岡崎市小中60校の挑戦 地域カリキュラムで総合的な学習を創る

岡崎市小中60校の挑戦 地域カリキュラムで総合的な学習を創る

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タテとヨコの繋がりを活かした総合学習で地域教育力を発揮。

総合が揺れている。PTAの調査では親も子どもも好意的なようだが、それは本書のような地域全体でカリキュラムを構想し、それでいながら画一的でない、それぞれの学校が独創性を発揮するーまさに総合の理念を具体化したモデル的実践の指針となる本。小・中連携でも示唆。


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ISBN:
4-18-061758-7
ジャンル:
総合的な学習
刊行:
対象:
小・中
仕様:
B5判 184頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

刊行に寄せて   岡崎市教育委員会教育長 /藤井 孝弘
はじめに   総合的な学習部長 /杉本 佳子
第T章 地域カリキュラムで創る総合的な学習
1 子どもの社会形成力を育てる地域カリキュラム開発支援 /鳴門教育大学 西村 公孝
(1) 3つの「ち」と「知」
(2) 21世紀の人間形成
(3) 子どもの社会形成力の育成
(4) 地域カリキュラム開発支援
(5) 総合的な学習の未来と教師の指導力
2 岡崎市における地域で創る総合的な学習 /愛知教育大学 久野 弘幸
(1) 『低学年綜合教育の実際』(昭和15年)
(2) 生活と実践を結びつける原理
(3) 地域でカリキュラムを創るということ
(4) 総合的な学習カリキュラムの未来像
第U章 岡崎市の総合的な学習への取り組み
1 岡崎市総合的な学習部の歩み
2 60校の実践を支える手立て
(1) 総合的な学習部の組織
(2) 研究の重点目標
(3) 各部会の活動内容
(4) 今後の課題と展望
3 岡崎市の総合的な学習部の目指すものと「ガイドライン」
4 岡崎市の総合的な学習のカリキュラム分析
第V章 小学校における実践
1 地域を見つめることから始まる国際理解
3年 国際理解学習「出かけよう 世界わくわくたんけん」から /岡崎市立城南小学校
2 体験活動から「願い」のある課題を作る
4年 環境学習「よみがえれ ぼくらの柿田川大作戦」から /岡崎市立大樹寺小学校
3 地域と共に取り組む防災学習
4年 防災学習「大切な命を守れ!−SOSに立ち向かうぼくたちの技−」から /岡崎市立六ッ美西部小学校
4 継続的な交流活動から,共に生きる力を育てる
5年 福祉学習「見つけよう 広げよう 心のバリアフリー」から /岡崎市立三島小学校
5 かかわりあう授業で,地域や自らの生活を見つめ直す
6年 町学習「ぼくらの康生プロジェクト」から /岡崎市立連尺小学校
6 仲間とかかわり合いながら,地域を見つめ直す
異学年交流学習「なかよしワンダーウォーク」から /岡崎市立岡崎小学校
7 9年間を見通して子どもの生きる力を育てる
小中連携教育における総合的な学習の取り組みから /岡崎市立上地小学校
第W章 中学校における実践
1 地域に学び,地域に参画できる生徒の育成
1年 社会参加型学習「ワンダフル甲山―甲山のよさを見つけよう」から /岡崎市立甲山中学校
2 身近な地域の環境に科学的にアプローチする
1年 環境学習「環境プロジェクト」から /岡崎市立竜南中学校
3 輝きタイム(総合的な学習の時間)を核とした健康教育の推進
2年 健康学習「かけがえのない命」から /岡崎市立美川中学校
4 地域からの発信―「生きかた」を見つめる3年間の実践
3年間を通した生き方学習から /岡崎市立福岡中学校
5 「地域の人・もの・こと」に学び,生きる力を育てる
特色ある地域講師との交流における実践から /岡崎市立河合中学校
附 章 岡崎市小中60校カリキュラム一覧
おわりに   総合的な学習部長 /菅原 秀美 /安藤 眞好

刊行に寄せて

 「総合的な学習の時間」は,平成14年4月から完全実施された新学習指導要領で新設されました。児童生徒が主体的に問題解決をする態度を養い,学び方やものの考え方を身に付け,自らの生き方についての自覚を深めることで「生きる力」を育むという新学習指導要領のねらいを達成する上で,重要な役割を担うものです。

 これに先立ち岡崎市教育委員会では,平成11年度から「総合的な学習の時間研究委員会」を特別委員会として設置し,研究実践に取り組んできました。さらに平成13年度には,校長・教科指導員・教科主任(全小中学校1名)で組織する「総合的な学習部」を新設し,各学校や地域の特色を生かした「総合的な学習の時間」のねらいやあり方について,全市的に研究を進めてきました。

 こうした取り組みを踏まえて,平成15年11月には,「第12回全国小学校生活科・総合的な学習研究協議会研究大会」を本市で開催し,岡崎の総合的な学習の時間の研究成果を広く全国に発信し,高い評価をいただいたところです。

 このたび鳴門教育大学教授・西村公孝先生と愛知教育大学助教授・久野弘幸先生のご指導のもと,これまでの岡崎市の総合的な学習の時間の研究実践をまとめ,刊行することになりました。本書からは岡崎の児童生徒が自らの課題に生き生きと立ち向かう姿と,地域に根ざしたカリキュラム開発や授業研究に真摯に取り組んできた学校や教師の情熱が伝わるものと確信しています。

 改めて岡崎の教育実践の理念や具体的な方策を全国に発信できることをたいへん喜ばしく価値あることだと思うとともに,本書が多くの教師たちの今後の総合的な学習の時間の指針となることを願っています。


  平成17年6月   岡崎市教育委員教育長 /藤井 孝弘

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