- 監修のことば
- まえがき
- 1 ひらがなとカタカナは兄弟?(表記)
- 2 熟語をつくるかんむりの語しっぽの語をみつけよう(接頭語・接尾語)
- 3 ことばはどこから来たの?(和語・漢語・外来語)
- 4 熟語の成り立ちを考えてグループに分けよう(熟語の成り立ち)
- 5 ことばを重ねて言ったら何になる?(畳語)
- 6 「学校に」と「学校で」、どのようにちがう?(助詞)
- 7 飾ることばと飾られることばを探そう(修飾語・被修飾語)
- 8 旅館?ホテル?どう違うの?(和語・漢語・外来語)
- 9 反対の意味のことばを見つけよう(対義語)
- 10 文末ひとつで大違い!(文末表現)
- 11 「どんな」ことばを集めよう(様子を表す言葉)
- 12 こんな敬語でいいのかな!(敬語)
- 13 文と文のつながりに気をつけて(接続語)
- 14 ことばの仲間をさがそう(類義語)
- 15 ことわざチャンピオンになろう(ことわざ)
- 16 いろいろな辞典を使ってみよう(辞書の使い方)
- 17 方言で日本旅行をしよう(方言)
- 18 季節のことばを見つけよう(季語)
まえがき
「最近の子どもたちは、敬語が正しく使えない、手紙文の書き方が身に付いていない、語彙が少ない」等の批判を耳にすると、小中学校で国語を指導している教師は身が縮む思いになることがあります。
国語科において「ことば」の力を身に付けることは、最も重要な課題の一つです。今、国語科の各領域において行われている言語事項の指導が、各学年を通じて、適切にことばの力を身に付ける指導になっているかどうか振り返ってみたいと思います。すると、実際には、各領域の中で指導するといいながら、系統的な指導が曖昧になってはいないか、また、学年が変わると前後の学年での指導内容の押さえが甘くなり、継続的な指導が弱くなってはいないかなどが心配になります。そして、何よりも、子どもが「ことば」に興味をもつ学習が展開できているかが気になります。このごろ、書店には、日本語に関する本がたくさん並んでいます。日本語のおもしろさ、すばらしさに気づき、楽しく読める内容になっています。国語科の学習でも、同様に、教師自身が教材開発をし、指導方法を工夫しなければ「ことば」の力を身に付けさせることはできません。
このたび、明治図書の及川徳子さんの企画で『ことばの力を身につけるおもしろ体験ワーク』に取り組めたことは、私たち豊田国語サークルにとって、たいへん幸いなことでした。執筆にあたっては、豊田国語サークルをこれまで導いてくださった国立国語研究所長甲斐睦朗先生に懇切なご指導をいただきました。甲斐先生のご指導に心より感謝申し上げます。
『ことばの力を身につけるおもしろ体験ワーク』では、教科書に関連する内容項目を取り上げました。言語事項の指導場面で、十分程度の時間をとって活用することによって、子どもたちが「ことば」への気づきや、興味を高めていくことをねらいとしています。また、総合的な学習などでインタビューをするとき、手紙を書くとき、このワークを活用していただきたいと思います。
「国語って楽しい」「日本語っておもしろい」という国語教室づくりに役立てていただければ幸いです。
平成十七年三月 豊田市立挙母小学校校長 /松山 美重子
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- 明治図書
- 内容に偏りがあるように感じた2015/6/2740代・小学校教員