特別支援教育 改訂指導要録記入の実際と文例集

特別支援教育 改訂指導要録記入の実際と文例集

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一人一人の学習状況を丁寧に把握する指導要録具体的文例集

平成22年に文部科学省から出された「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」を踏まえて、特別支援教育における評価のあり方や指導要録についてわかりやすく解説、また実際の文例を紹介。


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ISBN:
978-4-18-000253-5
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
11刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 168頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

監修のことば
第1章 新しい指導要領と学習評価
新学習指導要領改訂の基本的な考え方
学習評価の基本的な考え方
(1) 学習評価改善の経緯
(2) 目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価や評定の着実な実施
(3) 学力の重要な要素を示した新しい学習指導要領等の趣旨の反映
(4) 学校や設置者の創意工夫を生かす現場主義を重視した学習評価の推進
指導要録作成のポイントと留意点
指導要録の役割と現在の参考様式における記録の項目
特別支援教育における学習指導と学習評価
第2章 小・中学校〈特別支援教育〉 指導要録作成のポイントと留意点
通常の学級に在籍する特別な支援を要する児童・生徒の場合
(1) 配慮点
(2) 実例 @読み書きにつまずきのある児童・生徒
(3) 実例 A手先に不器用さのある児童・生徒
通級による指導を受けている児童の場合
(1) 配慮点
(2) 「総合所見及び指導上参考となる諸事項」の実例
(3) 出欠の記録
特別支援学級に在籍する児童・生徒の場合
(1) 記入上の一般的留意事項(配慮点)
(2) 各教科の記入上の一般的留意事項
(3) 各教科(小学校)
@国語/ A社会/ B算数/ C理科/ D生活・家庭/ E音楽/ F図工/ G体育
(4) 各教科(中学校)
@国語/ A社会/ B数学/ C理科/ D家庭/ E音楽/ F美術/ G英語/ H保健体育
(5) 外国語活動,総合的な学習の時間,特別活動
外国語活動/ 総合的な学習の時間/ 特別活動
(6) 自立活動
(7) 行動の記録,総合的所見及び指導上参考となる諸事項,出欠の記録
行動の記録/ 総合的所見及び指導上参考となる諸事項
第3章 特別支援学校・指導要録作成のポイントと留意点
(1) 特別支援学校に在籍する児童生徒の学習評価の基本的考え方
(2) 特別支援学校に在籍する児童生徒への学習評価の工夫
(3) 特別支援学校に在籍する児童生徒の指導要録上の工夫
(4) 特別支援学校に在籍する児童生徒の指導要録の具体的改善事項
(5) 様式1 学籍に関する記録
(6) 様式2 指導に関する記録
(7) 各教科(小学部)
@生活/ A国語/ B算数/ C音楽/ D図画工作/ E体育
(8) 各教科(中学部)
@国語/ A社会/ B数学/ C理科/ D音楽/ E美術/ F保健体育/ G職業・家庭/ H外国語科 英語
(9) 特別活動
(10) 自立活動
(11) 総合的な学習の時間
(12) 領域・教科を合わせた指導
@日常生活の指導/ A遊びの指導/ B生活単元/ C作業学習
(13) 行動の記録
@「行動の記録」の記入上の留意事項/ A「行動の記録」の文例
(14) 入学時の障害の状態
(15) 総合所見及び指導上参考となる諸事項
(16) 出欠記録の扱い
(17) 重複障害者等についての指導に関する記録
〈付録〉改訂指導要録記入の実際例

監修のことば

 中央教育審議会においては,平成20年1月に「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」の答申がとりまとめられた。この答申を受けて,平成20年3月に幼稚園,小学校,中学校の学習指導要領等が改訂され,平成21年3月に高等学校,特別支援学校の学習指導要領等が改訂された。ところで,学習評価については,同答申において「学校や教師は指導の説明責任だけではなく,指導の結果責任も問われていることを前提としつつ,評価の観点並びにそれぞれの評価の考え方,設定する評価規準,評価方法及び評価時期等について,今回の学習指導要領改訂の基本的な考え方を踏まえ,より一層簡素で効率的な学習評価が実施できるような枠組みについて,更に専門的な観点から検討を行う」こととされた。このことを受けて,中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会において,「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」(平成22年3月24日)がとりまとめられた。この「報告」では,学習指導要領において示された基礎的・基本的な知識・技能,それらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等及び主体的に学習に取り組む態度の育成が確実に図られるよう,学習評価を通じて,学習指導の在り方を見直すことや個に応じた指導の充実を図ること,学校における教育活動を組織として改善すること等が重要とされている。また,保護者や児童生徒に対して,学習評価に関する仕組み等について事前に説明したり,評価結果の説明を充実したりするなどして学習評価に関する情報をより積極的に提供することも重要とされている。文部科学省は,この「報告」を受けて,「小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」を平成22年5月11日付けで,各学校における学習評価が円滑に行われるとともに,各設置者による指導要録の様式の決定や各学校における指導要録の作成の参考となるよう学習評価を行うに当たっての配慮事項,指導要録に記載する事項及び各学校における指導要録の作成に当たっての配慮事項等をとりまとめている。指導要録は,児童生徒の学籍並びに指導の過程及び結果の要約を記録し,その後の指導及び外部に対する証明等に役立たせるための原簿となるものであり,各学校で学習評価を計画的に進めていく上で重要な表簿である。

 本書では,この文部科学省の「通知」に合わせ,学習評価を行うに当たっての配慮事項及び指導要録に記載する事項の見直しの要点などについて,特別支援教育の観点から,指導要録作成のポイントや留意点を具体的に解説している。新しい学習指導要領に対応した学習指導と学習評価と相まって,指導要録の作成が適切に行われるために,本書がいささかでも役立つことができれば幸いである。


  2011年1月   監修者 /宮ア 英憲

著者紹介

宮ア 英憲(みやざき ひでのり)著書を検索»

東洋大学文学部・大学院文学研究科教授

文部科学省中央教育審議会委員等を務める

池田 芳和(いけだ よしかず)著書を検索»

東京福祉大学教授

横倉 久(よこくら ひさし)著書を検索»

東京都立田園調布特別支援学校長

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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