ビギナー教師の英語授業づくり入門6
生徒が熱中する英語ゲーム33の技
英語ゲームに学ぶプロの技

ビギナー教師の英語授業づくり入門6生徒が熱中する英語ゲーム33の技英語ゲームに学ぶプロの技

ロングセラー

好評12刷

楽しいだけじゃない!英語力がグーンとアップするゲームが満載!

授業にゲームなんて遊びを入れるとはけしからん!という声を聞く。硬いことをいうなという意見もあるが、実は、ほんとは生徒に学力をつけないゲームもあるのだ。すべての生徒に、学習量と活動量を確保するゲームの具体を学年別に紹介した、著者待望の本。


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ISBN:
978-4-18-733626-8
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
12刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 228頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月1日

目次

もくじの詳細表示

まえがき
序章 私の面白英語ゲーム誕生の秘話
第1章 中学1年生で行う英語ゲーム
[1] 動物カルタゲーム 〜だれもが楽しめる英語カルタゲーム〜
[2] a /an の使い分けゲーム@ 〜母音と子音の使い分け〜
[3] a /an の使い分けゲームA 〜冠詞がいらない語の使い分け〜
[4] 単数? 複数? 〜けっこう盛り上がる! Gimmy, gimmy, game 〜
[5] Is this your Doraemon ? 〜This is の疑問文とその答え方 〜
[6] What is this ? 〜紙に絵を描いて質問する〜
[7] Who is this ? ゲーム 〜インターネット画像を使って〜
[8] Are you a monkey ? 〜動物カードを使って〜
[9] When is your birthday ? 〜あなたが生まれたのはこの日だ〜
[10] 一般動詞@(肯定文) 〜私の飼っている動物は
[11] 一般動詞A(否定文) 〜私のするスポーツ,しないスポーツ〜
[12] 一般動詞B(疑問文) 〜あなたのするスポーツは?〜
[13] 一般動詞C(発展ゲーム) 〜とても好き,あまり好きじゃない〜
[14] 3人称単数現在形@ 〜肯定文:これが私の友達〜
[15] 3人称単数現在形A 〜肯定文と否定文を織り交ぜて〜
[16] 3人称単数現在形B 〜肯定文と疑問文を織り交ぜて〜
[17] うすのろ・ばか・まぬけ 〜代名詞ゲーム〜
第2章 中学2年生で行う英語ゲーム
[1] be 動詞の過去形@ 〜再度! 動物カードを使って〜
[2] be 動詞の過去形A 〜表現を増やすために〜
[3] 過去進行形@ 〜基本表現をマスターするために〜
[4] 過去進行形A 〜表現を増やすために〜
[5] 未来形 〜今夜,私は先生の家に行く〜
[6] There is / are のマジカルリスニングゲーム
[7] 不定詞@「〜することが好き」 〜名詞的用法のゲーム〜
[8] 不定詞A「〜するために」 〜副詞的用法のゲーム〜
[9] 不定詞B「〜するための」 〜形容詞的用法のゲーム〜
[10] 比較級 〜黒板を使った英語ゲーム〜
第3章 中学3年生で行う英語ゲーム
[1] 現在完了@(継続) 〜基本文カードゲーム〜
[2] 現在完了A(経験) 〜基本文カードゲーム〜
[3] 関係代名詞@ 主格の that 〜黒板ゲームで関係代名詞の導入!〜
[4] 関係代名詞A 主格の who/ which 〜マジカルリスニング〜
[5] 楽しい関係代名詞のゲーム 〜フルーツバスケット〜
[6] カルタでいきなり導入! 〜簡単・楽しい・わかりやすい〜
付録 英語ゲーム 得点板
あとがき

まえがき

  英語授業におけるゲームは,遊びである。


 私は『英語授業面白ゲーム集』(明治図書)の「まえがき」で,こう記した。

 今でもその気持ちは変わらない。

 50分の長い授業時間に,たった5分程度,休みが入ってもいいじゃないかと思う。

 まして,生徒は英語を使って遊んでいるのであるから。


 よく英語授業におけるゲームが批判の的になることがある。

 そういう批判を聞くたびに,

 「どうして,そんなに堅苦しく考えるのだろう……」

 「英語の力がつく,つかないという問題なんていいじゃないか」

 「そもそも,ほかの方法で力がつく授業って,どんなのがあるの?」

と思わざるを得なかった。


 基本的に,「授業は楽しいほうがいい」と思っている。

 つまらないより,楽しいほうがいい。

 楽しい授業からは,生徒の学力を高めるチャンスがまわってくる。

 しかし,つまらない授業には,生徒はそっぽを向く。

 楽しい授業がいいに決まっている。

 なのに,ゲームとなると批判の声があがるのはなぜだろう?

 そう考えたときに,


  もしかしたら,私の考えているゲームと批判されているゲームとは,なにか種類が違うのかも……

と思うようになった。

 そう考えてみると,私が絶対にやらないだろうなというゲームがある。

 例えば,伝言ゲームである。


 列の代表者が廊下に出る。

 教師はその代表者に,メッセージ英文を送る。

 代表者はその英文を暗記し,教室に戻る。

 教師の“Ready, Go !!”の合図で,代表者は,後ろの生徒に暗記した英文を伝える。

 後ろの生徒は,その英文をさらに後ろの生徒に伝える。

 その生徒は,さらに後ろの生徒に伝える。

 このように伝言していき,早く伝えるというゲームである。

 私がこのゲームをやらない理由は,「時間がかかるわりには,生徒の活動量が少ない」という点である。

 伝えてしまった生徒は暇である。

 早く終わった列の生徒は暇である。

 発言は1回しかない。

 それでいて,3分もかかるゲームは,時間のむだである。


 また,ボールを2つ用意し,生徒に渡す。

 1つは赤色のボール。

 もう1つは黄色のボール。

 音楽をかける。

 生徒はボールを近くの人に渡す。

 そして,音楽が止まったときに,赤いボールを持っていた生徒が,黄色いボールを持っている人に質問する。

 そのようなゲームを私はしない。

 理由は,「生徒の活動量が少ないから」である。


 まだある。

 ALTから教わったゲームであるが,Wake up and go to sleep. ゲームである。

 班で1人ずつ番号をつける。

 生徒は机に顔を伏せる。

 教師は黒板に,playing と書く。

 番号をつけた1番の生徒だけ,顔をあげる。

 つまり,Wake up 状態である。

 1番の生徒は,黒板に書かれた playing という語を暗記する。

 次に,2番が Wake up する。

 教師は,黒板に the と書く。

 同様に,3番の生徒のときには,like と書く。

 4番の生徒では,piano とする。

 5番の生徒のときは,I と書く。

 同様に6番の生徒では,.(ピリオド)を書く。

 その後,生徒全員,顔をあげる。

 そして,自分が覚えた単語を班員に伝え,英文を完成させるというゲームである。

 難点は,活動時間のほとんどは顔を伏せ,寝ている状態であるということ。

 生徒の活動量が少ないのである。

 さらに英文を完成させるときは,どうしても班の中で英語のできる生徒が活躍してしまう。

 私のイメージする英語ゲームは,「できる子もできない子も,ともに満足し,ある一定の学習量を保障する英語ゲーム」である。

 よって,私のゲームのほとんどは,文法事項に限られてくる。

 そして,教師がやめと言うまでしゃべり続ける。

 そんなゲームを今までしてきた。

 そういう意味では,批判の的となる英語ゲームと私のゲームは種類が違うのではないかと,ここ数年,思うようになった。


 さて,本書では,中学1年生からの文法事項別にゲームを載せてみた。

 当然,『英語授業面白ゲーム集』や『続・英語授業面白ゲーム集』(明治図書)に載っている文法事項は除いている。例えば,過去形は,『続・英語授業面白ゲーム集』に出ているので,本書では省いた。

 文法事項別に並べると,次ページのようになる。

 『英語授業面白ゲーム集』『続・英語授業面白ゲーム集』(明治図書)そして,本書『生徒が熱中する英語ゲーム33の技』の3冊が手元にあれば,おおかたの文法事項は網羅されると思う。

 また,1つのアイデアは,ほかに応用が効く。

 ぜひ,先生方のアイデアがふくらみ,生徒がより授業を楽しむ姿が全国で展開されることを願っている。


   /瀧沢 広人

著者紹介

瀧沢 広人(たきざわ ひろと)著書を検索»

1966年1月 東京都東大和市に生まれる。1988年3月 埼玉大学教育学部卒業。1988年4月 埼玉県秩父郡皆野町立皆野中学校勤務。1993年4月 埼玉県秩父郡小鹿野町立長若中学校勤務。1997年4月 ベトナム・ホーチミン日本人学校勤務。2000年4月 埼玉県秩父市立尾田蒔中学校勤務。2003年4月埼玉県秩父郡小鹿野町立小鹿野中学校勤務。現在に至る。教育技術の法則化運動に学び,現在は,TOSS型中学英語研究会で勉強中。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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