楽しい理科授業 2010年1月号
子どもに“何を教え・何を考え”させるか

F521

«前号へ

次号へ»

楽しい理科授業 2010年1月号子どもに“何を教え・何を考え”させるか

紙版価格: 912円(税込)

送料無料

電子版価格: 821円(税込)

Off: ¥91-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
理科
刊行:
2009年12月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 子どもに“何を教え・何を考え”させるか
“教えて考えさせる”が強調される前と後―何が変わったか
認識の深まりと広がり
岡本 正志
考えさせるための条件―教えることの大切さ
吉田 淳
教えることをためらわなくなった
迫田 一弘
足場(Scaffolding)の提供と理科学習の促進
熊野 善介
“教える中身”をどうとらえるか―と聞かれたら
鏑木 良夫
“考えさせるためのスキル”をどう指導するか
小林 幸雄
“教える”と“考えさせる”の境界線はどこか
調べ学習―教えると考えさせるの境界線
原 景子
観察学習―教えると考えさせるの境界線
紺野 勇
実験学習―教えると考えさせるの境界線
竹澤 秀之
製作学習―教えると考えさせるの境界線
村田 淳
教科書活用―教えると考えさせるの境界線
村田 耕一
“教えて考えさせる”―授業のどこを変えるか
学習課題づくり―どこを変えるか
天野 卓朗
発問づくり―どこを変えるか
長田 修一
予想の立てさせ方―どこを変えるか
有動 英一郎
ノートのとらせ方―どこを変えるか
佐藤 裕三
話し合いのさせ方―どこを変えるか
山田 純一
発表のさせ方―どこを変えるか
藤井 総一郎
子どもの意見の整理の仕方―どこを変えるか
田中 一磨
授業のまとめ方―どこを変えるか
森竹 高裕
何を“教え”何を“考えさせる”か―単元の実例紹介
3年:「豆電球に明かりがつくとき」何を“教え”何を“考えさせるか”
今林 義勝
4年:「もののあたたまりかた」何を“教え”何を“考えさせるか”
上木 朋子
5年:「物の溶け方」何を“教え”何を“考えさせるか”
加藤 幸男
6年:「生き物のくらしとかんきょう」何を“教え”何を“考えさせるか”
浅野 孝平
中学1分野:「身の回りの物質」「化学変化と原子・分子」何を“教え”何を“考えさせるか”
澤田 一彦
中学2分野:「地球と宇宙」何を“教え”何を“考えさせるか”
長山 知直
小特集 授業の舞台裏―“わが教室のツイッター”
よくぞ気づいた! 「おかしいよ」「ここだけだよ」
渡辺 径子
ツイッター的=1枚マップ,自由試行,討論
山川 亨
つぶやきを拾うことで,発表しやすい雰囲気に
堀 美奈子
感動が生まれた追実験
山内 英嗣
つぶやきの中の正解要素をほめられるか
三上 周治
俺は化石になれるかな? 小魚たくさん食べるぞー!
高野 展也
イラストの“間違い”は,どこでしょう?
鷲見 辰美
新教材・新単元ネタ&実験ポイント (第10回)
雲をじっくり観察して天気を予想してみよう
小牧 啓介
〜小学校第五学年B(4) 雲と天気の変化〜
地域密着型理科授業づくりのノウハウ (第10回)
身近な存在と話題性―栽培
田 憲明
移行期の理科研究スキル 小学校 (第10回)
生活科と理科及び小学校理科と中学校理科との連携指導の視点
森本 信也
移行期の理科研究スキル 中学校 (第10回)
遺伝の規則性と遺伝子
牧野 崇
パソコンでする学習定着システムのコンテンツ (第10回)
パソコンだからできる変化のある繰り返し
新村 勲
コピーしてすぐ使える新実験器具の扱い方ワーク (第10回)
4年 骨格標本で筋肉の働きを学習しよう
山田 淳
教員免許更新ニュース (第10回)
琉球大学でも学べる・琉球大学だから学べること
吉田 安規良
“あやふやな知識”を揺さぶる授業スキル (第10回)
表現ツールで揺さぶる
山本 智一
〜多様な表現方法から子どもの思考を探る〜
小学校理科“言語と体験”をつなぐ授業づくりのヒント (第10回)
先行学習における説明活動
鏑木 良夫
PISA型思考を育てるテスト問題集 小学校 (第10回)
作って喜ぶだけの「自動車づくり」をさようなら!
小林 幸雄
PISA型学力を評価する問題 中学校 (第10回)
授業で考える力を鍛える
金子 丈夫
編集後記
樋口 雅子
授業が変わるものづくりのヒント (第10回)
もどり車
原口 淳一
〜3年「風やゴムの働き」〜

編集後記

○…新学習指導要領のコンセプトは,「支援から指導へ」とか「教えて考えさせる」であるといわれます.たしかに,平成10年版の時は,

「指導案」ではなく,「支援案」という表現まであったのですから,ちょっと異常な状態だったのを,正常に戻した―といえるのかもしれません.

 それにしても,もともと現場には,そういう土壌があったから,「支援案」が受け入れられたともいえるのではないかと思われます.というのは,いまだに?「指導は子どもの自主性を奪うもの」という考えが広く・深く根を張っていると思うからです.

 しかし,何の情報もなく,考えろといってもムリなように,一定の情報が提供されないところに思考活動などありえないわけですから,教えるべき事項はきちんと教え,しかる後に考えさせる―もっともな学習論だといえると思います.

 ところで,小社の新刊『教えて考えさせる理科授業の改革』(小林幸雄著)には,

・実験の仕方や観察の仕方など教えるべきことは教えなければならない.

・考える足場となる情報や知識はきちんと教えなければ,考えは深まらない.

・新しい見方や知らない概念は,教えなければ獲得することはできない.

と,一見,「教える」がいやに?強調されているように思えますが,たとえば,6年の「水溶液」など,酸性・中性・アルカリ性,塩酸,水酸化ナトリウム,リトマス紙…など突如,難しい用語が出てくる.下手をすると知識記憶のみに終わりかねない―として,生活とのかかわりを意識させて,子どもの思考を刺激する場を設定しています.

 当然といえば当然のことではありますが.

 本号は,このような,具体的な単元教材例での線引き?実例をできるだけたくさん,ご紹介できればと願いました.

(樋口 雅子)

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ