総合的な学習の基礎・基本
評価規準による自立への挑戦

総合的な学習の基礎・基本評価規準による自立への挑戦

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総合を支える考え方の基礎基本、授業づくりの基礎基本、評価からみた基礎基本、カリキュラム作成の基礎基本の理論から、実践にアプローチする。


復刊時予価: 2,244円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-103911-0
ジャンル:
総合的な学習
刊行:
6刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 116頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

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まえがきにかえて
第1章 「総合的な学習」を支える考え方の基礎・基本
1 新概念「総合的な学習」の理解のための3つのアプローチ
2 2つのねらい,3つの大切,4つの工夫─学習指導要領の総則からの読みとり─
(1) ねらいとする2つの力/ (2) 大切にしたい3つの方法原理/ (3) 4つの工夫のしどころ
3 生活科からの継承と発展─生活科の見直しから─
(1) 総合的な学習と生活科/ (2) 生活科から継承すべきものは,探究と表現,交流の学習展開の3原理とめざす育ちの姿
4 総合学習,合科学習の総括から学ぶべきもの─総合知をめざしてのクロス単元の見直しを─
(1) 総合学習から学ぶべきこと/ (2) 合科学習から学ぶべきこと
第2章 「総合的な学習」の授業づくりの基礎・基本
1 授業づくりは評価規準の設定から─めざす目標の具体的で明確な基準こそが評価規準である─
2 個々の活動の目標は,自らの学びの力を育てるという目標に統合されていくものでなければならない
3 やってみたいことを見つける力の育成が最も手強い
(1) 自発性に基づく課題発見力と主体性に基づく課題発見力/ (2) 自ら課題を見つける力は目的概念であって,方法概念ではない/ (3) 終わりに思いやこだわりが生まれる授業づくりを
4 ここではどのような学び方を育てるのかが明確になっているか
5 つける力だけでなく,取り組む体験そのものにも価値がなければならない─内容に即して力をつけること─
(1) 力や学び方は,内容に即してつけていくもの/ (2) 課題に基づく問題解決の体験そのものにも意味や価値がなければならない
6 総合的な学習の授業と言える授業とは─学習過程が自らの問題解決になっているか─
(1) 自らの問題解決の過程で味わう学ぶ楽しさ,手応えの実感こそが,自らの学びの力を育てる!/ (2) 自らの問題解決という学習過程を実現する授業をめざして
7 自分の力で問題解決ができる方法を身につけた子どもを育てる指導を展開しているか─任せるだけでは育たない─
8 「自らの学びの力」を育てるための4つの工夫
(1) 時間の柔軟性への工夫/ (2) 指導体制の柔軟性への工夫/ (3) 学習形態の柔軟性への工夫
9 自己評価の指導のあり方─自己評価カードを書かせるだけではだめ,自分に対する前向きで積極的な見方を育てることを核にして─
第3章 評価からみた「総合的な学習」の基礎・基本
1 新しい教育課程における評価のあり方
(1) 指導と評価の一体化に立った実践とは/ (2) 新しい学力観の継続・発展とは/ (3) 評価規準の設定とそれに基づく実践の展開とは
2 評価からみた「総合的な学習」の指導のあり方
(1) 評価から指導をみるとは,目標と指導と評価の一体化から捉えること/ (2) 「総合的な学習」の目標の設定について/ (3) 「総合的な学習」の内容の設定について/ (4) 「総合的な学習」の指導について/ (5) 「総合的な学習」の評価について
第4章 「総合的な学習」のカリキュラム作成の基礎・基本
1 カリキュラムとその構成原理について
(1) 教科指導のカリキュラム構成原理としてのスコープとシークエンス/ (2) 自らの学びの力と体験する内容を一体化して捉えるビヘイバーとコンテンツをカリキュラム構成原理として
2 総合的な学習のカリキュラムの作成と修正の手順について─ビヘイバーとコンテンツからの評価規準によるカリキュラム作成と,資料単元によるカリキュラムの修正─
あとがきにかえて

まえがきにかえて

   「つらいときの自分と向かい合えない子」


 世界一の長寿国,子どもの数の少なさでは二番目,そして高価なペットがいちばんよく売れる国,つまり高齢化と少子化,おもちゃの高級化によって,老婆心のあふれた快適な環境で好き勝手に生活する子,そうでないと生きていけない子どもが育ちつつある。

 人間関係を作って調整する必要も感じないし,自分を押さえる必要もなし。手を携えて一緒にがんばらなければならないところからは逃げ出すし,志をもっての自己実現の努力も厭う。

 人間関係を作れない,人とつきあうのが苦手ということは,自分とつきあうのも苦手ということであり,つらいとき,苦しいとき,困難に直面したときの自分と向き合えないということである。いつまでも誰かの庇護のもとに生きていけるわけではない。自立をした人間の育成めざしての,賢く鍛えていく教育が求められるところである。

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