べ
- (3) プレゼントはどこ?
- (4) 魔法の袋
- (5) 積み木のビル
- (6) 数“9”をつくる
- (7) 重さ比べ
- *課業に取り組むに当たって
- *絵本やお話の世界の「数」
- X 幼児の美術
- 1 描くことの発達と子どもの環境
- 2 遊びの中で育っていくもの
- 3 絵を描くことが好きであり続けるために
- 4 課業を進めるには
- 5 身近な大人自身が味わい深い人に
- <参考> *技法と段階性
- Y 幼児の体育
- 1 幼児教育における体育の位置付け
- 2 幼児期の体育の実際
- (1) 幼児期の体育の運動材料
- (2) 保育園・幼稚園の体育
- (3) 具体的計画
- 3 「体育」計画例
- (1) 運動材料 年間配分(案)
- (2) 課業計画(案)
- Z 幼児の食事
- 1 給食の味
- 2 私たちの仕事で今,改めて大切なことは
- (1) 食材を選ぶ考え方
- (2) 適した調理
- (3) 形態
- (4) 調理の動きの組み立て
- (5) 伝統
- おわりに
はじめに
この新訂「教育プログラム」は実践の中から生まれたものですし,また多くの所で実践されてもいます。このたび,まとめて一冊の本として出版するに当たり,実践を提供してくださった方々にお礼を申し上げるとともに,この教育プログラムの行方を温かい目をもってともに見守っていただきたいと思います。行方とは10年後の新しいプログラムまでの連続性を意味します。そのプロセスのスタートを切るのは,次の三つの問いです。
あなたは本当にこのプログラムに賛成しているでしょうか?
あなたは本当にこのプログラムを理解しているでしょうか?
このプログラムは子どもの成長を助けてくれるのでしょうか?
大きなYESを待ち望んで,そして子ども像が姿を現すのも間近でしょう。
2009年6月 /羽仁 協子
(注)この教育プログラムとは別冊ですが,セチェイ・ヘルミナ著「保育園での美術教育」と「私たちの音楽わらべうた」はプログラムと同格の実践書です。
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