楽しい算数の授業 2011年11月号
永久保存版!プロ教師に学ぶ算数授業のワザ

S328

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楽しい算数の授業 2011年11月号永久保存版!プロ教師に学ぶ算数授業のワザ

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ジャンル:
算数・数学
刊行:
2011年10月6日
対象:
小学校
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
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目次

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特集 永久保存版!プロ教師に学ぶ算数授業のワザ
永久保存版!プロ教師に学ぶ算数授業のワザ
志水 廣
総論
「プロの教師」が持っているもの
家田 晴行
プロ教師に学ぶ実践事例
@[授業デザイン]誰でもできる選択肢を使った楽しい算数授業のデザイン
田中 博史
A[ノート指導]思考力・判断力・表現力等の育成を図るノートのあり方を考える
青山 泰浩
B[板書]子どもといっしょに創る
島内 三都子
C[机間指導]○付け法で授業を変えよう!
鈴木 正則
D[発言の取り上げ方]ある子どもの書きかけの図や式をみんなで考える
百田 止水
E[応答の仕方]「尊重する心」で肯定的に
落合 康子
F[ゆさぶりのかけ方]突っ込んで発問し、根拠やよさを説明できる子に
斉藤 規子
G[ICTの活用法]プレゼン授業で能率アップ
國眼 厚志
算数科教育―私の提案 (第8回)
説明し、伝え合う算数の授業
黒ア 東洋郎
〜非言語による説明力を大切に〜
算数教育ホットニュース (第116回)
教員の研修と養成
銀島 文
ここが知りたい!算数授業何でもQ&A (第8回)
算数の楽しさ
志水 廣
どの子も伸ばす!特別支援教育のツボ&今月の算数授業チェック (第8回)
ホンマでっか?!「簡単・スラスラ」体験をさせよう!
大羽 沢子
授業力アップ!今月の授業と発問
【1年】ひきざん(2)
鬼頭 由美子
〜求差の問題を解こう〜
【2年】かけ算(2)
野田 和弥
〜かけ算を使った問題を考えよう〜
【3年】重さの計算
佐藤 倫史
〜gやsを使って重さの計算をしてみよう〜
【4年】垂直・平行と四角形
島 哲宏
〜台形と平行四辺形〜
【5年】面積
山内 良仁
〜台形の面積を求めよう〜
【6年】変わり方を調べて(2)
牧野 憲光
〜表をかいて変わり方のきまりを調べよう〜
わかる! できる! 算数授業の取り組み紹介 (第20回)
チーム友和!チーム力で子どもを育てる!―友和小学校―
安藤 聡子
算数授業奮闘記 (第114回)
ジャングルジムを作る ジョイントの種類と数は?(その1)
木坂 京子
〜立体に対する見方を深めるために〜
算数が好きになる問題
[1年]かたちの へんしん
矢野 裕之
[2年]形さがしめいろ
橋本 泰江
[3年]どこ? どこ? 二等辺三角形!
兼石 淳一郎
[4年]はさんでゲットゲーム
布施 典子
[5年]日本のおよその面積を求めよう!
下村 和正
[6年]大きな旗で、ガンバレ日本!
清水 裕之
「足場」のある算数授業の新展開 (第8回)
読解問題を用いた算数授業事例(3)
石田 淳一
〜5年 商の大きさの授業から〜
子どもの意欲を高める朱書き文例集 (第20回)
11月のノート指導と朱書き
井出 誠一
イチオシ! 板書紹介 (第20回)
予想から解決、一般化、活用へと子どもが盛り上がる板書
志水 廣
〜第5学年 三角形・四角形の角〜
算数の玉手箱―授業,教材,ゲームアイディア集 (第8回)
10面サイコロで小数に強くなろう
斎藤 秀樹
〜3年【小数】 4年【小数】〜
子どもと楽しむ12か月 算数面白小話 (第8回)
文字を使うよさを体験しよう(1)
小畑 壽
編集後記
志水 廣
数検問題にチャレンジ! (第8回)
道のりを求めよう
財団法人 日本数学検定協会
〜級:8級 単元:道のりと小数の計算 学年:4年〜

永久保存版!プロ教師に学ぶ算数授業のワザ

志水 廣


 算数の授業力について,20代の少経験者の授業とベテラン教師との間には,明らかな差があります。少経験者の方は,子どもに説明ばかりして発問が少ないです。子どもとの応答部分に「なるほどなあ」という共感部分が足りません。ノートは練習問題帳になっています。板書は,字の大きさが小さい…などなど足りない部分が目に付きます。一方,ベテラン教師はそのあたりのことがきちんとできています。

 そのようなベテラン教師も学べる,プロの算数教師の技を実践事例の中で紹介いたします。

 では,プロ教師とは何か。それは,同僚の教師から授業を参観に行きたいと思われる教師のことです。一般の教師が,あの先生の算数の授業は素晴らしいと認める教師のことです。

 確かに参観すると,発問,教材,ノート,板書,応答,机間指導,授業構成など素晴らしい技で展開しています。ところが,この素晴らしい技について,教師自身はあまり語ろうとしません。本人は謙遜しているつもりですが,その人だけに留めておくのはとてももったいないことだと思います。ぜひとも公開してほしいのです。そうでないと,技が埋もれていきます。

 例えば,私の技としては,理由を聞き出す発問として,「なぜ?」と質問するのではなく,「どうやってやりましたか?」または「それはどういうことですか?」と質問します。というのは,「なぜですか?」という言い方は詰問のように聞こえるからです。「どうやってやりましたか?」または「どういうことですか?」と質問すると,子どもは数学的な事実を語ってくれます。その事実の中に理由に当たる部分が入っているのです。そして,理由の部分に焦点化すればよいのです。婉曲的な発問ですが,子どもが素直に発言しやすくなるというメリットもあります。

 このように,プロの算数教師には,長年にわたって培ってきた技があります。

 本号では,プロの算数教師とはどんな教師なのか,またプロの教師から学びたいことについて述べるとともに,教師も子どもも楽しい算数の授業となる具体的な実践事例をご紹介します。

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