実践国語研究 2013年3月号
どう伝える?よく考えて表現する授業づくり

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実践国語研究 2013年2・3月号どう伝える?よく考えて表現する授業づくり

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ジャンル:
国語
刊行:
2013年1月17日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 どう伝える?よく考えて表現する授業づくり
特集について
提言 どう伝える?よく考えて表現する授業づくり
表現の「効果」を考える授業づくり
米田 猛
〈まとめる〉表現から〈考える〉表現に
石丸 憲一
ビジュアルツールで表現する力
佐藤 明宏
三領域一事項の指導の中で記述力を高める
樺山 敏郎
いつ、何を「教える」か、を見直そう―学習活動の形骸化への警鐘として―
笠井 正信
自己内対話を大切にしよう―内言と外言の過程で思考力を育む
花田 修一
「何を」よく考えるのか―その「根拠」はどこから?―
小森 茂
小学校・実践授業の展開
低学年/よく考えて表現する書写の授業
大島 康正
低学年/友だちの疑問をみんなで考えよう―「きつねのおきゃくさま」(小二 三省堂)―
田中 久枝
低学年/表現の技能と意欲を高めるために、単元を貫く言語活動を位置づける
草野 剛
中学年/「新美南吉展」を開いておすすめの本を紹介しよう
渡辺 誠
中学年/読書紹介活動を単元に位置付けた授業づくり
溝上 桂子
中学年/「用語」「方法」「原理・原則」を「考える」ための糧として―四年 説明文『むささびのひみつ』の読みから―
白石 範孝
高学年/「学びの実感」を持たせる指導過程
三浦 洋太
高学年/お気に入りの段落を友達に説明しよう―日本語をコンピューターで書き表す(教育出版 六年)―
芦川 幹弘
高学年/児童の表現力を育てる演劇WS
糸井 登
中学校・実践授業の展開
1学年/新語・流行語を「変換」を用いて説明する
山下 幸
1学年/好きな本を『朗読と語り』で紹介しよう
神部 秀一
2学年/歌が詠まれたそのとき―想像した場面から物語を創る―
瀧川 志保
2学年/相手意識が伝える力を高める―スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションに学ぶ―
開田 晃央
3学年/「愛語マップ」でよく考え、これからの自分に伝える文学作品の読み
藤田 由江
3学年/より伝わる文章を目指す「書くこと」の指導
宮崎 理恵
言語活動の充実のための教室環境のヒント (第6回)
言語活動を支える指導の工夫と学習環境
小ア 哲男
書評
スペシャリスト直伝『子どもとつながるノート指導の極意』
松木 正子
『日本語の力を鍛える「古典」の授業』
花田 修一
「国語科と他教科の連携」ポイントはここだ! (第6回)
【外国語活動】ことばの教育としての外国語活動
直山 木綿子
国語授業・始めの一歩 (第6回)
教材研究(3)
松木 正子
単元を貫く言語活動を位置付けた国語科の授業づくり (第6回)
単元を貫く言語活動を位置付けた学習指導案の作成
水戸部 修治
思考力・判断力・表現力等を育成する国語科授業の改善 (第6回)
他教科等の言語活動と国語科授業改善
小森 茂
言葉の学び―認知心理学的な視点から― (第6回)
親の意識―五カ国比較調査から
内田 伸子
新国語科授業改革論―戦後国語教育史から学ぶもの― (第6回)
実践国語研究の確立をめざして
花田 修一
編集後記
花田 修一小森 茂水戸部 修治松木 正子
今月取り上げた教材
2/3月号

どう伝える?よく考えて表現する授業づくり

すべての学習において、自分の考えや思いを正確に適切に伝えることができる子どもを育てたいとだれもが願っています。特に国語の授業では、そのための基礎的な知識や基本的な技能を身につけさせ、他の教科学習や生活などで生きてはたらく言語表現力を育てるところに主眼があります。

特集の「どう伝える?よく考えて表現する授業づくり」を構想するとき、次のような実践課題が考えられます。

1 なんのために(目的)だれに(相手)なにを(内容)を伝えるのか。

2 どのようなときに(場面・状況)伝えるのか。

3 どんな表現活動(説明・手紙・意見・助言など)を選んで伝えるのか。

4 どのように(課題・取材・構成・口頭・記述など)伝えるのか。

5 どのように(交流・振り返り・反省・評価など)伝わったか。

また、「よく考えて表現する」というのは、上記の1〜5をよく考えて表現するということでもあります。「話すこと・聞くこと」における学習では、即時性や対面性や状況性などの特質を考えて表現させる指導が必要となります。「書くこと」における学習では、記録性や推敲性や保存性などの特質を考えて表現させる指導が必要となります。

ご承知のように平成20年3月の学習指導要領にも「思考力・判断力・表現力等」「言語活動の充実」「実生活で生きてはたらく力」「論理的な思考力や表現力」「伝え合う力」等々の育成が強調されています。これらの力を国語の授業でどのように具現化していくのかが、実践国語研究の課題でもあります。

本特集では「どう伝える?よく考えて表現する授業づくり」をテーマとして、全国の研究者等による提言や現場でご活躍の小・中の先生方の工夫ある授業提案をご紹介いただきました。明日からの授業づくりのヒントにぜひお役立てください。

なお、本誌の304(2011年12―1月号)「論理的な表現の知識・技能をどう教え活用させるか」、307(2011年6―7月号)「説得力のある表現(話す・書く)をどう指導するか」、308(2011年8―9月号)「思考力・判断力・表現力を育てる言語活動の充実」などの特集もご参照いただければ幸せです。

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