小学校社会の授業づくり はじめの一歩

小学校社会の授業づくり はじめの一歩

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インタビュー掲載中

小学校社会の授業づくりの基礎・基本

子どもから驚きの声が上がる授業のネタ探しの手法から、子どもをゆさぶる発問術、必ずうまくいく社会科見学のマネジメント法まで、プロ中のプロだから知っている「力がつく」「楽しい」「わかる」社会科授業を実現する方法を、わかりやすく噛み砕いて紹介します。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-203254-7
ジャンル:
社会
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
四六判 160頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月1日

もくじ

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はじめに
第1章 とにかく社会科が大好きだ!
教師が社会科好きになる
よい授業を観て、まるごと真似る
ネタをつかむと、授業が楽しくなる
「いちばん」に注目すると社会科はおもしろい
子どもを社会科好きにする
社会科好きにする2つの重要ポイント
調べる楽しさで社会科が好きになる
能動的な学びで社会科が好きになる
多様なまとめで社会科が好きになる
伝える喜びで社会科が好きになる
第2章 まずはこれだけ押さえよう!
教科書の分析
教科書分析の実際
グラフの分析
挿絵、図版、写真の分析
力がつく、楽しい、わかる授業づくり
「これだけは」で力がつく授業づくり
「はてな?」で楽しい、わかる授業づくり
「はてな?」がある授業では「たい」が泳ぐ
ゆさぶり発問で「はてな?」を引き出す
「はてな?」からわかる授業をつくる
「えっ?」「うそ!」を引き出し楽しい授業をつくる
「アッとの笑い」で楽しい授業をつくる
すぐれた授業をつくる教師の「暗黙知」
教室環境を整える
子ども一人ひとりと目を合わせてあいさつをする
二択の発問で全員参加のスタートを切る
立ち位置に意図をもつ
続きを考えさせる
その子自身を称賛する
第3章 授業をデザインしよう!
単元構想の手順
教科書の内容と学び方を読み取る
学校や地域の実態に合わせた内容と学び方を検討する
各時間の「これだけは」を決める
各時間の授業づくりの実際
知っていると便利な地図記号(第1時)
「あれ、どっち?」(第2時)
調査隊、出発!(第3〜6時)
調査報告(第7〜9時)
まとめのテスト(第10時)
第4章 授業を楽しくする術を身につけよう!
教材研究術
教材研究の実際「源頼朝と鎌倉幕府」
教材研究に欠かせない「ネタ」の開発
発問術
隠すこと、それは「無言の発問」
既知を未知に変える「ゆさぶる発問」
根拠を問うことで機能する「広げる発問」
比較の観点で絞り込む「選択の発問」
学びの成果を確かめる「深める発問」
板書術
1時間の授業を1枚の板書に表す
チョークは「絹ごし」に限る
ホワイトボード用のペンは太字の平芯で
文字の色はシンプル、大きさはグー
矢印や吹き出し、囲みでよりわかりやすく
ネームプレートや付箋で一人ひとりに意思表示させる
社会科用語は漢字表記が大前提
ICT活用で学びを瞬時に反映する
板書案から指導案をつくる
ノート術
ノート指導の3段階
新聞術
オーソドックスな社会科新聞づくり
新聞社の定石に基づいた社会科新聞づくり
見学術
見学先の選び方
見学計画の立て方
単元計画への位置づけ方
保護者への伝え方
第5章 新しい授業に挑戦しよう!
アクティブ・ラーニングによる社会科授業
「活動あって学びなし」に陥らないために
ジグソー学習法
パネル・ディベート
ジグソー学習法とパネル・ディベートの比較
ICTを活用した社会科授業
実物投影機は手軽で効果大のすぐれモノ
プレゼンソフトで授業にリズムとテンポを
子どもにプレゼンの基本を指導する
授業アプリで能動的な学習を促進する

はじめに

 会津若松市立謹教小学校。

 初任の勤務校です。

 「謹んで教える学校とは、会津藩の伝統を感じるな…」

 「会津若松市は住みやすいのかな…」

など、期待と不安いっぱいで昭和63年に着任したことを鮮明に覚えています。


 はじめに受けもったのが3年生です。

 学級づくりがうまくいきませんでした。

 「○○先生に代わってほしい」とまで言われました。

 授業が楽しくなくて、わかりにくかったのです。

 中でも、一番困ったのが社会科の授業でした。

 地域のことがまったくわからないからです。

 国語、算数、理科、体育などは校内で教材研究ができます。

 しかし、3年の社会科は、校外での実地踏査が絶対に必要です。

 そこで、休日のたびに街歩きをし、会津漆器や会津絵ろうそくなどを調査しました。

 アウトドアが大好な私には、ぴったりの教材研究法でした。

 そのうち、社会科の教材研究が大好きになりました。

 「行ってみたい」「観てみたい」「食べてみたい」という「たい」が泳ぎ、「へぇ、そうなんだ!」という発見の喜びに、身体中が満たされました。

 「これだ! 社会科の授業を楽しくするコツは」


 私は、今もアウトドアを楽しんでいます。

 キャンプや登山では、たくさんの体験や調査が行われ、まさに能動的な活動の集合体ともいえます。

 そして、今話題のアクティブ・ラーニングも、能動的な学修による汎用的能力の育成を目的としています。

 本書の執筆のほとんども、キャンプ地で行いました。

 「書き表したい」「考えてみたい」「振り返ってみたい」という「たい」が、裏磐梯のキャンプ地でたくさん泳ぎました。

 本書は、社会科の楽しさに気づいた初任以来、28年間の学級担任としての授業経験をもとに、これから社会科の授業を始める先生、社会科の授業がつまらない先生、社会科の授業をもっと楽しくしたい先生に、

 「力がつく、楽しい、わかる社会科の授業をつくろう」

というメッセージを伝えるものです。

 明日からの「はじめの一歩」をともに踏み出す先生が増えれば幸いです。


 最後になりましたが、出版にあたり教育書編集部の矢口郁雄氏には大変お世話になりました。心から感謝いたします。ありがとうございました。


  2016年2月   /柳沼 孝一

著者紹介

柳沼 孝一(やぎぬま こういち)著書を検索»

1966年福島県生まれ

上越教育大学学校教育学部卒業

会津若松市謹教小学校(1988年〜)

猪苗代町立市沢小学校(1990年〜)

喜多方市立松山小学校(1993年〜)

福島大学附属小学校(1997年〜)

2008年より立命館小学校


初任校以来,28年間連続で学級担任を務める。

福島大学附属小学校勤務時に有田和正氏との出会いがあり,自身の子ども観,教材観,指導観を問い直す。

現在,京都の地にて28回目の学級担任(3年R組30名)。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 授業作りそのものの基礎的なことから、社会科の授業で大切にしたいことが書かれていたので、学生としてはとても勉強になった。
      2020/12/820代・学生
    • 題名の通り「はじめの一歩」を踏み出せるように平易に書かれているという印象を受けた。他の教科の授業づくりとつながる部分があるように感じた。社会科の授業づくりを考えたい者にとっては、読んで損なしの一冊である。
      2020/9/8U-Tchallenge
    • 社会の授業づくりについて、とても勉強になった。
      2020/1/430代・小学校教員
    • 授業が初めてでも、わかりやすかったです。
      ぜひ、実践してみたいと思います。
      2017/8/1420代・学生
    • キャッチコピーの通り社会科の基礎基本がわかります。
      2017/2/1350代・小学校管理職
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