実践 構成的グループエンカウンター7
学級集団を高めるミニエクササイズ&活用講座

実践 構成的グループエンカウンター7学級集団を高めるミニエクササイズ&活用講座

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思いやり、信頼感を実感できる活動を通して集団を高める。

「リレーションづくり」を目的とするエンカウンターは、活動を通して学級集団を高める機能をもっている。本号では、「絆づくり」「心の居場所」「自己存在感」「支持的風土」等をキーワードに、学級集団を高めるためのエクササイズを満載して紹介している。


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ISBN:
4-18-861810-8
ジャンル:
特別活動
刊行:
2刷
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

特集 学級集団を高めるミニエクササイズ&活用講座
【巻頭】集団づくりとエンカウンターの役割 /吉澤 克彦
学級集団を高めるエクササイズづくりの提案
集団の凝集性を高めるオススメのアイデア /八巻 寛治
集団の規範意識を高めるオススメのアイデア /稲垣 応顕
集団の支持的風土を高めるオススメのアイデア /藤井 弘
学級集団を高めるエクササイズのバリエーション
「絆づくり」のミニエクササイズのアラカルト /平野 修
「心の居場所づくり」のミニエクササイズのアラカルト /野澤 一吉
「自己存在感づくり」のミニエクササイズのアラカルト /佐藤 克彦
学級集団を高めるミニエクササイズと展開
低学年
1年・互いのよさを発見し認め合う /橋 伸二
1年・みんなでたのしくゲーム! /下島 まさ子
2年・「手伝って」「いいよ」〜大きなカブ〜 /和澄 洋子
2年・お手紙こうかん会 /長谷部 弘美
中学年
3年・こんな友達がいいな /今市 清美
3年・小集団を高めることから /本間 正樹
4年・スキンシップで心を伝える! /市岡 幸惠
4年・みんなで味わう「できたこと」 /表 八栄
高学年
5年・遊びの中から学ぶこと /石川 明代
5年・目標を立てる場面を活用して /中島 咲子
6年・縦割り活動で集団を高める /山田 弘史
6年・友達っていいね /平林 かおる
中学校
1年・私たちの学年「MORE BETTER!」 /本間 昇
1年・世界に一つの学年の輪 /羽賀 正道
2年・フリーウェビングで連帯感を! /柴田 祥宏
2年・合唱発表会に向けた学級づくり /長嶋 茂
3年・あなたが好きです。その理由は… /植草 伸之
3年・私からの贈り物 /山ア 明彦
第2特集 学校生活を豊かにするエンカウンターの活用講座
コーナー1 朝の会・帰りの会のお役立ちエンカウンター・アラカルト
低・わかりやすく,活動的なミニエクササイズを /八巻 寛治
中・学級スタイルがぴりっと表れる場面を /山宮 まり子
高・“朝のスピーチ”に一工夫を… /小林 靖直
中学・「よい習慣」をキーワードに朝の会・帰りの会を見直す /阿武 勲
コーナー2 安全教育とお役立ちエンカウンター・アラカルト
低・廊下を走るわたし /古田島 真樹
中・「自分ならこうする」という思いを伝え合おう /松永 裕子
高・感謝の気持ちを行動に!! /中小路 勝也
中学・命の尊さを実感させるエンカウンター /中村 雅芳
コーナー3 異学年集団のお役立ちエンカウンター・アラカルト
低・簡単,手軽に友だちになろう /有内 文香
中・4,5年生合同林間学校に向けて /大石 淳一
高・荒れたクラスに許容的雰囲気を /坂江 栄市
中学・「横」の関係だけでなく,「縦」の関係でもSGEを /成田 隆道
コーナー4 子どもが主役のお役立ちエンカウンター・アラカルト
低・気持ちを伝える〜めざせ はっきりくん!〜 /菅原 香代
中・“インタビュー”で体験共有 /鈴木 紀子
高・わたしはです! /阿部 洋治
中学・1分間に凝縮されたドラマの共有 /生稲 勇

特集のねらい

 今回の特集は,「集団を高める」である。

 集団を高めるとは,内容的に三つの要素を持つ。

 一つめの要素は,集団の凝集性を強めること。子どもたちの姿としては,「協力」や「団結」。学級が「絆づくりの場」として機能しているということである。例えば,グループ学習が協力的で,学習効果を上げる。グループ学習によって,学習のつまずきへの支援がある,新しい見方・考え方がどんどん出てくるなど。また,運動会の学級対抗や合唱コンクールに支え合って取り組むなどもこれにあたる。

 二つめは,規範意識が高まること。きまりを守ろうとする姿勢が集団に浸透し,適正な集団のルールの中で,誰もが平等に,安心して自己を発揮し,磨き高め合うなどが,その内容である。学級が「心の居場所」であるということ。清掃や給食などの当番活動に一生懸命に取り組むなどがその姿。また,学級で決めたルール,例えば,雨の日はベランダに出ないとか,給食のデザートが余ったら希望者で公平にジャンケンするなどのルールを一人一人が遵守することで,集団の規範意識が高まる。

 三点めは,支持的風土の醸成。お互い認め合い,高め合う人間関係の中で,個の成長もある。自分自身の存在が認められ,また,相手の良さを認めながら,本音で語り合える集団。それが高まった集団の姿。「自己存在感」を体感できる学級である。

 逆に,付和雷同型の学級,強者への追従型の学級,烏合の衆といったことでは,「絆づくりの場」「心の居場所」「自己存在感」を得ることはできない。

 エンカウンターは,活動を通して集団を高める機能を果たす。

 例えば,「トラストウオーク」などのような感謝,思いやり,信頼感を実感できるエクササイズを実施する。その後「絆づくりの場」としての遠足や縦割り集団活動を行うことで,集団の凝集性を高める。また,『構成的グループエンカウンター・ミニエクササイズ50選(中学校編)』(明治図書)にある「学級イメージ」を実施して,規範意識を高め,学級が「心の居場所」となっているか点検する。時には,「私の向上線」というエクササイズを係活動,委員会活動を振り返る時期に実施する。「役割」を自覚し,「自己存在感」を確認できる。

 今回の特集で提案するエンカウンターのキーワードは「絆づくり」「心の居場所」「自己存在感」である。


   編者 /八巻 寛治 /吉澤 克彦

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      明治図書

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