楽しい算数の授業 2011年12月号
わくわくドキドキする算数イベント集

S329

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楽しい算数の授業 2011年12月号わくわくドキドキする算数イベント集

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ジャンル:
算数・数学
刊行:
2011年11月8日
対象:
小学校
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
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目次

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特集 わくわくドキドキする算数イベント集
わくわくドキドキする算数イベント集
志水 廣
総論
1 自分の中にある「算数」を自覚しよう
根上 生也
2 イベントによって 算数的な意義をみつけよう!
杉野 裕子
3 力まず、いろいろな機会を捉えて
守屋 義彦
学年別実践事例
[1年]お金のだし方を考えるお買いものごっこ【100までの数―おかいものごっこをしよう】
太田 誠
[2年]実感!解決!算数島でお宝ゲット!【チャレンジ!お宝ワールド】
荒田 優子
[3年]難しいけど?難しいから?おもしろい!【10000より大きい数につなげるイベント】
濱 哲哉
[4年]算数のよさや美しさで算数好きを増やす【立方体のおもしろ作品展覧会】
細水 保宏
[5年]清少納言智恵の板に挑戦!【単元:合同】
山中 伸一
[6年]学習したことを活用しナスカの地上絵を体験しよう【単元:拡大図と縮小】
松田 雅仁
算数科教育―私の提案 (第9回)
授業をする前に算数教師がすべきこと
赤井 利行
自著を語る
『志水メソッドを生かした算数・数学の授業プラン』
志水 廣
算数教育ホットニュース (第117回)
活用する力とは?
銀島 文
ここが知りたい!算数授業何でもQ&A (第9回)
算数の宿題ができる力を育てる
志水 廣
どの子も伸ばす!特別支援教育のツボ&今月の算数授業チェック (第9回)
集団学習参加への道筋・今は難しくてもあきらめないで!
大羽 沢子
授業力アップ!今月の授業と発問
【1年】0のたしざんとひきざん
中村 佳乃
〜0のたしざんのしかたを考えよう〜
【2年】三角形と四角形
児島 裕久
〜三角形と四角形の形を知ろう〜
【3年】分数
加藤 裕己
〜分数のたし算・ひき算〜
【4年】わり算の筆算
長谷川 濃里
〜(小数)÷(整数)の筆算の仕方を考えよう〜
【5年】単位量あたりの大きさ
稲川 美江
〜こみぐあいのくらべ方を考えよう〜
【6年】見積もりを使って
石田 芳子
〜切り上げ・切り捨てを使って考えよう〜
わかる! できる! 算数授業の取り組み紹介 (第21回)
「わかる」「できる」授業づくり―乙川小学校―
佐々木 英理子
算数授業奮闘記 (第115回)
ジャングルジムを作る ジョイントの種類と数は?(その2)
木坂 京子
〜立体に対する見方を深めるために〜
算数が好きになる問題
[1年]あと いくつで 10かな?
松村 登志彦
[2年]アレイ図で九九をつくろう!
佐藤 絢
[3年]分数ピラミッド
兼安 陽一朗
[4年]きまりを見つけよう
長田 匡史
[5年]どの牛肉にすれば、安いかな?
阿座上 善行
[6年]隠れ人数探しに挑戦!
瀬戸口 秋彦
「足場」のある算数授業の新展開 (第9回)
話し合う力を育てる算数授業事例(3)
石田 淳一
〜6年 授業記録を用いた話し合い指導〜
子どもの意欲を高める朱書き文例集 (第21回)
12月のノート指導と朱書き
井出 誠一
イチオシ! 板書紹介 (第21回)
算数用語の定義と活用が組み合わさった美しい板書
志水 廣
〜第5学年 整数(倍数)〜
算数の玉手箱―授業,教材,ゲームアイディア集 (第9回)
手づくり問題にひと味加えて
斎藤 秀樹
〜1〜6年〜
子どもと楽しむ12か月 算数面白小話 (第9回)
文字を使うよさを体験しよう(2)
小畑 壽
編集後記
志水 廣
数検問題にチャレンジ! (第9回)
いろいろな数え方を工夫しよう
財団法人 日本数学検定協会
〜級:10級 単元:かけ算 学年:2年〜

わくわくドキドキする算数イベント集

 今回の教育課程の改訂では,習得・活用・探究型の一連の流れが強調されています。すなわち,教室で習得した学びが活用され,さらに探究されることが期待されています。算数・数学の知識が単に教科書の内容だけにとどまると,知識の更新という意味でも,また知識の再創造・発展という意味でも閉じられた世界になります。こと教師に関しても自らが学んだ知識を広げていく学習の場が必要となります。

 縦3p,横5pの長方形の面積を学習したら,他の長方形の形でも同じ式が成り立つのだろうか,mやqの長さの長方形でも成り立つのだろうか,三角形や平行四辺形の形でも成り立つのだろうかなどと,算数・数学の活用範囲を広げていってほしいものです。

 そのような場として,算数イベントを設定してはどうでしょうか。

 パネルの掲示で活用・探究したことをまとめてもよいと思います。また,計算練習大会を学年一堂に会してやってもよいと思います。かけ算九九大会を開き,順九九,逆九九の練習にすれば,3年生対6年生という場面も生まれます。昔からの文章題,例えば鶴亀算や流水算などは高学年の学習としてふさわしいと思いますので,昔の算数の教科書の問題を解くことも面白いでしよう。緑表紙の算数教科書の問題はかなり難しい問題もあります。これらを体験することにより,日本文化に対する愛敬の思いも生まれると思います。和算も同じです。そろばん大会もあってよいでしょう。

 パズルの問題ならば別の面で子どもたちは興味を抱くことでしょう。数学検定のように算数の力の検定をしても面白いでしょう。個人の算数力の測定やゲーム,またはグループ活動による算数作品の開発なども考えられます。このような算数イベントは,子どもたちの関心・意欲・態度を伸ばすことができ,なおかつ算数・数学が閉じた世界ではなくて,広がっていく世界だということを認識させることができます。まさに,体験的な算数的活動の場となります。

 本号では,総論で算数イベントの意義と役割について述べるとともに,子どもたちが学んだ算数・数学の知識を広げていく学習の場を具体的な実践事例でご紹介します。


志水 廣 

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