向山型「分析批評の観点別」実践事例集 第1巻 小学1〜4年編

向山型「分析批評の観点別」実践事例集 第1巻 小学1〜4年編

好評2刷

伝え合う能力を培うのにぴったりの向山型分析批評の授業。

向山型は1学年に一つの分析批評の観点。1年から4年までのこの巻には「色彩イメージ」「主役・対役」「視点」「人物関係」を教材に書かれている「ことば」根拠に示した

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ISBN:
4-18-518714-9
ジャンル:
国語
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 240頁
状態:
在庫あり
出荷:
2014年8月1日

目次

もくじの詳細表示

まえがき /石黒 修
T 一・二年生の実践事例
1 一年生も楽しく取り組む「色彩イメージ」の授業 /高野 宏子
一 ふだんから「色彩イメージ」を育てる
二 実 践
2 「一色に限定する」「段階的に指導する」ことで一年生にもできた色彩イメージの授業 /向井 知瑞子
一 一年生に「イメージ」をどう理解させればよいのか
二 具体的な物から思い浮かんだ色が、何かを暗示することを学習する
三 文章を絵にすることで、色のイメージを深める
四 色のイメージを使って、読みとりを深める
3 二年生から「主役・対役」
──「わにのおじいさんのたからもの」で指導する── /田代 勝巳
一 「主役」とは何か
二 授業の実際
三 「主役」をどの教材で扱うか
4 一年生に「色彩イメージ」で授業する
──「花いっぱいになあれ」(東京書籍一年下)── /東田 昌樹
一 第一時〜第六時
二 第七時
三 第八時
5 色彩イメージを「花いっぱいになあれ」で指導する /新川 莊六
一 第一時
二 第二時
三 第三時
四 第四時
五 第五時
六 第六時
6 色彩イメージを視覚語で問う
──「花いっぱいになあれ」(まつたにみよこ)── /三好 保雄
一 「色彩イメージ」を視覚語で問う
二 色彩イメージを問う主発問までの授業
三 色彩イメージを問う授業
7 「主役・対役」を二年生に授業する「お手紙」 /平田 千晶
一 第一〜四時 音読練習
二 第五時 一字読解
三 第六時
四 第七時 主役・対役の検討
五 授業を終えて
8 谷川俊太郎「黒い王様」で、一年生に色彩イメージを教える /吉元 輝幸
一 まずは教材選びから
二 色の登場する教材の授業の仕方
三 実際の授業
四 授業を終えて
9 「狸の糸車」でイメージを教える /岡 惠子 /吉田 真弓
一 ペア研究から「狸の糸車」のイメージをさぐる
二 ペア研究で見つけた「狸の糸車」のイメージ
三 指導計画(吉田)
四 漢字読み学習からイメージをさぐる(岡)
五 分析批評からイメージをさぐる(吉田)
T 一・二年生の実践事例の解説 /石黒 修
U 三・四年生の実践事例
1 必ず討論になる「ちょうちょのえほん」(文渓堂 音読詩集)
──向山氏の「春」実践を応用した三年「視点」の授業── /大下 浩一
一 向山洋一氏の「春」実践の分析
二 「ちょうちょのえほん」の授業
三 逆転現象を生む向山型分析批評
2 難関「人物関係」を向山実践「どろんこ祭り」型で構成する
──四年「ごんぎつね」── /松井 靖国
一 「ごんぎつね」の「人物関係」とは何か
二 「ごんぎつね」を「どろんこ祭り」型で構成する
三 場面ごとに要約し、一語を確定する
四 全体を表す一語を検討する
五 「つぐない」の内容を検討し、関わり方をさらに詰める
六 おわりに
3 「山とぼく」で「視点」を教える /石本 康一郎
一 第一時 話者
二 第二時 視点
4 色彩イメージから主題へ
──「ちいちゃんのかげおくり」(光村三年下)での実践── /田中 直行
一 分析批評の観点とは
二 内容理解は音読と要約指導で
三 色の検討についての主な発問・指示
四 大きな対比から主題へ
5 「モチモチの木」では、分析の観点に「視点」を用いる /平松 孝治郎
一 「モチモチの木」で何を取り上げるか
二 「モチモチの木」の指導計画を立てる
三 第七時 「モチモチの木」の授業実践
四 第九時 「モチモチの木」の授業実践
6 三年生に、作品全体を検討させる
──「作品の構成・事件の分析・キーワード」の観点を使った、「モチモチの木」の授業── /佐々木 誠
一 五つの場面を要約する(三時間)
二 「起承転結」に分ける(一時間)
三 クライマックスはどこか(二時間)
7 「ごんぎつね」の「人間関係」を検討する
──対比を使って── /大津 巌
一 「対比」をどう指導するか
二 「主役・対役」をどう指導するか
三 「ごんぎつね」の「人物関係」をどう指導するか
8 「ごんぎつね」で「人物関係」を教える /奥田 隆
一 「人物関係」と「人物」の位置づけ
二 「ごんぎつね」の授業における主発問とその考察
三 指導計画
9 人物関係で「三つのお願い」(小四光村)を授業する
──主役、対役、クライマックスを使って── /三宅 孝明
一 人物関係とは?
二 指導計画
三 発問・指示
10 四年「白いぼうし」の人物関係を授業する /吉武 徹也
一 授業の流れ
二 「人物関係」を授業する上で必須の発問とは何か
三 実際の授業
U 三・四年生の実践事例の解説 /石黒 修

まえがき

 「向山型分析批評」の授業は、新指導要領にいう「伝え合う能力」を培うために最適な授業である。

 なぜか。

 だれもが、作品に書かれている「ことば」だけを根拠に、作品を分析し検討し、討論できるからである。

 「向山型分析批評」の授業には、「共通の認識のものさし」を必要とする。

 「分析の観点(技術)」ともいわれる。

 向山洋一氏は『教室ツーウェイ』(一九九六年八月号)で、次のように主張している。


 このような「分析批評」のものさしは、多くはいらない。

 一つ学年で、一つの作品で、一つを学べばこと足りる。

 「もっとやりたい」という人でも、一つの学年で二つをやれば十分である。


 この文に続けて氏は、次のようにもいう。


 しかし、いくつかの基本用語をきちんと理解することが必要になる。


 そして「主題」と「題材」「モチーフ」を例に、基本用語を大切にするよう述べているのである。

 教師が、基本用語を確実に理解するだけでは授業はできない。

 子どもたちに、適切なことばで説明し、作品に応じて発問しなくては、せっかくの「ものさし」も役に立たないのである。

 向山氏は「一学年に一つの分析批評の観点」を次のように提案している。

 一年生から「色彩イメージ」

 二年生から「主役・対役」

 三年生から「視点」

 四年生から「人物関係」

 五年生から「作品の構成・事件の分析・キーワード」

 六年生から「題材・モチーフ」


 今回のシリーズは、向山氏が指導した「分析の観点」を、どの教材で、どのように指導したかを、実践に基づいて示していただくという企画である。

 この「観点」を、このように子どもに説明して授業した。

 この教材こそ、この「観点」を指導するのに適している。

 こういう発問をしたら、子どもたちは、観点を使って検討した。

 このような授業の事実をこそ書いてほしかったのである。

 全文を読み、すべての論文にコメントを入れた。

 かなりの期間があったと思うのだが、実践を通すということはなかなか大変だったようである。

 単なる追試論文、授業を通していない論文もいくつかあった。

 しかし、「分析批評の観点」を、どのような教材で、どのように指導したのかということについては、大変参考となる論文ばかりである。


 おもいつきを勝手にいいあう授業。

 気持ちばかりを問う、気持ち悪い授業。

 そんな授業とは雲でい泥の差の知的な授業が「分析批評」の授業である。

 ぜひ、追試し、追試から新しい実践の事実を記録しておいていただきたい。

 次回の「分析批評観点」指導・授業実践事例は、読者の皆様によって作られる。


  二〇〇三年五月十五日   /石黒 修

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