授業力&学級統率力 2013年11月号
心に残る“花まる通知表”―書き方トレーニング

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授業力&学級統率力 2013年11月号心に残る“花まる通知表”―書き方トレーニング

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2013年10月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 心に残る“花まる通知表”―書き方トレーニング
保護者に喜ばれる、子どもを勇気づける!所見文フレーズ
あの子と分かる!「持ち味・成長・具体性」で記す
八巻 修
具体的な事実を褒め、期待を示す
澤田 智志
みんなから認められていますよ
木 友子
初めて通知表を書く!心得十か条 第一か条〜第十か条
信頼度の高い「通知表」をつくるために大切なこと
駒井 隆治
所見文を書く前に…子どもの変化を見取る教師の目
小学校/子どものよさを認め、励まし、伸ばす評価
毛塚 洋一
中学校/足マメ・目マメ・人マメで子どもの変化を見取る
伊藤 文一
拝見!通知表のフォーマット“わが校の工夫はここだ”
長い目で子どもの成長を見る『6年間通知表』
中屋 賢一
A4判ファイル形式で追加式型通知表
玉置 崇
通知表 電子化への取組
酒井 由雄
通知表にまつわる新情報―古今東西に見る“評価”―
通知表の成績で進路が決まるドイツ―教育的配慮ゼロのウラ事情―
卜部 匡史
ビギナーの所見下書き診断!管理職から見た改善ポイント
小学校/事例
気づいた!全員を平等に見取る必要性
須藤 あや
小学校/改善ポイント
実力は細部に!文末に気をつけよう
須藤 ゆかり
小学校/事例
子どものよさを所見に残したい
山田 恵美
小学校/改善ポイント
その子らしさを書くと保護者の心に届く
須田 敏男
小学校/事例
伝える言葉を厳選し、評定の裏付けとなる事実を伝える
若井 里美
小学校/改善ポイント
易しい表現を使えることこそ、通知表のプロのワザである
小宮 孝之
中学校/事例
生徒の実態や指導のポイントなどが伝わるような所見を書きたいのですが……
木下 章次
中学校/改善ポイント
教師としての、「視点と感性」
上村 わかな
中学校/事例
生徒の次学期の成長を目指した所見―家庭・生徒への「心を込めた手紙」を書くつもりで
都木 求枝
中学校/改善ポイント
担任教師の生徒一人一人への『心からのメッセージ』になる所見を目指して
田中 稔
こうして文章の腕をあげた!私の所見欄“今昔物語”
感情をそのままぶつけている?ことに気づいたとき
心の“セルフコントロール”術/小学校
岡 千恵
心の“セルフコントロール”術/中学校 所見はこう書き、こう活用する
長谷川 博之
教師目線が欠落している?ことに気づいたとき
“指導の観点”を入れるコツ/小学校 ヒーロー・ヒロインになる場面をつくる
村上 京子
“指導の観点”を入れるコツ/中学校 どうしても見えない子どもの事実を把握するには?
山田 高広
ほめ言葉がありきたりになっている?ことに気づいたとき
“光るキメ文句”のつくり方/小学校 グッときた事実こそ最高のほめ言葉
山中 伸之
“光るキメ文句”のつくり方/中学校 ほめ言葉を光らせる4つのポイント
野口 敦広
指導のつもりが押しつけになっている?ことに気づいたとき
“保護者を味方にする”文章力の磨き方/小学校 所見に所見を書かれた通知表からの脱出
尾ア 正彦
“保護者を味方にする”文章力の磨き方/中学校 私の所見上達
刀祢 敬則
《事例研究》こんなメッセージが効果的!気になる子どもへの所見文モデル
成績はいいけど授業態度が気になる子どもへのメッセージ
小学校/通知表は自己肯定感を増やすアイテムである
渡辺 喜男
授業態度が気になる
中学校/日記で個別のメッセージを伝え、成長を待つ
垣内 秀明
ケアレスミスの多い子どもへのメッセージ
小学校/大前提は、ほめて伸ばすということである
原田 朋哉
中学校/具体的に書き、解決の方法を示して励ます
山本 雅博
宿題をいつも忘れる子どもへのメッセージ
小学校/忘れる背景を改善するために文章を目指す
石川 円
中学校/「良いこと」を取り上げ、前向きな所見を
大森 聡子
忘れ物常習犯の子どもへのメッセージ
小学校/ほめてほめて、ひとつの具体的な方向性を示す
国友 靖夫
中学校/忘れ物が多い子への所見
星野 優子
おしゃべりが多い子どもへのメッセージ
小学校/おしゃべりをよい方向に向得て評価しよう
田丸 義明
中学校/子どもの欠点を責めるのではなく今後の展望を示す
長岐 智穂
ケンカの多い子どもへのメッセージ
小学校
遠藤 雄史
中学校/「失敗」ではなく「成長」を書くように心掛けている
染谷 幸二
赤ペン添削!初任・若手が気づかないNGワード・NG表現
所見は家庭へのプレゼント
竹中 廣司
子どもを支え続ける言葉を贈る
本多 和恵
伝えたいことが伝わるための5つの注意点
野中 太一
家庭への連絡所見はこの言葉に気をつけよう
佐藤 日呂志
“通知表の困った”を解決する裏ワザ
提出期限に間に合わない!―時間管理のワザ
石川 隆一
文章が長くなってしまう!―簡潔な文にするワザ
山本 和彦
文章がマンネリ化している!―表現力を増やすワザ
細川 太輔
前学期と似てしまう!―学期ごとの書き分けのワザ
森川 正樹
まさかの書くことがない!―補助簿活用のワザ
武田 晃治
特別支援の子どもの所見―教師の願いが誤解されない表現スキル
“落ち着きがない・集中力がない子ども”にはこんなメッセージ
通知表は指導する場ではない―成長した場面を描写する表現で保護者と子どもの関係を構築する―
小嶋 悠紀
“書くこと・読むことが苦手な子ども”にはこんなメッセージ
よさをほめ、苦手なことに対して具体的にできることを書く
田村 恭子
“友達とトラブルを起こす子ども”にはこんなメッセージ
上手い下手以前の問題 どんなに未熟でヘタくそでも、最低限「愛情」だけは込めるべきだ
伊藤 寛晃
“不登校がちの子ども”にはこんなメッセージ
がんばりをどうとらえ、何を取り上げるか
小野 隆行
小特集 教室の危機管理マニュアル
怪我
想定→未然防止→早期対応がポイント
齋藤 徳三
病気
感染前の備えが感染拡大を左右する―ものと対応法を準備する―
稲嶺 保
アレルギー
今そこにある危機―アレルギー児童・生徒への対応―
細井 信克
災害
様々な事態を想定した避難訓練を行う―登下校中を想定した避難訓練こそがきわめて重要である―
田村 治男
生徒指導
「システム」をつくる
前島 康志
わがクラスの表現活動 (第8回)
ちょっとした工夫が支える子どもも保護者も満足する表現活動
田上 大輔
わがクラスの集団遊び&学級イベント (第8回)
楽しい活動の中につけるべき力を明確にする
小嶋 悠紀
〜特別支援学級のイベント〜
わがクラスの“裏文化&マイブーム” (第8回)
外遊びも内遊びも友だちとの関わりが一番
細羽 朋恵
表紙&目次の絵 (第8回)
お話の絵「りゅうの目のなみだ」
井上 和子
授業スクープハンター●時空を超えた矢、あなたの指導を射抜く (第2回)
教材に感動する
鈴木 健二
校長発:気になる教職員の言動は“ここ”―まわりをサポーターにする近道→伝授します (第2回)
「救急車要請!こんな日に限って」 学校は大きな生き物 歪みは一番弱いところに出る
小松 眞
言語力育成時代!教科書の“言葉”=面白ウンチク話 (第2回)
筆者を感じる“言葉”
藤川 和也
“学力テスト問題”分析と次年度への提言 (第2回)
字数制限は思考力・表現力を損なう
石井 秀宗
“デジタル”を味方にする使い方ヒント (第2回)
「デジタル」に振り回されない活用を
佐藤 幸江
授業と学級づくり=できる教師の“今月の布石” (第8回)
小学1年生/初めての絵の具を使って遊ぶ
岡 惠子
小学2年生/けが・トラブル・いじめの予防と対応
本間 尚子
小学校3年生/「魔の11月」を覚悟せよ。密度の高い授業で、ゆとりを生む
澤田 好男
小学校4年生/子どもも保護者も教師も笑顔になる個別懇談会
岩井 俊樹
小学校5年生/子どものことをどれだけ理解したか
八和田 清秀
小学校6年生/討論への挑戦
赤塚 邦彦
中学/ICTは日常のツール
竹中 廣司
中学/保護者からのクレームに対応する3つの心構え
川神 正輝
今月の学級行事・学校行事 リフレッシュ提案 (第8回)
小学校/逆上がり、二重跳び全員達成大作戦 布石を打ち、継続しテ行う
間嶋 祐樹
中学校/宿泊行事はこうつくる―学校長の理解と許可を得るため、日々の実践を積み重ねる
垣内 秀明
授業づくりをこうマネジメントする (第8回)
負のサイクルをプラス向きに変える
中嶋 洋一
〜11月の問題提起を読み解くために〜
1 負のサイクルをプラス向きに変える
中嶋 洋一
2 「厳しさは愛」が意味すること
中嶋 洋一
編集後記
木村 悠

編集後記

26年前…「力はありながら発言は控えめなのが惜しまれます。活発に運動し、スカッとした性格が長所です」。今なら…「自分の考えをしっかりもって慎重に発言します。日頃から運動を好み、スカッとした性格で元気いっぱいに遊んでいます」。

こちらの二つの文章は、元立川市立大山小学校長の駒井先生が書かれた通知表の所見文です。26年前のものと、それを今書き換えるなら、の対比。この5月に刊行した『管理職が添削する「通知表“所見の言葉”」』に収録されています。

実はちょうど1年前も、本誌では「保護者が納得!『通知表の言葉』100選」として通知表の特集をしております。同じテーマを今度はどのような切り口で特集するか、と考えた折、ちょうどその時刊行間近であった駒井先生の本の「おわりに」を拝見しました。

そこで印象的だった言葉がこちら。「その学校の、その学級の、その子の事実の描写がほしい」。確かに、文例集の本は過去たくさん刊行されています。しかし、その時期の、その子のためだけのオリジナルのメッセージこそが、ホンモノの所見文と言えるのではないでしょうか。そこで本号では、そもそも通知表を書く力そのものを身につけることで、目の前の子ども一人一人に向けた所見文を書くことができるようになればと、様々な書き方トレーニングをご紹介いただきました。

ちなみに、本特集名の“花まる通知表”のネーミングは、16年前に刊行した『ハナマル「通知表所見欄」の書き方』より頂戴しました。こちら、13刷までいったロングセラー。通知表への関心は、子どもや保護者だけでなく教師にとっても、今も昔も変わらないものだと改めて感じます。子どもにとってだけでなく、教師にとっても“花まる”の通知表となるためのスキルをたくさん収録した一冊となりました。

(木村 悠)

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